TWIST/ツイスト
  • Home
  • 特集/Special
    • 特集記事
  • モノ/Product
    • プロダクトデザイン
    • デザイン家電
    • デザイン家具
  • 生活/Life
    • インテリアデザイン
    • オフィスデザイン
  • 社会/Society
    • ユニバーサルデザイン
    • ソーシャルデザイン
  • 世界/World
    • 北欧デザイン
    • ミッドセンチュリー
    • アールヌーボー
  • 当サイトについて
  • Home
  • 特集/Special
    • 特集記事
  • モノ/Product
    • プロダクトデザイン
    • デザイン家電
    • デザイン家具
  • 生活/Life
    • インテリアデザイン
    • オフィスデザイン
  • 社会/Society
    • ユニバーサルデザイン
    • ソーシャルデザイン
  • 世界/World
    • 北欧デザイン
    • ミッドセンチュリー
    • アールヌーボー
  • 当サイトについて
TWIST/ツイスト
世の中の素敵なモノ・コトをもう“ひとひねり”して、アップグレード 
Tag:

家具

デザイン家具

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル10選!一人暮らしからでも便利なシンプルなものを含め

by twistdesign 2020年11月8日

少しずつ肌寒い季節がやってきました。

もう少し経てば本格的な冬の寒さが訪れることでしょう。

そんな寒くてつらい冬を乗り越えるときの私たちの強い味方といえば、”こたつ”です。

こたつはリビングの家具の中でもかんり大きいものだと思います。

せっかくこだわったインテリアも、こたつがてきとうなものであれば、一気に台無しになってしまいます。

そこで今回は、寒さを乗り越える味方にもなり、かつインテリアとしてもすぐれた、おしゃれこたつテーブルをまとめてみました。

こだわりのこたつテーブルとこだわりのこたつ布団で、快適に冬を乗り越えていきませんか。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル①GEKIKAGU こたつテーブル

(参考:楽天市場)

テーブルの一部がガラスになっているこちらのテーブル。昔ながらのこたつでは考えられない斬新なデザインですよね。こだわっているのは外観だけではありません。こちらのこたつテーブルは機能面でも優れており、なんと引き出しまでついています。こたつに入りながらいろんな作業をしたいという方には是非一度使っていただきたいこたつテーブルです。もちろん写真の通り、普通のテーブルとしてもおしゃれなので、年間を通して使えるのもいいですね。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル②Altena こたつテーブル

(参考:楽天市場)

古木調の小柄なこたつテーブルです。ワンルームに住んでいる一人暮らしの方にピッタリのサイズです。テーブルには傷や汚れが付きにくいUV加工塗装も施されているので、長い間使えるこたつテーブルを探している方には大変オススメです。継脚で5㎝の高さ調整もできるので、テレワーク用にも、食事の時にも、こたつに入って寝ころびたいときにも、様々な場面に応じた使い方ができるのも魅力的です。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル③Laura  こたつテーブル

(参考:楽天市場)

アカシアの木の模様がはっきりと感じられるこたつテーブル。床から天板までの高さが38cmのため、床に座りながらでも、ソファの前においても違和感なく使えるちょうどいい高さで使い勝手がいいのも特徴の一つです。チェックなどの柄物こたつ布団との相性もよく、スタイリッシュな雰囲気の部屋に仕上げたいメンズに特にオススメしたいこたつテーブルです。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル④CALIDO WALNUT

(参考:楽天市場)

丸い形が可愛らしいこたつテーブルです。やわらかい雰囲気の部屋を作りたい一人暮らしの女性の方にはピッタリなのではないでしょうか。天板がリバーシブルで、深みのある木目調と、明るい雰囲気の木目調の両方を楽しめます。気分によって変えてみるのも楽しそうですね。専用こたつ布団もついてくるのでコストパフォーマンスがよいことも人気の理由の一つです。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑤Alpi コーデュロイこたつ

(参考:楽天市場)

冬の定番、コーデュロイのこたつ布団もセットになったこちらのこたつテーブル。薄手でありながら空気をしっかりと含むため、温かさを逃がしにくいという機能性に優れた点が特徴です。また、通常のかけ布団に比べて、だらっと崩れて見えないスタイリッシュな印象を与える外観も印象的です。ちなみに、天板はリバーシブルで、布団の柄も2種類の中から選べるので、様々な部屋に合わせることができます。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑥GEKIKAGU ドレッサーこたつテーブル

(参考:楽天市場)

”ドレッサー×テーブル×こたつ”という幅広い機能性を持ったこちらのこたつテーブル。特にこれからの寒くなる季節、こたつの中に入りながらお化粧ができるのは素晴らしいですよね。化粧をしない人にとっても収納スペース付きのこたつテーブルとして活用できるので非常に便利です。このこたつなら今流行りのテレワークもはかどりそうです。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑦Anela カーボンフラットヒーターこたつ

(参考:楽天市場)

楽天こたつランキング1位も獲得したことのある人気のこたつテーブルです。深みのある木目調の柄が、落ち着いた大人の部屋との相性抜群です。そしてこちらのこたつテーブルの最大の特徴は機能性にあります。天板の裏面に張り巡らされたカーボンフラットヒーターによってこたつ内部が隅々まで暖められます。自宅で過ごすことも増えてきたこのご時世、ワンランク上の機能を持ったこたつへと切り替えてみませんか。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑧AZUYAMA オーバルこたつLind

(参考:楽天市場)

こたつテーブルとしては珍しい楕円形の形をしたこちらのこたつテーブル。パソコンとコーヒーなどをゆったりと置くことも出来るので、在宅勤務が今よりもはかどりそうなこたつです。また、恋人と二人で横に並んで暖まることができるのも素敵ですね。オーバルこたつは横長なぶん縦にはそれほど長くないので、うまく使えば正方形タイプのこたつよりも部屋を広く使うことができそうです。年中使えるのはもちろん、折り畳み式なので、冬だけ使用の場合でも収納しやすく便利です。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑨Divide ハイグロスこたつ

(参考:楽天市場)

対角線を境に白と黒に色が分かれている、ツートンカラーが印象的なこちらのこたつテーブル。モノトーン系のクールな部屋にはもってこいのスタイリッシュなデザインです。また、手元コントローラーやハロゲンヒーターを使った速暖機能など、使い勝手も抜群。「めちゃくちゃ寒い日にやっと帰ってきたのに暖まるまでに時間がかかる・・・」なんてこともありません。寒いと感じる時間が少ない冬にしたいなら、間違いなくオススメのこたつテーブルです。

インテリアにもなるお洒落なこたつテーブル⑩家具の里 円形こたつセット

(参考:楽天市場)

どこか懐かしい気持ちになる円形のこたつセットです。小さいころによく行ったおじいちゃんおばあちゃんの家のような優しさも感じられます。天然の木を使っているため、外観だけでなく触り心地などからも特有のぬくもりが伝わってきます。セットのこたつ布団は、京都伏見の老舗布団メーカーによるもので、職人が細部までこだわって一つ一つ作っています。ナチュラルな雰囲気の部屋を作りたい方には是非取り入れてもらいたいこたつです。

2020年11月8日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具

デンマーク名作家具10選!特徴や歴史とともにご紹介

by twistdesign 2020年10月12日

【デンマーク家具の特徴と歴史】

一般にデンマーク家具と聞いて思い浮かべる家具は、1940年代から60年代の約30年という限られた期間にデザインされたものがほとんどです。特徴としては、「シンプル」「モダン」「ナチュラル」「機能的」「実用的」などがあげられます。デンマークでは1900年代以前はオリジナルと言える家具デザインは存在していませんでした。1900年代初頭から工業的な大量生産を前提としたバウハウスに影響を受け、それが独自の進化を遂げ、木材の材質を重視し、伝統的なクラフトマンシップを維持しながら、一般市民にも手が届きやすく使いやすい家具を作ることにいたりました。

日本で紹介される北欧家具で、代表的なものはデンマークのデザイナーによるものです。デンマークの家具デザインで一番重視されていることは機能性や実用性。十分な機能や性能があることが確認されてから美しさを追求します。昔から引き継がれている高い技術と感性が、今でも世界中から高い評価を受けている理由でしょう。現代でも、その技術やデザインを受け継ぐデザイナーが輩出されています。

【デンマークの名作家具】

そんなデンマークで巨匠と呼ばれるデザイナー達によってデザインされ、今もなお愛され続けている名作家具があります。シンプルなデザインで、機能性があり、実用的な名作家具10選をデザイナーと共にご紹介させていただきます。

デンマークの名作家具10選①②
アントチェア&エッグテーブル/アルネ・ヤコブセン

出典:Pinterest

アルネ・ヤコブセンがデザインした、ミッドセンチュリーの象徴的なデンマークのチーク材を使用した、アントチェアとエッグテーブル。

アントチェアは、1951年にデンマークのノボノルディスク社の社員食堂用の椅子としてデザインされた世界初の量産型椅子です。座面、背板を1枚の3次元成型合板という高度な技術で作られた椅子は、当時の木製家具の世界に新しい風を吹き込んだデンマークの名作家具です。そのフォルムが蟻を連想させることから、「アント(蟻)チェア」の愛称を持ち、日本ではアリンコチェアとも呼ばれています。

アリンコチェアに合わせて、天板が卵形のエッグテーブルもデザインされました。このテーブルは小ぶりながらも大胆なデザインで、アリンコチェアとマッチするように3本脚です。フリッツ・ハンセン社より発売され、1952年から1960年までの8年間だけ製造されました。現在はリプロダクト版がお手頃な値段で販売されています。

デンマークの名作家具10選③
セブンチェア/アルネ・ヤコブセン

出典:Pinterest

アルネ・ヤコブセンがデザインしたアントチェアの後継として1955年に発表されて以来、現在までに全世界で700万台以上販売されており、また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」。日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているデンマークの名作家具です。

デンマークの名作家具10選④
スワンチェア

出典:Pinterest

スワンチェアは、1958年にデンマーク、コペンハーゲンにあるSASロイヤルのロビーおよびレセプションエリアのために、エッグチェアと共にアルネ・ヤコブセンによってデザインされました。スワン(白鳥)が羽を広げようとするイメージで、直線がなく、曲線のみの貝殻形状は圧迫感がない優しいデザインの名作家具です。

アルネ・ヤコブセン (Arne Emil Jacobsen) 1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。また、上記で紹介した「アントチェア」「エッグテーブル」「セブンチェア」「スワンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で、デザインも美しい、北欧を代表する家具を生み出したデザイナーです。

デンマークの名作家具10選⑤
Yチェア/ハンス・J・ウェグナー

出典:Pinterest

ハンス・J・ウェグナーによる名作Yチェア。1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷されていて、数多くあるウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子です。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。

デンマークの名作家具10選⑥
CH339 ダイニングテーブル/ハンス・J・ウェグナー

出典:Pinterest

1962年にデザインされたハンス J. ウェグナーの代表作の一つ、ダイニングテーブルCH339。天板に伸長板を挿入することで、伸長することもできる実用的なテーブルです。楕円の曲線美とシンプルな構造が、これぞデンマーク家具というデザインです。デザイン性だけではなく機能性、耐久性にも大変優れていて、長年同じコンディションのまま使い続けることができるデンマークの名作家具です。

ハンス・J・ウェグナー (Hans Jørgensen Wegner) 1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時デンマークのコペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

デンマークの名作家具10選⑦
J39 シェーカーチェア/ボーエ・モーエンセン

出典:Pinterest

デンマークで「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンによる、素材を生かしたシンプルなデザインが特徴の「J39 シェーカーチェア」。モーエンセンは、人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。「J39 シェーカーチェア」の背もたれには、大きく湾曲させた幅広の板を使い、すっきりしたデザインの上、生産性の高い椅子です。デンマークでは「庶民の椅子」と呼ばれ、現在でも国民的な椅子として親しまれている名作家具です。

