北欧インテリアデザイナー10選!家具の特徴や魅力を徹底解説

by twistdesign

北欧 インテリア デザイナー10選⑤:レナ・ベリストロム (Lena Bergström) 1961~

Lena Bergström - designer profile | STYLEPARK

出典:stylepark

レナ・ベリストロムはテキスタイル、ガラス製品、アートグラス、照明からジュエリーデザインまで、さらには公共施設のデザインと様々な方面で成功を収めています。スウェーデン国立美術大学のテキスタイル部門を卒業し、以来12のエクセレント・スウェーデン・デザイン賞と、3つのエルデコレーションデザイン賞を含む数多くの賞を受賞しています。

スウェーデンで最もよく知られたガラスデザイナーの一人ですが、テキスタイルにも精通しています。彼女のテキスタイル作品は、硬いイメージのグラフィックデザインが特徴的で、逆に、ガラスとクリスタルのデザインは、柔らかくオーガニックなイメージ。「硬いテキスタイル」と「柔らかいガラス」を組み合わせた表現を好みます。

彼女の作品はストックホルム国立美術館、イェーテボリにあるルスカ工芸美術博物館、アメリカ合衆国オハイオ州にあるクリーブランド美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など多くの博物館で展示されています。北欧スウェーデンの現代インテリアデザインを代表する北欧インテリアデザイナーです。

 

北欧 インテリア デザイナー10選⑥:ヨナス・ボーリン (Jonas Bohlin)1953〜

Jonas Bohlin – Wikipedia

出典:ウキペディア

ヨナス・ボーリンは現代スウェーデンを代表する個性的でアーティスティックな家具デザイナーです。1981年当時、スウェーデン国立美術工芸大学の卒業ショーで衝撃的な作品を生み出しました。コンクリートとメタルフレームだけでデザインされた椅子「コンクリート」は、機能主義が主流であった当時の北欧インテリアデザイン界においては異端とも言える作品でしたが、この椅子が世に認められたのです。以来、時代を牽引する作品を発表し続けることで世界中でも評価されていきました。「機能」「革新」「個性」がヨナス・ボーリンが追求するデザインの特徴です。

 

北欧 インテリア デザイナー10選⑦:カール・マルムステン(Carl Malmsten)1888〜1972

Carl Malmsten - Wikipedia

出典:ウキペディア

家具デザイナーで建築家、さらに教育者でもあるカール・マルムステンは「スウェーデン家具の父」と呼ばれる近代家具デザインの礎を築いた巨匠です。スウェーデン文化に根ざした家具デザイン、制作を行い、北欧伝統の素材や構造から生れるシンプルな機能美を表現した「北欧インテリアデザイン黄金期」の最初の中心人物です。また、木工やテキスタイル等を学ぶ私塾(カペラゴーデン)を創立し、教育者として多くの教え子を輩出しました。

彼がオーランド島の教会を訪れた際に教会の椅子からインスピレーションを受けデザインされた椅子「リッラ・オーランドチェア」は、80年経った今でもスウェーデン国内の多くのレストランなどで愛用されているデザインです。

 

【フィンランドのインテリアデザイナー】

フィンランドといえば日本における北欧ブームの火付け役。テキスタイルブランドのマリメッコやテーブルウェアのイッタラ、作家トーベ・ヤンソンのムーミンなど、安定した人気のあるデザインを生み出しています。そして、インテリアデザインでも、一度はみなさん目にしたことがあるであろう製品を作った独創的な発想のデザイナーが存在します。

 

北欧 インテリア デザイナー10選⑧:ハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)1970~

Harri Koskinen - Oluce

出典:oluce

ハッリ・コスキネンは1970年にフィンランドのカルスチュラで生まれた、現在の北欧デザイン界を牽引するデザイナーの一人です。彼はヘルシンキ美術デザイン大学(現アアルト大学)で学んでいたころから有名メーカーと仕事をするなど、若いうちから活躍していました。
1998年にはミラノ・サローネという国際家具展示会で、ガラスの中に電球を閉じ込めた代表作「ブロック・ランプ」を発表し、MOMAの永久コレクションに選定されました。その後も数々のデザイン賞を獲得し世界中から注目を集め、フィンランドを代表するガラスメーカー、イッタラの専属デザイナーを務めました。 2000年には、フレンズ・オブ・インダストリーという自分のデザインスタジオを構え、世界中で注目を集め続けています。

 

北欧 インテリア デザイナー10選⑨:エーロ・アールニオ(Eero Aarnio) 1932~

Eero Aarnio Originals Pallotuoli | Finnish Design Shop

出典:finnishdesignshop

多分皆さん何かで見たことがあるであろうボールチェアは、エーロ・アールニオの代表的な作品。鮮やかな色のプラスチック素材を用いて有機的なフォルムのポップアートのような椅子は、今も様々な場所や、コマーシャル、映画のシーンなどで使われています。

1960年代に新しくユニークで印象的な家具をデザインしたことで知られる、近代デザインの革命児エーロ・アールニオ。彼の生み出す作品は、インテリアデザインから、プロダクトデザイン、グラフィックアート、映像作品まで、多岐に渡ります。彼の作品は、フィンランドデザインが国際的に認知され、高く評価されるきっかけとなりました。

現在、エーロ・アールニオの作品は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、ニューヨークのニューヨーク近代美術館(MoMA)、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムなど、世界的に有名な美術館の所蔵コレクションリストに名を連ねています。

 

北欧 インテリア デザイナー10選⑩:アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)1898〜1976

アルヴァ・アールト - Wikipedia

出典:ウキペディア

北欧デザイン界が生んだ巨匠アルヴァ・アアルトは、20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。彼の活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐にわたる。ヘルシンキ工科大学卒業後、1923年に建築設計事務所を開設。

1920年代から「パイミオのサナトリウム」「ヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)」「フィンランディア・ホール」など数多くの著名の建築物を国内外に残しています。また、彼のデザインした家具は、特にサナトリウム用に作られたアームチェアが、形成合板を使った斬新な座面により「材料革命」と評され、家具デザイナーとしても彼の名を一躍有名にしました。アルヴァ・アアルトのインテリアデザインは、北欧フィンランドの地域性を生かしや有機的なフォルムと機能性の融合です。

【アアルト大学について】

今回紹介したフィンランドのデザイナー3名を含めフィンランドの著名な建築家・デザイナーのは現アアルト大学で学んだ人が多い。大学名は今回紹介したうちの1人、アルヴァ・アールトにちなんでいます。このアアルト大学は、フィンランドにあった3つの大学が2010年に合併して出来ました。もともとの大学名は、ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ美術大学で、デザイナーたちは、ヘルシンキ工科大学またはヘルシンキ美術大学で勉強しました。経済大学が一緒になるというところが、フィンランドのインテリアや建築デザインの重要性を示していますよね。

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