デンマークの名作家具10選⑧
C18 シェーカーダイニングテーブル/ボーエ・モーエンセン

出典:Pinterest

1947年、ボーエ・モーエンセンがFDBモブラーの家具部門責任者だったころにデザインしたC18ダイニングテーブル。伝統的なシェーカー様式のテーブルから着想を得たH型の脚で、 脚が角に無いので、どの位置にも椅子を置くことができ、大人数で囲むのに適しています。 また椅子に座る際に脚が邪魔にならないため出入りがしやすく、車椅子の納まりも良いため、ユニバーサルデザイン性の高さにも注目が集まっているデンマークの名作家具です。

ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914~1972

デンマークで「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンは、16歳で木工職人に弟子入りし、20歳で木工マイスターの資格を得ました。22歳でコペンハーゲン美術工芸学校に入学し、本格的に家具デザインを学びます。その頃学校で仲が良くなり長年交流を持つのが次に紹介するハンスJ.ウェグナーです。また、美術工芸学校を卒後したのち進学した、デンマーク王立アカデミー家具科では、コーア・クリントに師事し、様々な家具の応用や数学的アプローチに基づく家具デザインの方法論を学びます。1942年には、28歳にしてFDBモブラー家具デザイン室の責任者に抜擢されました。

デンマークの名作家具10選⑨
パントンチェア/ヴェルナー・パントン

出典:Pinterest

現在ではミッドセンチュリーデザインの象徴ともいわれるヴェルナー・パントンによる名作パントンチェア。 パントン自身の名を冠したパントンチェアの、 安く生産できるパリエステル樹脂の一体成型という画期的なアイデアと、可塑性の素材でなければ成しえない、流れるような究極のフォルムは、発表されるやいなや世界中で大絶賛を受けました。そして、その時代ごとに、最も優れた素材を用いるという彼のアイデアのもと、今でも新しい素材をもって生まれ変わり続けているデンマークの名作家具です。

ヴェルナー・パントン(Verner Panton) 1926~1998

デンマーク近代家具デザインの「異端児」ヴェルナー・パントン。独特の色彩構成と近未来的な空間形成は1960~1970年代のデザイン界に大きな影響を与えました。21歳からコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミー建築を専攻した後、当時の北欧デザイン界のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働き腕を磨きます。2年で退所した後は、3年間ほどヨーロッパ各地を放浪し、その後、1955年に若干29歳という若さで自身の建築デザイン事務所を設立します。パントンは家具の概念を覆す斬新な家具やインテリアを次々と発表しました。

デンマークの名作家具10選⑩
ダイニングテーブルPK54/ポール・ケアホルム

出典:Pinterest

円形のダイニングテーブルPK54は、ポール・ケアホルムの代表的なダイニングテーブルです。ケアホルム夫人であるハンナ・ケアホルムが自邸のダイニングで使うためにデザインしたダイニングチェアのPK9と合わせて1963年に作られました。天板は正円、脚は4つの正方形を組み合わせたもので、とてもシンプルな構造です。また、天板は石、ベースはスチールで、対照的な形と素材が組み合わさり、現代的な印象を与えます。さらに、このテーブルの大きな特徴として、テーブルの大きさを拡張させる木製のパーツがあります。大理石と木の組み合わせは、新しい表情を生み、大人数で使用することを可能にします。

ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)1929~1980

シャープで直線的な作品で知られるポール・ケアホルムは、家具職人としての修業した後、コペンハーゲン工芸学校で家具デザインを学びました。ケアホルムは、当時から建築素材に強い関心を持っており、家具の素材としてはまだ一般的ではなかったスチール素材も、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えていました。卒業後はフリッツ・ハンセン社に約1年間勤め、その間に重要な椅子のプロトタイプを数多くデザインしました。1955年より家具メーカーのアイヴィン・コル・クリステンセン社との共働し、その協力は1980年にケアホルムが51歳の若さで亡くなるまで続きました。

【おわりに】

ご紹介した椅子やテーブル以外にも、まだ数多くの名作家具があります。もし「デンマークの名作家具」に興味を持っていただけましたなら、是非ともご自分でさらに調べてみてください。ご自分が好きな、シンプルかつ美しいデンマークの名作家具がきっと見つかることでしょう。

2020年10月12日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具北欧デザイン

デンマーク家具の歴史!デンマーク出身のデザイナーと共に

by twistdesign 2020年9月7日

【デンマークという国】

デンマークは、首都コペンハーゲンがあるシェラン島、ドイツとの国境を有するユトランド半島、そのユトランド半島の東に位置しデンマークの中央部にあるフュン島と、400以上の島々からなる、日本で言うと九州ほどの広さに、たった580万人ほどが暮らす小さな国です。日本より大分北に位置しているので、夏は快適で昼間も長いのですが、冬は暗くて長い夜が続きます。ただ、気温はそれほど低すぎず、氷点下になる時期は短く、雪もあまり降りません。この気候がデンマークの生活や文化に大きな影響を及ぼしていて、特に長い冬の間室内で過ごす時間が多いため、快適な住空間が発達したようです。機能的でデザイン性の高い家具が数多く作り出されたのも、そのためと言えるでしょう。

またデンマークは、世界幸福度ランキングで常に上位にランクされています。税金はかなり高いのですが、教育費、医療費、出産費がかからないため、様々なことを心配せず生活ができます。さらにデンマークは、職業による収入格差が少なく、公務員と弁護士とバスの運転手の収入が概ね同等なうえ、福利厚生や有給休暇も手厚いということです。個々の能力に合う職業につき、デンマーク社会に貢献できる人材になるために勉強をするため、学歴で評価されることもほぼないのです。このような協働の意識が、世界で最も幸福な国の一つを作っているのですね。

【デンマーク家具の特徴と歴史】

一般にデンマーク家具と聞いて思い浮かべる家具は、1940年代から60年代の約30年という限られた期間にデザインされたものがほとんどです。特徴としては、「シンプル」「モダン」「ナチュラル」「機能的」「実用的」などがあげられます。デンマークでは1900年代以前はオリジナルと言える家具デザインは存在していませんでした。1900年代初頭から工業的な大量生産を前提としたバウハウスに影響を受け、それが独自の進化を遂げ、木材の材質を重視し、伝統的なクラフトマンシップを維持しながら、一般市民にも手が届きやすく使いやすい家具を作ることにいたりました。

【歴史に沿ったデンマーク出身のデザイナー】

先にも述べた通り、デンマークの家具というと1940年代から60年代の約30年にデザインされたものを指します。その30年と前後の巨匠と言われるデンマーク家具のデザイナー達は約18名です。その中でも特に名が知られていて今でも人気のある家具のデザイナーを年代の古い順から紹介していきます。

【デンマーク出身のデザイナー①】
1888〜1954 コーア・クリント(Kaare Klint)

まず、「デンマーク家具の歴史」として外すことができないのがコーア・クリントです。コーア・クリントは「デンマーク近代家具デザインの父」とも呼ばれ、後のデンマーク家具デザインに大きな影響を与えたデザイナーです。デンマーク王立芸術アカデミーに家具科を設立し、初代教授を務め、オーレ・ヴァンシャーやボーエ・モーエンセンなど北欧デンマーク家具デザインを代表する多くのデザイナーを育てました。

レッドチェア(1927)


出典:ピンタレスト

コーア・クリントは、伝統家具の合理性や美しさを調査し、分析し、再認識して、伝統家具に伝統美と機能性の両面を持たせ、現代的に「リデザイン(再設計)」する事を説きました。特にイギリスで18世紀に流行した家具の研究を行っており、1927年に、イギリスを代表するトーマス・チッペンデールの椅子をリデザインした「レッドチェア」を発表しました。また、コーア・クリントは人体と家具の相関関係や収納家具の基本寸法などについても研究し、数学的なアプローチを家具デザインに導入していました。

サファリチェア(1933)


出典:ピンタレスト

1943年には自身でレ・クリント(LE KLINT)を創業し、折りたたみの式のスツール「プロペラスツール」や世界初とも言える組立式椅子「サファリチェア」、紙を規則的に折り上げて作る、手づくりのランプシェードなど機能性もデザイン性も優れた作品を残しました。

306ランプ(1945)


出典:ピンタレスト

【デンマーク出身のデザイナー②】
1902~1971 アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1927年に王立芸術アカデミーを卒業してから70年代にかけて、多くの有名建築をデザインしました。その建築デザインは、ベルビュービーチの総合リゾート開発、オーフス市庁舎、ベラヴィスタ集合住宅内のタウンハウス、SASロイヤルホテル、オックスフォード大学の新キャンパスなど、今でも残っている建物が多数あります。ヤコブセンのデザインの特徴は、ランドスケープから建築、家具さらにはカトラリーまで、トータルにデザインに携わったことです。

セブンチェア(1955)


出典:ピンタレスト

アルネ・ヤコブセンは「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテリアデザインを代表する椅子を生み出しました。特に世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」は、日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているので、目にしたことがある人は多いでしょう。

新しいタイプの建築と、それに不可欠なインテリアエレメントを主張し続けたことで、当時は市民に反対されたこともありましたが、現在ではデンマークの一部となり、人々に愛され続けています。

【デンマーク出身のデザイナー③】
1903~1985 オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher)

コーア・クリントの愛弟子の一人。コーア・クリントがデンマーク王立芸術アカデミーに設立した家具科で学び、クリントのいる事務所に勤めた時期もあり、さらにクリントの死後は、家具科の教授に選ばれました。家具デザイナーとしてだけではなく、家具研究の著書も多く、後進の教育にも務めた、アカデミックなデザイナーです。クリントの愛弟子だけに、オーレ・ヴァンシャーがデザインする家具は伝統家具のリデザインで、イギリスだけでなく、ギリシャ、エジプト、中国など、様々な国の家具に影響を受けています。

コロニアルチェア(1949)


出典:ピンタレスト

オーレ・ヴァンシャーの家具は繊細でエレガントなものが多く、また、高級木材を使用したものが多かったため、モダンとはいえ、まだ庶民には手の届きにくい家具でした。しかし、量産用の一般家庭向けの家具もいくつか残しており、現在中古家具などではその種類が多いです。特に、1949年に発表されたコロニアルチェアは、ヴァンシャーの家具らしいエレガントな雰囲気でありつつも、効率よく各部材を加工できるようにデザインされた椅子です。

【デンマーク出身のデザイナー④】
1912~1989 フィン・ユール(Finn Juhl)

フィン・ユールは、当時主流であったコーア・クリントのメソッドを重んじる形式から抜け出し、独自のデザインを確立したデザイナーとして知られています。18歳でデンマーク王立芸術アカデミーの建築科に入学し、在学中から、当時デンマーク建築界を牽引していた建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンの事務所に入ります。その事務所にいた10年間で、コペンハーゲンの「カストラップ空港新ターミナル」や、デンマーク国営ラジオの本部「ラジオハウス」など多くの設計に携わりました。ユールは、木工マイスターの資格を持っていなかったので、家具職人のニールス・ヴォッダーと長年タッグを組み、彫刻的で有機的なフォルムの家具を次々とデザインします。1940年代、デンマークでユールの奇抜なデザインの家具はあまり評価が高くありませんでした。しかし、ニューヨークの国連の議場を設計したり、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、カウフマンJr.の後押しを受けたりしたことで、デンマークよりアメリカで高く評価され、国際的に活躍したことで、デンマークでも次第に評価が高くなりました。

イージーチェア No.45(1945)


出典:ピンタレスト

「世界で最も美しいアームを持つチェア」とまで言われているフィン・ユールのNo.45 イージーチェアは、ユールがヴィルヘルム・ラオリッツェンから独立後に最初にデザインしたチェアで、まさに巨匠フィン・ユールの出発点であり、一番の代表作です。シートとフレームが分離する構造のためアームや脚の部分に隙間があるので、まるで宙に浮いているようなデザインで、彫刻的な美しさを強調する事が出来ています。

【デンマーク出身のデザイナー⑤】
1914~1972 ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)

ボーエ・モーエンセンは16歳で木工職人に弟子入りし、20歳で木工マイスターの資格を得ました。22歳でコペンハーゲン美術工芸学校に入学し、本格的に家具デザインを学びます。その頃学校で仲が良くなり長年交流を持つのが次に紹介するハンスJ.ウェグナーです。また、美術工芸学校を卒後したのち進学した、デンマーク王立アカデミー家具科では、コーア・クリントに師事し、様々な家具の応用や数学的アプローチに基づく家具デザインの方法論を学びます。1942年には、28歳にしてFDBモブラー家具デザイン室の責任者に抜擢されました。

J39 シェーカーチェア(1947)


出典:ピンタレスト

「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンは、人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。モーエンセンが数々の試行錯誤を重ねた結果、1947年には、19世紀にアメリカで生まれたシェーカー教団の椅子「シェーカーチェア」をリデザインした、J39 シェーカーチェアを完成させました。背もたれには、大きく湾曲させた幅広の板を使い、すっきりしたデザインの上、生産性の高い椅子です。しかし当時はまだ、一般庶民には受け入れられず、モーエンセンがデザインした椅子が大ヒットしたのは、モーエンセンがFDBモブラーを去ったあとの1950年代になってからでした。その後デンマークでは「庶民の椅子」と呼ばれ、現在でも国民的な椅子として親しまれています。

モーエンセンは、1950年に自分のデザイン事務所を構え、新たな方向性を示したハンティングチェアやスパニッシュチェアを発表し、多くのメーカーからの依頼で、1960年代後半まで工場で量産できる家具を次々とデザインしました。デンマークの庶民の生活スタイルを変えるというデンマーク家具の歴史に大きな功績を残したのです。

【デンマーク出身のデザイナー⑥】
1914~2007 ハンス J. ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)

日本でもよく知られているハンス・J・ウェグナー。14歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には木工マイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学び、コーア・クリントのデザイン方法論を学びました。1938年~1942年の間②で紹介したアルネ・ヤコブセンと建築家エリック・モラーの建築事務所に勤め、フィン島東端に位置する都市ニューボの図書館で使用する家具、オーフス市庁舎で使用する家具などをデザインしました。1943年には自身の建築事務所を設立。1946年にはボーゲモーエンセンと合作したインテリアデザインを、コペンハーゲン高級家具師展に出品するなどし、活躍の幅を広げて行きました。その後ヨハネスハンセン、フリッツ・ハンセン社などの家具デザインを多数手掛けます。

Yチェア(1949)


出典:ピンタレスト

1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷されていて、数多くあるウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子です。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。

妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したハンス・J・ウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀のデンマーク及び北欧を代表するデザイナーの一人です。1959年にはロンドン王立美術協会から王立産業デザイナー名誉会員の称号が贈られました。彼のデザインした家具は今でも生産され、世界中で多くの人々に愛され続けています。

【デンマーク出身のデザイナー⑦】
1923~2005 ナンナ・ディッツェル(Nanna Ditzel)

当時、男性の家具デザイナーがほとんどでしたが、その中で活躍した数少ない女性家具デザイナーの代表がナンナ・ディッツェルです。家具以外にもアクセサリーやテキスタイルのデザインも手掛け、色彩にこだわりを持ったデザイナーでした。19歳から家具職人養成学校で修業し、翌年はコペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具デザインを勉強しました。その時知り合い結婚したヨルゲン・ディッツェルと共同でデザイン事務所を立ち上げ、一緒にデザインした家具や、テキスタイル、ガラス、陶器、金属アクセサリーなどが数々の名誉ある賞を受賞し「コンペ荒らし」として有名になりました。2人でデザインした家具で特に有名なのは、籐編みのハンギングチェアです。しかし、夫ヨルゲンは40歳の若さで他界してしまいました。

TRISSEN(1962~63)


出典:ピンタレスト

一人になってからもデザイナーとして活躍を続け、我が子の成長に合わせて、さまざまな子供向け家具を生み出しました。特に遊び心のあるトリッセンシリーズのスツールは、今でも変わらぬ人気のある作品。もともとは子供用のスツールとしてデザインされましたが、転がして遊ぶこともできますし、コンパクトなサイズと使い勝手の良い形状から大人がサイドテーブルとしても使うこともできます。はなやかな色のバリエーションが多く、スツール。オーク材、ビーチ材などの無垢材で作られているので子供が使っても非常に安心なしっかりとした作りです。デンマーク家具特有の機能性とデザイン性が融合した作品です。

1968年にはロンドンで家具ショップを経営する人と再婚し、拠点をロンドンへ移し、ロンドンでも活躍しましたが、またもや再婚相手が他界し、1986年に再度デンマークに移り住むことになります。ロンドンでの活躍により、デンマークでも歓迎され、82歳で他界するまで、精力的にデザイン活動を続けました。74歳の時にデザインしたシティベンチは、今でもコペンハーゲンの公園などに置かれ、街にしっくりなじんでいます。

【デンマーク出身のデザイナー⑧】
1926~1998 ヴェルナー・パントン(Verner Panton)

デンマーク近代家具デザインの「異端児」ヴェルナー・パントン。独特の色彩構成と近未来的な空間形成は1960~1970年代のデザイン界に大きな影響を与えました。21歳からコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミー建築を専攻した後、当時の北欧デザイン界のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働き腕を磨きます。2年で退所した後は、3年間ほどヨーロッパ各地を放浪し、その後、1955年に若干29歳という若さで自身の建築デザイン事務所を設立します。パントンは家具の概念を覆す斬新な家具やインテリアを次々と発表しました。

パントンチェア(1967)


出典:ピンタレスト

現在ではミッドセンチュリーデザインの象徴ともいわれる名作パントンチェア。 パントン自身の名を冠した「パントンチェア」の、 安く生産できるパリエステル樹脂の一体成型という画期的なアイディアと、可塑性の素材でなければ成しえない、流れるような究極のフォルムは、発表されるやいなや世界中で大絶賛を受けました。そして、その時代ごとに、最も優れた素材を用いるという彼のアイディアのもと、今でも新しい素材をもって生まれ変わり続けています。

木を使った北欧の伝統的な技法を嫌い、奇抜な色使いと斬新なアイディアから特異な存在であったパントンの家具ですが、今でも多くの人を魅了して止まず、北欧のモダンデザイン史の中で代表的な地位を確立しています。

【デンマーク出身のデザイナー⑨】
1929~1980 ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)

ポール・ケアホルムは、一切の妥協を許さず、極限まで洗練されたフォルムを追求する、徹底した美意識を有するデザイナーでした。家具職人としての修業した後、コペンハーゲン工芸学校で家具デザインを学びました。ケアホルムは、当時から建築素材に強い関心を持っており、家具の素材としてはまだ一般的ではなかったスチール素材も、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えていました。卒業後はフリッツ・ハンセン社に約1年間勤め、その間に重要な椅子のプロトタイプを数多くデザインしました。

PK-22


出典:ピンタレスト

1955年より家具メーカーのアイヴィン・コル・クリステンセン社と共働し、ダイニングチェアPK-1を皮切りに、様々なPKシリーズを発表します。1956年に発表されたPK-22は、1957年のミラノトリエンナーレにてグランプリを受賞した彼の代表作です。ケアホルムのクラフトマンシップを大切にする姿勢が伝わります。金属のフレームを使用し、一見すると直線的で硬派な印象を受けるが、体が直接触れる部分には高品質な革を使い、左右に渡したステンレスバーが圧力を保ち支えるというシンプルな構造で、人が座ると座面と背面が人の重みで沈みこみ、包まれるような座り心地です。

アイヴィン・コル・クリステンセン社との協力は1980年にケアホルムが51歳の若さで亡くなるまで続きました。ケアホルムは、クリント派でありながら、他の家具デザイナーが木製家具を中心にデザインしたのとは異なり、金属製の家具のデザインを得意としていました。美と緊張感が融合したケアホルムの家具は、空間を引き締める要素として、今でもインテリアデザイナーから重宝されています。

【現在に至るデンマーク家具の歴史】

1970年代に入ると、ポップカルチャーが流行し、デンマークモダン家具の人気は急落しました。さらに、マイスター制度が衰退したことで家具職人が減少し、家具工房の大半は廃業してしまいました。1980年代からは第二世代のデザイナーが難しい時代を乗り越えようと頑張りますが、世界の注目はすでにイタリアの家具に移ってしまっていました。デンマーク家具やインテリア界は長く厳しい時代が続きましたが、1990年に入るとデンマークモダン家具が再び注目を集めだします。1990年代半ばにスウェーデンにて格安で総合家具を製造販売するイケアが登場し、世界中に旋風を巻き起こします。窮地に立たされたデンマークは、安価な家具より価格帯はやや高くても、品質やデザイン性に優れているうえに、一般庶民にも手が届く家具という方向性を見出します。1999年にはノーマン・コペンハーゲン、2002年にはヘイ、2006年にはムートなど、若手デザイナーを起用した新しくコスパの良い家具をプロデュースするブランドが設立されます。また、もう一つの傾向は、復刻生産です。デンマーク国内のみならず、国外の家具メーカーが製造ライセンスを取得して、復刻生産を行っており、近年増加傾向にあります。

【おわりに】

デンマークでは昔から「ヒュッゲ」という言葉が大切にされています。「ヒュッゲ」とは、英語ですらも直訳できる単語がない独特なニュアンスがありますが、イメージとしては「幸福」や「心地よさ」を表す言葉で、シンプルであることの豊かさや、ミニマムの美しさを追求しています。昨今ではこの「ヒュッゲ」が欧米でも注目を集めており、日本でも徐々に浸透しつつあります。この「ヒュッゲ」が根底にあるデンマークで作られる家具は、今の時代の家での過ごし方にしっくりくるもので溢れています。そんなデンマーク家具を理解するためには、デンマーク家具の歴史を知ることも重要だと考えます。デンマーク家具とそのデザイナーたちの歴史を簡単に説明させていただきました。興味を持った方はさらに詳しく書かれた本などを読んでみることをお勧めします。

2020年9月7日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具

デンマーク家具ダイニングテーブル10選!人気のデザイナーの紹介と共に

by twistdesign 2020年8月27日

【デンマークについて】

デンマークは、国連が2012年から発表している「幸福度調査」で2013年、2014年、2016年に1位を獲得しています。その理由としては、学力、勤務時間の少なさ、そして仕事の労働生産性が、世界上位。消費税は25%と大変高いものの、医療費、学費が無料なうえ、年金制度もしっかりしています。その「世界一幸せな国」とも言われるデンマークに根ずくヒュッゲ(Hygge)が近年世界中で注目を集めいています。ヒュッゲは「幸福」「心地よさ」を表す言葉で、シンプルであることの豊かさや、ミニマムの美しさを追求しています。

【デンマーク人の家具へのこだわり】

デンマーク人は家具を選ぶのが上手で、選び抜いた家具を、愛着を持って長年使用するのです。もし使わなくなることがあれば、子供たちに譲ったり、フリーマーケットで売ったりします。資源の少ないデンマークでは家具は使い捨てではなく、使い続けてシェアすることが一般的なのです。デンマークでは、家具を大切に長く使う社会の仕組みが定着しており「家具は我が家の財産」だと考えて購入している人がほとんどなのです。

【デンマーク家具が優れている理由】

北欧家具が現在のようにシンプルで機能的になりはじめたのは1940年代です。それまでは、貴族向けの重くて大きな家具が主流でした。1940年代にデンマークの生活協同組合が、国民の豊かな生活のために、高い質で、安価なうえ、機能性やデザイン性の高い家具製造し始めたことから、現在のようなデンマーク家具の産業が発達しました。

デンマークの冬は、日本よりもずっと寒くて長く、昼間の日照時間が短いので、デンマーク人は、家の中で過ごす時間が多く、室内での暮らしをとても大切にしています。現在では巨匠と呼ばれるデザイナー達とメーカーが協力をして、デンマーク人の需要を突き詰めたところ、様々な面において世界中で称賛される家具を作る国になったのです。

【デンマーク家具デザイナーによるダイニングテーブル】

デンマークは家具デザインの巨匠と呼ばれる偉大なデザイナーを数多く輩出してきました。そんなデザイナーにたちがデザインした家具の人気は衰えるところを知りません。日本でも、デンマークの中古家具を扱っている会社や、デザインを使用したリメイク家具を取り扱う会社が数多くあります。巨匠たちがデザインした家具で一番注目されているのは椅子です。しかし、もちろん家具は椅子だけではなく、様々な家具があります。今回はデンマーク家具デザインの巨匠たちがデザインしたダイニングテーブルをご紹介させていただきます。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選①:ボーエ・モーエンセン/ C18 ダイニングテーブル

 

この投稿をInstagramで見る

 

Jarl Bruksmann(@bruksmann)がシェアした投稿 – 2020年 8月月20日午前5時39分PDT


出典:instagram.com

1947年、ボーエ・モーエンセンがFDBモブラーの家具部門責任者だったころにデザインしたC18ダイニングテーブル。伝統的なシェーカー様式のテーブルから着想を得たH型の脚で、 脚が角に無いので、どの位置にも椅子を置くことができ、大人数で囲むのに適しています。 また椅子に座る際に脚が邪魔にならないため出入りがしやすく、車椅子の納まりも良いため、ユニバーサルデザイン性の高さにも注目が集まっています。

ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914~1972

アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンは、人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選②:ハンス・J・ウェグナー/CH339 ダイニングテーブル

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

The House Of Chester(@thehouseofchester)がシェアした投稿 – 2020年 5月月9日午後3時03分PDT


出典:instagram.com

1962年にデザインされたハンス J. ウェグナーの代表作の一つ、ダイニングテーブルCH339。天板に伸長板を挿入することで、伸長できて来客時にも便利です。楕円の曲線美とシンプルな構造が、これぞデンマーク家具というデザインです。デザイン性だけではなく機能性、耐久性にも大変優れていて、長年同じコンディションのまま使い続けることができるダイニングテーブルです。

ハンス・J・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したハンス・J・ウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選③:ヨハネス・アンダーセン/エクステンションダイニングテーブル


出典:楽天市場

ヨハネス・アンダーセンによってデザインされたダイニングテーブル。良質なチーク材が使用されており、職人によって丁寧に削りだされた滑らかなデザイン。上の天板を軽く持ち上げて下の板をスライドさせながら引き出し、中板をセットすれば簡単に大きめのテーブルに早変わりします。斜めに角度の付いた脚とすらっとした天板が、シャープな印象のシンプルで美しいダイニングテーブルです。

ヨハネス・アンダーセン(Johannes Andersen)1903~1995

キャビネットメーカーとしてキャリアをスタートさせたヨハネス・アンダーセンは、1930年代に、建築と家具に関する自分のオフィスを開きました。ローズウッドや、チーク材を使用して、有機的な家具を多く生み出し、特にテーブルを数多くデザインしました。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選④:アルネ・ヤコブセン/エッグテーブル


出典:楽天市場

アルネ・ヤコブセンが1952年にアリンコチェアをデザインした年に、アリンコチェアに合わせて、天板が卵形のエッグテーブルもデザインしました。このテーブルは小ぶりながらも大胆なデザインで、アリンコチェアとマッチするように3本脚です。フリッツ・ハンセン社より発売され、1952年から1960年までの8年間だけ製造されました。現在はリプロダクト版がお手頃な値段で販売されています。

アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。さらには「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテイリアデザインを代表する椅子を生み出したデザイナーです。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑤:カイ・クリスチャンセン/ユニバースダイニングテーブル


出典:楽天市場

カイ・クリスチャンセンデザインによるダイニングテーブル。小口や脚部など、細部にいたるまで美しく仕上げられた雰囲気抜群の丸型テーブルです。2人掛けにちょうど良いコンパクトなサイズで、普段のダイニングテーブル、お洒落なディナーを楽しむダイニングテーブル、リラックスした時間にぴったりのコーヒーテーブルなど、様々な表情を楽しめる素敵なテーブルです。

カイ・クリスチャンセン(Kai Kristiansen)1929~

1950年代以降のヴィンテージ家具の代表的なデザイナー。1949年に王立芸術アカデミーに入学、コーア・クリントに師事し、指物技術工の資格を取得。その後1955年に26歳で自身のスタジオを構えました。伝統的な家具の形態と職人技から影響を受けつつも、人間工学を考慮したデザインを数多く残しています。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑥:ハンス・オルセン/ディネッテ・ダイニングテーブル

 

この投稿をInstagramで見る

 

Brickhouse Vintage(@brickhouse_vintage)がシェアした投稿 – 2020年 8月月9日午後12時02分PDT


出典:instagram.com

1960年代に活躍した家具デザイナー、ハンス・オルセンによってデザインされた丸型ダイニングテーブル。贅沢に厚い無垢材を使用していて、素材を生かした丸みのある形が美しいです。天板を左右に開くと格納されているリーフを出せる仕組みで、一人でも手軽に伸長でき、人数が多い来客時などに便利です。このダイニングテーブルにはセットの三角形・三本脚のダイニングチェアがすっぽり収まります。機能性とデザイン性を兼ね備えた名作です。今でも世界中にファンが多く、市場に出るとすぐに売り切れてしまうそうです。

ハンス・オルセン(Hans Olsen)1919~1992

ミッドセンチュリー期に活躍した家具デザイナーです。元々は家具職人で、キャビネットメーカーを転々とした後に、デンマーク王立アカデミーでデンマーク家具デザイン界の巨匠コーア・クリントに師事し、一方で形と素材に重きを置くデンマーク家具デザイナーのグループにも属していました。1953年に独自のスタジオを立ち上げ、機能的かつスタイリッシュなデザインの名作家具を数多く生み出しました。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑦:アルネ・ヴォッター/ダイニングテーブル

 

この投稿をInstagramで見る

 

Braga Vintage(@bragavintage)がシェアした投稿 – 2020年 8月月16日午前6時54分PDT

出典:instagram.com

アルネ・ヴォッダーがデザインし、シバスト工房にて1960年代に作られた珍しいローズウッドのダイニングテーブル。シンプルかつ滑らかな曲線の楕円形で、様々な椅子と相性が良い普遍的なデザインです。拡張機能が付いていて、伸ばすと10人ほど座れます。

アルネ・ヴォッター(Arne Vodder)1926~2009

アルネ・ヴォッターは、フィン・ユールに師事し、以来フィン・ユールは師であり友人であり、ビジネスパートナーでもありました。ローズウッドやチーク材の良さを引き出すためにまとめられたシンプルなフォームとリーフを思わせる作品が特徴で、時にカラフルなパネルでアクセントをつけたデザインで知られています。国内メーカーの依頼によりキャビネット、テーブル、座席など多くの家具をデザインしました。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑧:フィン・ユール/シルバーテーブル


出典:ピンタレスト

チーク材とオークを組み合わせた美しい楕円形のダイニングテーブル。もともとは1948年にフィン・ユールによって彼の自宅用にデザインされましたが、1950年代後半に、家具職人のニールスヴォダーによって一般向けに製造が開始されました。このダイニングテーブルは、最後の晩餐から着想を得て、30枚のスターリングシルバーが埋め込まれているため、長年にわたって「ユダ」テーブルと呼ばれていました。(埋め込まれていないタイプもあります。)

フィン・ユール(Finn Juhl)1912~1989

デンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。当時主流であったコーア・クリントのメソッドを重んじる形式から抜け出し、独自のデザインを確立した。動物をモチーフにした彫刻的で有機的なフォルムは家具を超えた芸術的な美しさがある。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑨:ポール・ケアホルム/ダイニングテーブルPK54


出典:ピンタレスト

円形のダイニングテーブルPK54は、ポール・ケアホルムの代表的なダイニングテーブルです。ケアホルム夫人であるハンナ・ケアホルムが自邸のダイニングで使うためにデザインしたダイニングチェアのPK9と合わせて1963年に作られました。天板は正円、脚は4つの正方形を組み合わせたもので、とてもシンプルな構造です。また、天板は石、ベースはスチールで、対照的な形と素材が組み合わさり、現代的な印象を与えます。さらに、このテーブルの大きな特徴として、テーブルの大きさを拡張させる木製のパーツがあります。大理石と木の組み合わせは、新しい表情を生み、大人数で使用することを可能にします。

ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)1929~1980

ポール・ケアホルムは、家具職人としての修業した後、コペンハーゲン工芸学校で家具デザインを学びました。ケアホルムは、当時から建築素材に強い関心を持っており、家具の素材としてはまだ一般的ではなかったスチール素材も、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えていました。卒業後はフリッツ・ハンセン社に約1年間勤め、その間に重要な椅子のプロトタイプを数多くデザインしました。1955年より家具メーカーのアイヴィン・コル・クリステンセン社との共働し、その協力は1980年にケアホルムが51歳の若さで亡くなるまで続きました。

デンマーク家具・ダイニングテーブル10選⑩:オーレ・ヴァンシャー/ダイニングテーブル


出典:ピンタレスト

20世紀のデンマークを代表する家具デザイナーであり、王立アカデミー家具科の教授でもあったオーレ・ヴァンシャーによるダイニングテーブル。繊細なローズウッドを使用し、美しいラインで人気の高い円型のダイニングテーブル。拡張できるエクステンション機能が付いていて、必要に応じて大きくできる作りです。 外側に金具が出ない作りで、木の良さが十分に感じられます。

オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher)1903~1985

オーレ・ヴァンシャーは、20世紀中頃に起こったデンマーク発北欧デザインブームの中心的存在でした。Wanscherは1927年に独立するまで師であるコーレ・クリントの元で働きました。また、コーア・クリントの後継者として1973年まで王立芸術アカデミーの主任教授として後進の指導にも当たりました。物資が欠乏していた終戦直後の時代、古典から発想を得たヴァンシャーのシンプルで洗練された家具は広く受け入れられ、北欧の一般家庭強い味方でした。彼の作る家具は大変耐久性に優れているため、今でも中古家具として出回り、いまだに人気が衰えていません。

【おわりに】

近年永らく人気の衰えないインテリア。特に家具は値段が高いため、ご自宅のインテリアに合うようにじっくりと考えて購入したいですよね。デザインや素材だけでなく座り心地や使い勝手が考慮されたデンマーク家具。木の温もりを感じながら使用できるものが多く、くつろぎやすい快適な空間を演出します。ご紹介したデンマークのデザイナーたちによるダイニングテーブルを参考に、ご自身のライフスタイルに合わせ、予算と相談をしながら、本当に自分にあった本物を見つけることをお勧めします。

2020年8月27日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具北欧デザイン

北欧デンマークヴィンテージ家具はなぜ魅力的なのか?

by twistdesign 2020年8月15日

【デンマークについて】

豊かな国 北欧デンマーク

デンマークは、国連が2012年から発表している「幸福度調査」で2013年、2014年、2016年に1位を獲得しています。その理由としては、学力、勤務時間の少なさ、そして仕事の労働生産性が、世界上位。消費税は25%と大変高いものの、医療費、学費が無料なうえ、年金制度もしっかりしています。その「世界一幸せな国」とも言われるデンマークに根付くヒュッゲ(Hygge)が近年世界中で注目を集めいています。ヒュッゲは「幸福」「心地よさ」を表す言葉で、シンプルであることの豊かさや、ミニマムの美しさを追求しています。

デンマーク人の家具へのこだわり

デンマークでは 長く使い続けられたヴィンテージ家具のある家がとても多いです。デンマーク人は家具を選ぶのが上手で、選び抜いた家具を、愛着を持って長く使うのです。もし使わなくなることがあれば、子供たちに譲ったり、フリーマーケットで売ったりします。資源の少ないデンマークでは家具は使い捨てではなく、使い続けてシェアすることが一般的なのです。デンマークでは、家具を大切に長く使う社会の仕組みが定着しており「家具は我が家の財産」だと考えて購入している人がほとんどなのです。

【デンマークヴィンテージ家具の魅力】

デンマーク家具が優れている理由

北欧家具が現在のようにシンプルで機能的になりはじめたのは1940年代です。それまでは、貴族向けの重くて大きな家具が主流でした。1940年代にデンマークの生活協同組合が、国民の豊かな生活のために、高い質で、安価なうえ、機能性やデザイン性の高い家具製造し始めたことから、現在のようなデンマーク家具の産業が発達したそうです。

デンマークの冬は、日本よりもずっと寒くて長く、昼間の日照時間が短いので、デンマーク人は、家の中で過ごす時間が多く、冬の間の時間をとても大切にしています。後に巨匠と呼ばれるデザイナー達とメーカーが協力をして、デンマーク人の需要を突き詰めたところ、様々な面において世界中で称賛される家具を作る国に成長していきました。

デンマーク製のヴィンテージ家具

北欧ヴィンテージ家具といえば「無駄のない機能性」と「シンプルなデザイン」とが特徴です。特にデンマーク製のヴィンテージ家具はその傾向が際立っています。デンマーク家具は北欧の他の国のヴィンテージ家具と比べると、よりミニマル、かつ機能的です。デンマーク製のヴィンテージ家具を探すと、装飾を完全に取り除いた、シンプルで美しいデザインを数多く見つけることができます。

デンマークヴィンテージ家具の歴史

デンマークヴィンテージ家具のルーツは、モダンデザインの草分けともいえる、ドイツのバウハウスと言われています。バウハウスとは、第一次世界大戦後の1919年にドイツ・テューリンゲン州の主要な歴史的文化都市ヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校、または、その流れを汲む合理主義的・機能主義的な芸術のことです。無駄な装飾を無くして合理性を追求するモダニズムの発端となった教育機関であり、現代社会のモダンデザインの基礎を作り上げました。

ドイツと隣接しているデンマークは、早いうちにバウハウスの影響を強く受けた国の一つでした。デンマーク製のヴィンテージ家具にはバウハウスの象徴である「機能性」や「シンプルなデザイン」が色濃く見られます。

ただし、デンマーク家具が現在でも世界中で大変人気がある理由は、バウハウスをただまねしたからではありません。バウハウス価値観をうまく取り入れつつも、そこにデンマークの伝統的なデザインを取り入れた新しい発展を進めてきたことが大きな要因だと思われます。伝統と進化を調和させたデンマーク家具の技術は近隣の北欧諸国にも継承されていきました。さらに、戦後復興で巨大な重要が生まれたアメリカで、フィン・ユールのデザインした椅子が大変人気になったことなどから、デンマーク作品への評価の高まり、やがて北欧全体がモダンデザインの代名詞としての地位を確立していきました。

【デンマークのヴィンテージ家具と暮らす魅力とは】:①コーレ・クリントのヴィンテージ家具と暮らす

ファーボーチェア
もとはファーボー美術館のために設計された椅子。

 

この投稿をInstagramで見る

 

TATHAM(@tathamstudio)がシェアした投稿 – 2020年 2月月8日午後12時26分PST


出典:instagram.com

コーレ・クリント(Kaare Klint)1888〜1954

コーレ・クリントは「デンマーク近代家具デザインの父」とも呼ばれ、デンマーク王立芸術アカデミーに家具科を設立し、初代教授を務め、オーレ・バンシャーやボーエ・モーエンセンなど北欧デンマーク家具デザインを代表する多くのデザイナーを育てました。伝統家具の合理性や美しさを再認識し、伝統家具に伝統美と機能性の両面を持たせ、現代的にリデザイン(再設計)する事を説きました。自身もレ・クリント(LE KLINT)を創業し、折りたたみの式のスツール「プロペラスツール」や世界初とも言える組立式椅子「サファリチェア」、紙を規則的に折り上げて作る、手づくりのランプシェードなど機能性もデザイン性も優れた作品を残しました。

【デンマークのヴィンテージ家具と暮らす魅力とは】:②ハンス・J・ウェグナーのヴィンテージ家具と暮らす

Yチェア
1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷された椅子。


出典:楽天市場

ハンス・J・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したハンス・J・ウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

【デンマークのヴィンテージ家具と暮らす魅力とは】:③デンマーク家具の巨匠たちのヴィンテージ家具と暮らす

デンマーク家具の巨匠:ボーエ・モーエンセン/カイ・クリスチャンセン /アルネ・ヴォッター/ヨハネス・アンダーセンのヴィンテージ家具

 

この投稿をInstagramで見る

 

Designzoo Vintage(@designzoo_vintage)がシェアした投稿 – 2020年 8月月11日午前5時35分PDT


出典:instagram.com

ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914~1972

アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンは、人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。

カイ・クリスチャンセン(Kai Kristiansen)1929~

1950年代以降のヴィンテージ家具の代表的なデザイナー。1949年に王立芸術アカデミーに入学、コーア・クリントに師事し、指物技術工の資格を取得。その後1955年に26歳で自身のスタジオを構えました。伝統的な家具の形態と職人技から影響を受けつつも、人間工学を考慮したデザインを数多く残しています。

アルネ・ヴォッター(Arne Vodder)1926~2009

アルネ・ヴォッターは、フィン・ユールに師事し、以来フィン・ユールは師であり友人であり、ビジネスパートナーでもありました。ローズウッドやチーク材の良さを引き出すためにまとめられたシンプルなフォームとリーフを思わせる作品が特徴で、時にカラフルなパネルでアクセントをつけたデザインで知られています。国内メーカーの依頼によりキャビネット、テーブル、座席など多くの家具をデザインしました。

ヨハネス・アンダーセン(Johannes Andersen)1903~1995

キャビネットメーカーとしてキャリアをスタートさせたヨハネス・アンダーセンは、1930年代に、建築と家具に関する自分のオフィスを開きました。ローズウッドや、チーク材を使用して、有機的な家具を多く生み出し、特にテーブルを数多くデザインしました。

【デンマークのヴィンテージ家具と暮らす魅力とは】:④フィン・ユールのヴィンテージ家具と暮らす

デンマークの巨匠フィン・ユールがデザインした夢のようなセットアップ

 

この投稿をInstagramで見る

 

MAXIMINA(@maximina_oficial)がシェアした投稿 – 2020年 8月月12日午後12時21分PDT


出典:instagram.com

フィン・ユール(Finn Juhl)1912~1989

デンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。当時主流であったコーア・クリントのメソッドを重んじる形式から抜け出し、独自のデザインを確立した。動物をモチーフにした彫刻的で有機的なフォルムは家具を超えた芸術的な美しさがある。

【デンマークのヴィンテージ家具と暮らす魅力とは】:⑤アルネ・ヤコブセンのヴィンテージ家具と暮らす

セブンチェア
現在までに全世界で700万台以上販売されており、また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる。

 

この投稿をInstagramで見る

 

E-comfort Onlineshop(@ecomfortonlineshop)がシェアした投稿 – 2019年10月月10日午後7時30分PDT


出典:instagram.com

アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。さらには「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテイリアデザインを代表する椅子を生み出したデザイナーです。

【おわりに】

北欧ヴィンテージ家具は、製造後、数十年から半世紀以上を経過しているものも多くあり、部屋に配置した途端に空間に馴染むのがヴィンテージ家具の大きな魅力です。長年使われてきたことによる味わい深さは、部屋に落ち着きと素敵な雰囲気を与えてくれます。シンプルで機能的につくられた家具に加え、 独特なデザインが多く、 1つ1つが個性的です。特に、デンマークのヴィンテージ家具は、日本で紹介される北欧家具の中でも、特に人気があります。

北欧スタイルにインスパイアされた家具も多く出回っていますが、デザインが似ていても、やはり価格が低いものは、本物と比べると長年使えるものではありません。ご自身のライフスタイルに合わせ、予算と相談をしながら、本当に自分にあった本物を見つけることをお勧めします。

2020年8月15日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具北欧デザイン

北欧家具椅子の名作を知っていますか?有名デザイナーの製品の魅力に迫る

by twistdesign 2020年8月13日

【北欧家具の名作椅子】

インテリアスタイルで、定番の地位を確立している「北欧スタイル」。世界中に北欧インテリアや雑貨を紹介するインスタグラマーやブロガーいて、その人気は衰えるところを知りません。北欧スタイルインテリアに欠かせないのが、北欧の椅子。北欧ならではのナチュラルで暖かみのある雰囲気が漂う木製チェア、機能性にとことんこだわったチェア、ミッドセンチュリーを彷彿とさせるデザインのチェアなど、長年使える素晴らしいデザインの名作椅子がたくさんあります。北欧は家具デザインの巨匠と呼ばれる偉大なデザイナーを数多く輩出してきました。そんな巨匠たちがデザインし、長い時を経てなお愛される北欧デンマーク、フィンランド、スウェーデンの名作椅子を国とデザイナーごとにご紹介します。

 

【デンマーク】

日本で紹介される北欧家具で、代表的なものはデンマークのデザイナーによるものです。デンマークのインテリアデザインで一番重視されていることは機能や実用性。十分な機能や性能があることが確認されてから美しさを追求します。昔から引き継がれている高い技術と感性が、今でも世界中から高い評価を受けている理由でしょう。現代でも、その技術やデザインを受け継ぐデザイナーが輩出されています。

アルネ・ヤコブセンによる名作椅子

Arne Emil Jacobsen 1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。さらには「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテリアデザインを代表する椅子を生み出したデザイナーです。

北欧家具の名作椅子①:アントチェア


出典:楽天市場
1951年にヤコブセンがデンマークのノボノルディスク社の社員食堂用の椅子としてデザインした世界初の量産型椅子です。座面、背板を1枚の3次元成型合板という高度な技術で作られたチェア。そのフォルムが蟻を連想させることから、「The Ant(蟻)」の愛称を持ち、日本ではアリンコチェアとも呼ばれています。オリジナルは3本脚ですが、現在は70年代に登場した4本脚が主流です。1つ1つの美しさもさることながら、広い空間に沢山並べた時は完成された美しさを感じます。

北欧家具の名作椅子②:セブンチェア


出典:楽天市場
アントチェアの後継として1955年に発表されて以来、現在までに全世界で700万台以上販売されており、また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」。日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているので、目にしたことがある人は多いでしょう。

北欧家具の名作椅子③:スワンチェア


出典:楽天市場
スワンチェアは、1958年にコペンハーゲンにあるSASロイヤルのロビーおよびレセプションエリアのために、エッグチェアと共にヤコブセンによってデザインされました。スワン(白鳥)が羽を広げようとするイメージで、直線がなく、曲線のみの貝殻形状は圧迫感がない優しいデザインです。ラウンジや待合室、ご自宅、どこで使ってもしっくりきて素敵です。

ハンス・J・ウェグナーによる名作椅子

Hans Jørgensen Wegner 1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

北欧家具の名作椅子④:Yチェア


出典:楽天市場
1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷されていて、数多くあるウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子です。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。

北欧家具の名作椅子⑤:PP701


出典:楽天市場
1965年にウェグナーが自宅のためにデザインしたダイニングチェア。ウェグナーの妻、インガ夫人一番の最も気に入っていると答えた椅子です。ウェグナーの作品の中でも数少ないスチール脚のチェア。注目すべきは笠木で、4つの無垢材を2枚の薄い木材で寄せ木にし、さらに十字型の「千切り」で結んだものが丁寧に削り出されています。革の座面は座り心地が良く、丈夫なため4脚まで重ねることが可能です。

 

【フィンランド】

北欧家具に関しては、ウェグナーとヤコブセンの2大巨匠を排出したデンマークが有名ですが、フィンランドにももちろん優れたデザインの家具があります。中でも、創業80年以上の家具ブランドArtek(アルテック)は日本でも大変人気があります。

アルヴァ・アアルトによる名作椅子

Alvar Aalto 1898〜1976

北欧デザイン界が生んだ巨匠アルヴァ・アアルトは、20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。彼の活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐にわたる。ヘルシンキ工科大学卒業後、1923年に建築設計事務所を開設。1920年代から「パイミオのサナトリウム」「ヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)」「フィンランディア・ホール」など数多くの著名の建築物を国内外に残しています。

北欧家具の名作椅子⑥:パイミオ・チェア


出典:楽天市場

1930年から1931年にかけてフィンランドのパイミオにあるサナトリウム(結核療養所)のために設計されたアームチェア。アアルトは、このサナトリウムで使われる家具を含めすべてをデザインし、一躍世界的な名声を得ました。パイミオは合板を使った椅子の先駆けであり、軽やかで革新的なデザインは木製椅子のイメージを一新し、その後の椅子のデザインに多くの影響を与えました。

北欧家具の名作椅子⑦:スツール 60


出典:楽天市場
アアルトが設計したヴィープリ図書館で使用するために1933年に作られた代表作。L字型の椅子の脚は、ムクのバーチ材を曲げるための工夫と、座面とのシンプルな接合で、特許を取得しています。使い込むほどに味わい深くなるバーチ材の温もりと、無駄のないシンプルなフォルム、3本脚の美しさが特徴の名作椅子です。

エーロ・アールニオによる名作椅子

Eero Aarnio 1932~

1960年代に新しくユニークで印象的な家具をデザインしたことで知られる、近代デザインの革命児エーロ・アールニオ。彼の生み出す作品は、インテリアデザインから、プロダクトデザイン、グラフィックアート、映像作品まで、多岐に渡ります。彼の作品は、フィンランドデザインが国際的に認知され、高く評価されるきっかけとなりました。

北欧家具の名作椅子⑧:ボールチェア


出典:楽天市場
1963年にデザインされたエーロ・アールニオの一番代表的な椅子、ボールチェア。映画『2001年宇宙の旅』にも登場し、ケネディーエアポートのバージン航空・ファーストクラスのロビーにも採用されています。70%ほど周りの騒音を遮断し、座るだけで一人の時間が過ごせる空間を作り上げてくれます。鮮やかな色のプラスチック素材を用いて有機的なフォルムのポップアートのような椅子は、今も様々な場所や、コマーシャル、映画のシーンなどで使われています。

 

【スウェーデン】

日本ではスウェーデン家具といえばIKEAというイメージが強いですが、伝統的にモダンな北欧家具を作ってきた国です。スウェーデンの家具は、北欧家具の中でもちょっと独特の雰囲気があり、シンプルかつ遊び心のあるデザインが魅力的です。

カール・マルムステンによる名作椅子

Carl Malmsten 1888〜1972

家具デザイナーで建築家、さらに教育者でもあるカール・マルムステンは「スウェーデン家具の父」と呼ばれる近代家具デザインの礎を築いた巨匠です。スウェーデン文化に根ざした家具デザイン、制作を行い、北欧伝統の素材や構造から生れるシンプルな機能美を表現した「北欧インテリアデザイン黄金期」の最初の中心人物です。また、木工やテキスタイル等を学ぶ私塾(カペラゴーデン)を創立し、教育者として多くの教え子を輩出しました。

北欧家具の名作椅子⑨:リッラ・オーランドチェア


出典:楽天市場
彼がオーランド島の教会を訪れた際に教会の椅子からインスピレーションを受けデザインされた椅子「リッラ・オーランドチェア」は、80年経った今でもスウェーデン国内の多くのレストランなどで愛用されているデザインです。座面の緩やかなカーブと、当たりの良い背もたれのスポークで、板座の椅子としては良い掛け心地です。

エリック・グンナール・アスプルンドによる名作椅子

Erik Gunnar Asplund 1885~1940

エリック・グンナール・アスプルンドは、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトやデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンら北欧の20世紀の建築家たちに多大な影響を与え、北欧近代建築の礎を築きました。しかし55歳で世を去り、作品はほぼスウェーデン国内に限られています。アスプルンドは、ヨーロッパにおいてすらも、その存在が忘れられつつありましたが、近年は日本でも展覧会が開催されるなど、再評価され始めています。

北欧家具の名作椅子⑩:ヨーテボリ

【ポイント 10倍】【中古】【展示超美品】Cassina(カッシーナ) 501 GOTEBORG,1 CAHIR ERIK GUNNAR ASPLUND / ヨーテボリ, 1 チェア/白X革/ウォールナット材 エリック・グンナール・アスプルンド/ 受注輸入
出典:楽天市場
ヨーテボリ庁舎の裁判所を増築した時にデザインされた椅子。緩やかに描くアーチ状になった背もたれの曲線と流れるような後脚のラインが大変美しく、洗練されたモダンなフォルムです。座面と背もたれの色を合わせたデザインは、一体感があり、北欧のモダン家具デザインに多大な影響を与えました。現在オリジナルは手に入れることが難しいですが、カッシーナ社で復刻され「ヨーテボリ1」と名づけられた椅子が生産されています。

 

【おわりに】

近年永らく人気の衰えない北欧家具、インテリア、雑貨。その中でも椅子は個性をアピールするのにぴったりのアイテムです。デザインや素材だけでなく座り心地や使い勝手が考慮された北欧家具の椅子。北欧デザインの椅子は木の温もりを感じながら使用できるものが多く、くつろぎやすい快適な空間を演出します。ご紹介した北欧の巨匠たちによるあなた好みの椅子を探してみてください。

2020年8月13日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
北欧デザイン

北欧ヴィンテージ家具とは?ソファーやチャア、シェルフまで幅広く名品をご紹介

by twistdesign 2020年8月11日

北欧の国々は、ヨーロッパの北に位置する冷涼な地方です。夜の長い冬のあいだは室内で過ごす時間が長いため、自然と家の中を居心地がよく温かい空間にしようと工夫が重ねられてきました。そのため高品質で長く使える家具が充実しており、ライフスタイルに合わせて家具を買い替えたりファブリックを貼り替えて使用するのが一般的で、ヴィンテージ家具の売買もさかんです。そこで今回は北欧ヴィンテージ家具にフォーカスし、購入できるお店やおすすめ商品をご紹介します。

 

北欧ヴィンテージ家具とは

北欧ヴィンテージ家具と呼ばれるのは、1950年代〜1970年代に北欧で作られた家具のこと。北欧デザイナーのなかでも人気なのがアルネ・ヤコブセンやアルヴァ・アアルト、ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーやフィン・ユールといった巨匠たちです。人気作品にはリプロダクト家具も出回っているものもありますが、販売当時の木材ならではの質感やクオリティにこだわってヴィンテージを選ぶ方も多いようです。ヴィンテージ家具は丁寧にリペアしながら美しく・長く使い続け、経年変化を楽しむのが醍醐味です。ヴィンテージ家具を選ぶ際はリペアが可能な専門店などで、商品の状態やお手入れの仕方を聞きながら選びましょう。

 

北欧ヴィンテージ家具が購入できるお店

北欧ヴィンテージ家具が購入できるお店①:greeniche(グリニッチ)


出典:greeniche

新品からヴィンテージまで、豊富な北欧家具を取り扱うお店です。チェアやテーブルはもちろん、シェルフなどの収納家具も充実しています。経験豊富なバイヤーが北欧から一点一点北欧ビンテージ家具をセレクトし、工房で丁寧にリペアされた商品がそろっています。店舗は代官山にあり、インターネットでの購入も可能です。

北欧ヴィンテージ家具が購入できるお店②:haluta

出典:haluta

主にデンマークから仕入れた家具や雑貨を取り扱っているお店です。東京と長野県上田市、そしてデンマークのコペンハーゲンに拠点を持ち、北欧の引き継ぎ型社会にならい、ヴィンテージをはじめとする家具や雑貨の輸入販売をおこなっています。

長野県上田市に家具や雑貨のストックが並ぶ倉庫兼店舗があり、東京・神田にもアパレルやヴィンテージ雑貨・家具を取り扱う店舗があります。ヴィンテージ家具はインターネットでの購入も可能です。

<北欧家具talo>

営業について

出典:talo

フィンランドやデンマークの家具を中心に、北欧で日常的に使われる家具をリーズナブルに販売しています。店主が北欧のヴィンテージマーケットを周り良いものを確かめて仕入れ、リペアしたヴィンテージ家具を取り扱っています。ヴィンテージチェアやソファの座面張替えオーダーもできます。実店舗は神奈川県伊勢原市にあり、広い店内には沢山の家具がディスプレイされています。インターネットでの購入も可能です。

 

北欧ヴィンテージ家具のおすすめ商品

ここからは、北欧ヴィンテージ家具の中から、おすすめ商品をご紹介します。ヴィンテージ家具は大量生産品と違い常に見つかる訳ではないので、欲しい作品があれば定期的に店舗やWebサイトをチェックすることをおすすめします。

北欧ヴィンテージのソファ①:<ビンテージ GE258 デイベッド(オーク)/ ハンスJ.ウェグナー >

【張地選べる】ハンスJウェグナー ビンテージ GE258 デイベッド(オーク)【talo200130-no2】

出典:talo

ハンスJ.ウェグナーの代表作の1つである、デイベッドです。背面は収納になっており、クッションやブランケットをしまうことができます。普段はソファとして使い、収納のフタ部分を上げればベッドとしても利用できます。

北欧ヴィンテージのソファ②:<デンマーク製 2シーターソファ スポークバック1789/ ボーエ・モーエンセン>

出典:talo

ボーエ・モーエンセンとハンス・J・ウェグナーがデザインしたことでも知られるスポークバック 1789の2シーターソファです。1963年に生産が始まると一躍人気商品となり、現在ではフレデリシア社で生産され、今もなお愛されているソファです。ハイバックで包まれるような座り心地で、長時間座って好きな本や雑誌を読んだり、横たわってリラックスすることも可能です。革紐の結び目をずらすことで、6段階の角度調整を行うことができます。

北欧ヴィンテージのチェスト<Sideboard D-R204D307/Henry Rosengren Hansen>

北欧ビンテージ,サイドボード,収納家具,食器棚,キャビネット

出典:greeniche

北欧ヴィンテージのチェスト③:<Sideboard D-R204D307/Henry Rosengren Hansen>

出典:haluta

丸みを帯びたフォルムが印象的な2段チェストです。コンパクトながら存在感があり、玄関やリビングのポイント家具としてインテリア小物や花器と合わせて使用したい家具です。

北欧ヴィンテージのテーブル④:<AT308 コーヒーテーブル チーク オーク/Hans J. Wegner>

出典:haluta

一目でウェグナーのデザインだと分かる、安心感と繊細さの間の絶妙なシルエットとバランスが特徴的なコーヒーテーブルです。名工房Andreas Tuckで製作されたこちらは、クロスレッグテーブルとしてポピュラーなAT-303をコンパクトにリサイズされたようなミニチュア感が可愛らしく、そのデザインの美しさが際立つ作品です。

北欧ヴィンテージのテーブル⑤:< Coffee Table R201D135/ Aakjaer Jorgensen>

北欧ビンテージ,コーヒーテーブル,センターテーブル,リビングテーブル,リビングインテリア

出典:greeniche

Aakjaer Jorgensenデザインの、デンマーク製ビンテージ・コーヒーテーブルです。

ギターピックのような柔らかなトライアングルと、エッジを際立たせた天板のデザインが特徴です。

北欧ヴィンテージ家具のチェア⑥:<GE290 シングルソファ(オーク材)/ハンスJ.ウェグナー>

出典:talo

北欧ヴィンテージ家具のチェア⑦:<アントチェア1967年/アルネ・ヤコブセン>

アルネ・ヤコブセンアントチェア/1967年【1905dk-nok3】

出典:talo

アルネ・ヤコブセンの代表作である<アントチェア>の、1967年製のヴィンテージです。ヴィンテージならではの傷や風合いも含めて、魅力的なチェアです。

北欧ヴィンテージのシェルフ⑧:<model.154 ブックシェルフ オーク/ Borge Mogensen>

出典:haluta

脚が特徴的な、ボーエ・モーエンセンのブックシェルフです。モーエンセンらしい実直かつシンプルなデザインで構成されており、脚に斜めに方向に渡る部材に絶妙なアールをかけることで派手さがなくとも彼の造形美学を感じさせる美しい作品です。

北欧ヴィンテージのシェルフ⑨:<RY series スタッキングシェルフ チーク オーク/Hans J Wegner>

出典:haluta

巨匠ハンス ウェグナーによりデザインされ、木工作家でもある厳しい彼から熱い信頼を寄せられていたRY moblerにより製作されたスタッキングシェルフです。アシンメトリーな収納部が目を引くチェストと、シンプルで使い勝手の良いシェルフがセットアップされており、とてもバランスの良い組み合わせの作品です。

 

 

2020年8月11日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
北欧デザイン

北欧ブランドの子供家具10選!デザインだけでなく使い勝手が魅力なのを知っていますか?

by twistdesign 2020年8月5日

北欧家具

北欧とは主にデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドを指す名称で、北欧家具と言えば、デンマークを中心にスウェーデン、フィンランドが有名です。北欧家具は、人間工学や使い勝手という点が大事にされ、素朴で人の生活に寄り添う実用性が魅力。北欧家具は時代に左右されず、人が本質的に使いやすいデザインが追求されているので、機能的にもデザイン的にも安心して長く使える定番デザインが多くあります。

北欧ブランドの子供家具

子供用の家具自体は世の中に沢山あり、それほど目新しいものではありません。ですが、それが「北欧家具」となると話は変わります。北欧家具の魅力といえば、使い勝手ありきのシンプルさ、ただ可愛いだけ、素朴なだけの家具とは一線を画す、「心地よい美しさ」を備えています。

何でも自分でやりたい盛りの子どもにとって、自分専用の椅子や机を持つことは、大人の仲間入りをしたような嬉しさがあるものです。大切な子供が機嫌よく、伸び伸び過ごせる空間を作ってあげたいと思うのは、親として当然のことですよね。今回ご紹介するのは、「子どもたちが初めて出会う家具」にふさわしい、北欧生まれの本格派。子ども向けとはいえ、家具としての妥協は一切ナシなのが北欧家具のすごいところ。

人気の北欧風の家具は日本でも沢山製造販売されています。もちろん日本でもお洒落で機能性も素晴らしいものが生み出されていますが「北欧風」という名ばかりの物も目立つようになってきました。今回は北欧家具ブランドが製作した、または北欧のデザイナーがデザインしたもののみをご紹介させていただきます。

北欧ブランドの子供家具10選①

TRIORI(トリオリ)/MAGIS(マジス)

出典:楽天市場

トリオリは、北欧フィンランドを代表するインテリアデザイナー、エーロ・アールニオによって2005年にデザインされたキッズチェアです。イタリアのインテリアブランドMAGISの子供用の製品プロジェクト「mee too collection」から発表されています。

ポリエチレン製のカラフルな子供用チェア。トリオリは、3人組という意味で3種類の座り方が楽しめるようになっています。上下をひっくり返すことで座面の高さが変わるので、子供の成長に合わせて使い方を変えることが出来ます。横に倒して背面に乗ることで、木馬のようにまたがることが出来るようになるため、子供用のおもちゃとしても使えます。

可愛いい形と生き生きしたカラーで、部屋に置いてもお洒落なアクセントとなりますし、屋外で使う事も出来るようになっています。2006年のインテリアイノベーション賞や2008年のコンパッソドーロ賞を受賞しただ可愛いだけでなく、高い実績と評価を得ている作品です。子供用の北欧家具としては超一流と言えるでしょう。

北欧ブランドの子供家具10選②

TRISSEN(トリッセン)/Snedkergaarden(スネカルガールデン)

Snedkergaardenの写真

出典:TABROOM

トリッセンは、北欧デンマークのブランドスネカル・ガールデンより1962年から発表されているスツールです。北欧を代表する女性家具デザイナー、ナナ・ディッツェルがデザインしました。もともとのモチーフは毒キノコですが、ミシン糸を巻き付けるボビンに似ていることからボビンスツールとも呼ばれています。

もともとは子供用のスツールとしてデザインされましたが、コンパクトなサイズと使い勝手の良い形状からサイドテーブルとしても使えますし、転がして遊ぶこともできます。はなやかな色のバリエーションが多く、遊び心のあるスツール。オーク材、ビーチ材などの無垢材で作られているので子供が使っても非常に安心なしっかりとした作りです。北欧家具特有の機能性とデザイン性が融合した作品です。

北欧ブランドの子供家具10選③

Peters Chair(ピーターズチェア)& Peters Table(ピーターズテーブル)
Carl Hansen&Son(カールハンセン&サン)

出典:くらしのくら

ピーターズチェアは1943年に椅子の北欧デンマークで巨匠として知られるハンス・J・ウェグナーによりデザインされ、カールハンセン&サン社により製造されました。ハンス・J・ウェグナーが友人モーエンセンの息子をピーターと名付け、誕生のお祝いのために椅子をデザインしました。翌年1944年にはセットでテーブルもデザインしてプレゼントしたようです。

このチェアとテーブルは子どもが自分で組み立てられるように、特別な工具、くぎやネジなどを一切使用しておらず、角は丸く加工され子供が安全に使えるように作られています。3次元ジグソーパズルのようで、子供ばかりか大人も組み立てが楽しめるデザインになっています。また、何でも舐めてしまう子供のことを考えて塗装もされていません。無垢材ならではの北欧らしい温もり・優しさを感じる子供用家具です。

北欧ブランドの子供家具10選④

ミッフィーマイテーブル(Miffy My Table)
ミッフィーマイチェア(Miffy My Chair)
キッズ オブ スカンジナビア (KOS – Kids of Scandinavia)

出典:kanoano JAPAN

デンマーク発祥のキッズ家具ブランド、KOS(キッズ オブ スカンジナビア)がデザインした、大人気のミッフィー子供用テーブルとチェア。とうとう2019年から日本でも発売が開始されました。テーブル、チェアともに対象年齢は2~5歳の小さめサイズ。でも、子供だけでなく大人も思わず欲しくなってしまうシンプルなキュートさは北欧家具ならではです。スウェーデンの森の木に、無公害塗料を使用し、ひとつひとつハンドメイドで作られているそうですよ。

テーブルは、真っ白な天板にミッフィーが描かれ、子供が座ってテーブルを見ると、ミッフィーと向かい合っているような気分になりそう。チェアは、背もたれ部分がミッフィーの顔になっていてめちゃめちゃラブリー。真っ白で耳の形が独特なフォルムが美しい、シンプルでモダンなデザインです。ミッフィーマイテーブルとチェアをセットにしてあげるのがお勧めです。

北欧ブランドの子供家具10選⑤

パントンジュニア(Panton Junior)/vitra(ヴィトラ)

出典:楽天市場

1960年代から70年代にかけ、北欧デザイン界を牽引した重要人物の1人であるデンマーク人デザイナー、ヴァーナー・パントンが1960年に製作した名作パントンチェア。スイスの家族経営の家具会社ヴィトラ社と共同で量産のために開発されました。全ての構造をプラスチックの一体成型で作った世界はじめての椅子と言われていて、実用性と強度に、美しい曲線を備えたミッドセンチュリーを代表する名作チェアです。

材料と形状はオリジナルと同じですが、フルサイズのパントンチェアより約25%小さいパントンジュニア。保育園や小学生の子供たちにぴったりのサイズの椅子です。子供でも持ち運がしやすく、強度に優れたパントンチェアは、パントンチェアにはない鮮やかで明るいカラーバリエーションも魅力的。つなぎ目や直線のないコロンとしたデザインは、世界中の子供たちに愛されています。プラスチック製なので汚れても丸洗いできるのもいいですよね。

北欧ブランドの子供家具10選⑥

ナーサリー スリーピーベッド/ストッケ(STOKKE)

1932年にノルウェー北西部に位置するオーレスンで創立されたストッケはハイチェア、ベビーカー、ベビーキャリア、ホームテキスタイル、ナーサリー、バス用品の高級な子ども向け製品を製造する北欧家具ブランドです。ストッケの製品の中でも特におすすめなのがスリーピーベッド。巣を思わせる雰囲気の独特の楕円形の中で赤ちゃんは安心して気持ちよく眠ります。子供の成長に合わせて床板の高さやベッドのサイズを変えることもできます。生まれたばかりのころは、付属のミニベッドキットを使い、大きくなったら別売りのジュニアベッドキットを取り付ければ、10歳頃まで使えるジュニアベッドにもでき、子供と一緒に成長するベッドです。木部は耐久性に優れた丈夫なブナ材を使用し、低刺激性のポリウレタンフォームを使用したマットレスカバーは取り外し可能で機能的。北欧デザインの実用的でスタイリッシュかつ、かわいいベビーベッドです。

北欧ブランドの子供家具10選⑦

N65 CHILDREN’S CHAIR(子供用チェア N65)/アルテック(Artek)

出典:楽天市場

北欧デザイン界が生んだ巨匠アルヴァ・アアルトが3年の間試行錯誤を重ねて1935年生み出した65チェアの子供用サイズ。特徴は、すっきりしたラインとシンプルな構造。バーチ材の合板を使った、腰までをサポートする背もたれと大きめの座面の、人の身体に沿うよう緩やかにデザインされたカーブが、腰掛ける人の背中を優しく包みます。家の中だけでなく、公共施設や教育機関でも多く使用されていて、フィンランドでは何世代にも渡り、子供たちの暮らしの一部として親しまれてきました。北欧家具らしいシンプルモダンなデザインのうえに、強度が高く、永く使えるチェア。次の世代までも使えるかもしれません。

北欧ブランドの子供家具10選⑧

STUVA ストゥヴァ・ FRITIDS フリーティズ / IKEA
ロフトベッドフレーム デスク&収納付き

ストゥヴァ / フリーティズ ロフトベッドフレーム デスク&収納付き(引き出し×4/扉×2) ホワイト/ライトピンク 155 cm 62 cm 74 cm 182 cm 142 cm 99 cm 207 cm 100 kg 200 cm 90 cm 20 cm

出典:IKEA

日本で大人気のIKEAの製品。ベッド、勉強机、本棚、ワードローブが一体化した、狭めのお部屋のスペース有効活用にぴったりの収納力と安全性が抜群のロフトベッドフレーム。わずか2m2の空間に睡眠・勉強・収納・遊び・リラックス用のスペースを確保できるとのこと。白の色合いなので圧迫感がないのも子供にとってはいいですよね。机の広さが十分にあり、本棚は4段で奥行もある、ワードローブはロングコートまで収納可能、長い目でみても使えるロフトベッドです。また、値段もさすがIKEAというコスパの良い価格ですので、北欧ブランドの家具は少々手が届かないという方にぜひおすすめです。

北欧ブランドの子供家具10選⑨

ハイチェア(High Chair)/リエンダー(Leander)

出典:楽天市場

デンマークの鍛冶職人であったリエンダーが家族に双子の赤ちゃんが生まれたことで、母親が少しでも楽に子育てできるようにと作ったのが「ゆりかご」でした。今までに誰も見たことがないシンプルな機能美を備えた「ゆりかご」が人気を博し、今では、リエンダー社は40か国以上もの国で展開される国際的な家具メーカーとなっています。

リエンダーがデザインするハイチェアは子供の成長に合わせて形を変えて、快適に使えるように作られています。「しなり」という機能が備えられていて、椅子が動きを吸収して子供が落ち着いて座り続けることができる作りです。強くて、軽量な実用性を持ちつつも、美しい曲線でデザイン性も高い椅子。また、その美しい椅子の脚は、後ろ側に長く伸びて、全体の安定感を生み出しています。女性でも楽に持ち運びができるため、掃除の際の移動も楽にできます。

北欧ブランドの子供家具10選⑩

キッズコンセプト(Kid’s Concept)/おもちゃ収納ベンチチェスト

出典:BUYMA

キッズコンセプトは、2007年にスウェーデンで設立した、ベビー・キッズを対象にベットリネンや家具、 おもちゃやアクセサリーを手掛ける新進の北欧ブランド。日本ではまだ取り扱いが少ないブランドながらも、オーガニックな木製のおもちゃや、子供が喜ぶ可愛い家具は、センスの良いママたちの間で人気が出ています。

キッズコンセプトの子供部屋インテリアシリーズで大人気の収納ボックス。子供のおもちゃや、絵本などの収納と、ベンチとしての2ウェイ使いのできる「おもちゃ収納ベンチチェスト」。子供のお片付けにちょうど良い大きさのうえ、探しやすくて取り出しやすいので機能的。ぬくもりを感じる質の高い木製の優しい色合いに可愛い星のマークが付いた収納ベンチは、子供部屋にぴったり。シンプルでモダンなデザインなので子供部屋だけでなくリビングにオブジェ的に置いても素敵です。

おわりに

おしゃれな北欧キッズ家具をお探しの方のために、人気の子供用家具ご紹介してきました。それぞれのテイストや特徴、良さなど、お分かりいただけましたか?「これは!」と思った子供用家具を取り上げましたが、各ブランドが販売している別の子供用家具も見てみてください。お気に入りの子供用家具で素敵な子ども部屋を作る参考にしていただければと思います。

2020年8月5日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
インテリアデザイン

北欧インテリアデザイナー10選!家具の特徴や魅力を徹底解説

by twistdesign 2020年7月8日

PR QAIS

【北欧インテリアデザインが人気の理由】

北欧インテリアデザインは、ここ数十年、世界的に大変人気があり、日本でも注目が集まっています。北欧インテリアデザインの魅力はそのシンプルさにあります。もともと質素な暮らし方を好む北欧では、機能性を重視したシンプルなデザインが好まれてきました。地理的理由で、一年の大半を家の中で暮らすライフスタイルを持つ北欧人。彼らの生活習慣から誕生し必要に応じて進化したインテリアデザインが、現代のライフスタイルに上手くフィットするのでしょう。

北欧インテリアは高い技術とシンプルで飽きのこない普遍的なデザインです。木材などの素材が最高級なものが多く、決して安くはありませんが、自分の気に入ったインテリアを持つことで、日々の暮らしに潤いが生まれ、家族のように長い年数寄り添ってくれます。使い方や維持の方法によっては100年以上使うことができる品質の物が多くあります。これから購入する北欧インテリアが数十年後にはビンテージ家具になるのです。

 

【北欧インテリアデザイナー】

今回はそんな人気のインテリアデザインを生み出してきた北欧インテリアデザイナーを、デンマーク、スウェーデン、フィンランドの国ごとに年代の若い順から紹介していきたいと思います。

 

【デンマークのインテリアデザイナー】

デンマークのインテリアデザインで一番重視されていることは機能や実用性。十分な機能や性能があることが確認されてから美しさを追求します。昔から引き継がれている高い技術と感性が、今でも世界中から高い評価を受けている理由でしょう。現代でも、その技術やデザインを受け継ぐデザイナーが輩出されています。

 

北欧 インテリア デザイナー10選①:ルイーズ・キャンベル (ルイーズ・キャンベル) 1970~

Louise Campbell – BoSTYLE

出典:BoStyle

ルイーズ・キャンベルは、北欧デザインで今最も注目を浴びるデザイナーの一人です。デンマーク人の父とイングランド人の母を持ち、ロンドン・カレッジ・オヴ・ファニチャーとデンマーク・デザイン・スクールでインダストリアル・デザインを学びました。卒業後、1996年に彼女自身のスタジオをスタートしました。

北欧デンマークの家具および照明デザイナーのルイーズ・キャンベルは、現代のデンマークのデザイン第一人者です。自由で制約のない遊び心のある形と、新しいテクノロジーを使った実験的なルイーズ・キャンベルのデザインは、フィン・ユール デザイン賞やiFデザイン賞などの世界的に有名な賞を受賞してきました。また、ルイス・ポールセン、ザノッタ、HAY(ヘイ)、ホルムガード、ムートなどの大手北欧ブランドによって生産されています。

新しい素材と製造方法を使い、ちょっと風変わりでユーモアに溢れたルイーズ・キャンベルの製品は、日常のありふれたシーンにピリッと刺激を与えます。

 

北欧 インテリア デザイナー10選②:ハンス・J・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)1914〜2007

Hans Jørgensen Wegner | Køb Hans Jørgensen Wegner Bord her

出典:paustian

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。

妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したハンス・J・ウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

 

北欧 インテリア デザイナー10選③:アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)1902〜1971

Design Letters x Arne Jacobsen - GIR

出典:GIR

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。さらには「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテイリアデザインを代表する椅子を生み出したデザイナーです。

ヤコブセンのデザインの特徴は、ランドスケープから建築、家具さらにはカトラリーまで、トータルにデザインに携わったことです。また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」は、日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているので、目にしたことがある人は多いでしょう。

 

北欧 インテリア デザイナー10選④:コーレ・クリント(Kaare Klint)1888〜1954

Kaare Klint – Artist and architect

出典:leklint

コーレ・クリントは「デンマーク近代家具デザインの父」とも呼ばれ、デンマーク王立芸術アカデミーに家具科を設立し、初代教授を務め、オーレ・バンシャーやボーエ・モーエンセンなど北欧デンマーク家具デザインを代表する多くのデザイナーを育てました。

コーレ・クリントは、伝統家具の合理性や美しさを再認識し、伝統家具に伝統美と機能性の両面を持たせ、現代的にリデザイン(再設計)する事を説きました。自身もレ・クリント(LE KLINT)を創業し、折りたたみの式のスツール「プロペラスツール」や世界初とも言える組立式椅子「サファリチェア」、紙を規則的に折り上げて作る、手づくりのランプシェードなど機能性もデザイン性も優れた作品を残しました。

【デンマークデザイナーについての追記】

デンマークはあまりにも多くの偉大なインテリアデザイナーを輩出しているため、上記で紹介した4名以外にも、「近代照明の父」と言われるポール・ヘニングセン(1894〜1967)、「家具の彫刻家」と言われるフィン・ユール(1912〜1989)、家具デザインの他にもインテリア小物やジュエリー、さらにはテキスタイルの世界でも活躍し、名誉ある賞をいくつも受賞したナナ・ディッツェル(1923-2005)など、紹介するときりがありません。

 

【スウェーデンのインテリアデザイナー】

北欧インテリアデザインと聞けば、IKEAを思い浮かべる人が多いと思います。ウェーデンのデザインは北欧の中でもシンプルかつ遊び心のあるデザインが魅力的。スウェーデンが生み出す製品は、日本でも多くの人に愛されています。

固定ページ: 1 2

2020年7月8日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
次の投稿
前の投稿

最近の投稿

  • 愛らしさ満点のマイクロピッグとの生活
  • デザインと機能性を兼ね備えたデザイン家電:今年のベスト季節家電15選
  • 愛犬と一緒に:ペットフレンドリーなカフェ巡り15選
  • マイクロブタの成長と大きさ、そして気になるニオイについて
  • 自分からにおう猫のニオイを撃退せよ!15の効果的な対策方法

おすすめ記事

  • 機能性やデザインで選ぶ、おすすめの業務用空気清浄機

    2020年3月31日

人気の記事

  • 1

    身近なユニバーサルデザインの文房具15選!あの消しゴムや鉛筆も?!

    2020年6月19日
  • 2

    まちなかのユニバーサルデザイン15例!こんなにも身近にあった!?

    2020年10月13日
  • 3

    ユニバーサルデザインの生活用品31例!意外なあの身近な商品も!?

    2020年9月23日
  • 4

    ユニバーサルデザイン商品のまとめ!30選 各商品の特徴を詳しくご紹介

    2020年8月14日
  • 5

    ユニバーサルデザインとは?7原則と代表的な例を紹介

    2020年1月9日

カテゴリー

  • ペット (18)
  • 未分類 (2)
  • 特集記事 (15)
    • QAISインタビュー (2)
    • PickUP TREND (3)
  • デザイン家電 (60)
  • デザイン家具 (52)
  • プロダクトデザイン (16)
  • インテリアデザイン (89)
  • オフィスデザイン (11)
  • 店舗デザイン (1)
  • ユニバーサルデザイン (24)
  • ソーシャルデザイン (4)
  • 環境デザイン (7)
    • ブルータリズム (1)
  • 北欧デザイン (118)
  • ミッドセンチュリー (15)
  • アールヌーボー (7)

TWIST/ツイストについて

TWIST/ツイストについて

『TWIST/ツイスト』は、世の中にあるモノやコトを、もう“ひとひねり”することで、新しい視点を生み出すことの価値を考えるWEBマガジンです。

私たちの身の回りにあるデザイン性の高いモノやコトなどを紹介しながら、同時に「デザイン」の持つ意味や、その可能性の広がりを考えていきます。

人気の記事

  • 1

    身近なユニバーサルデザインの文房具15選!あの消しゴムや鉛筆も?!

    2020年6月19日
  • 2

    まちなかのユニバーサルデザイン15例!こんなにも身近にあった!?

    2020年10月13日
  • 3

    ユニバーサルデザインの生活用品31例!意外なあの身近な商品も!?

    2020年9月23日

おすすめ記事

  • 機能性やデザインで選ぶ、おすすめの業務用空気清浄機

    2020年3月31日

カテゴリー

  • QAISインタビュー (2)
  • PickUP TREND (3)
  • ブルータリズム (1)
  • ペット (18)
  • 未分類 (2)
  • 特集記事 (13)
  • デザイン家電 (60)
  • デザイン家具 (52)
  • プロダクトデザイン (16)
  • インテリアデザイン (89)
  • オフィスデザイン (11)
  • 店舗デザイン (1)
  • ユニバーサルデザイン (24)
  • ソーシャルデザイン (4)
  • 環境デザイン (7)
  • 北欧デザイン (118)
  • ミッドセンチュリー (15)
  • アールヌーボー (7)

© TWIST.,All Rights Reserved.