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Category:

アールヌーボー

アールヌーボー

アールヌーボーとは何か知っていますか?歴史や特徴、芸術家などをご紹介

by twistdesign 2021年1月15日

PR QAIS

「アールヌーボー」という言葉を聞いたことがありますか?アートに詳しい人や、ミュシャのファン、ステンドグラスやデコラティブな工芸品が好きな方たちにはなじみのある言葉だと思います。しかし、実際アールヌーボーの意味や歴史などを知らない方も多いはずです。

そこで、今回はアールヌーボーについて様々なことを、なるべくシンプルに分かりやすくご紹介させていただきます。

●アールヌーボーとは

アールヌーボーとは、フランス、ベルギーを中心にヨーロッパで起こった芸術運動の一つです。「アールヌーボー」という言葉は、フランスの日本美術商サミュエル・ビングがパリに開いた画廊「メゾン・ドゥ・ラール・ヌーボー」に由来します。

アールは「芸術」、ヌーボーは「新しい」という意味です。直訳すると「新しい芸術」という意味になりますね。

何が新しかったのかというと、アールヌーボー以前は、工芸は美術よりも劣ると考えられていましたが、それを否定し、建築物、家具、食器などの工芸品、さらには商業用ポスターなどのグラフィックデザインを「芸術」にまで高めました。

また、新しい素材であるガラスや鉄を多用したことも当時の人々には斬新でした。アールヌーボーという総合芸術により、芸術家たちは自然と調和した「新しいライフスタイル」を目指しました。

●アールヌーボーの歴史

アールヌーボーは、19世紀末から20世紀初めにかけて、ヨーロッパを中心に広まり流行した芸術運動です。

アールヌーボーに影響を与えたのは、19世紀後半のイギリスに起こったアーツ・アンド・クラフツ運動でした。当時、産業革命によって大量生産の安価で質の低い製品が出回っていました。この運動はウィリアム・モリスが中心となって進め、産業革命による工業化を批判し、職人の技や中世の芸術を通じて生活の美化を推進しました。

民衆の生活に溶け込むアーツ・アンド・クラフツ運動の思想が、ベルギーやフランスで、鉄やガラス中心とした新しい素材を使いながら社会や生活に芸術性を取り戻そうという動きにつながり、アールヌーボーに結実したのです。

アールヌーボーはその時代を象徴する装飾美術様式として認知され、1900年のパリ万博は「アールヌーボー展」とも呼ばれるほど、流行の頂点となりました。ヨーロッパ各地にも広まっていき、各国呼び方もさまざまで、イギリスでは「モダン・スタイル」ドイツ語では「ユーゲント・シュティール」、イタリアでは「スティレ・リベルティ」、スペインでは「モデルニスモ」など、主な名称だけでも二十を超える数があると言われています。

第一次大戦勃発による、社会の変化により、装飾性が高く大量生産に向かないアールヌーボーは時代遅れとなり、約20年で幕を閉じてしまいました。その後、流行は近代的な装飾様式のアールデコへと移行していくのです。

一度衰退したアールヌーボーですが、1960年代にアメリカでアールヌーボー様式の建築の再評価がされ、その後、ヨーロッパ各地に眠っていたアールヌーボー建築が次々に発見されました。現代においても、アントニオ・ガウディの建築物やアルフレッド・ミュシャの絵をはじめとするアールヌーボーの作品などが世界中人々を魅了しています。

●アールヌーボーの特徴

アールヌーボーの特徴は、自然な曲線や曲面を用いることで装飾的に表現されていることです。また、花、草、蔦、昆虫など、有機物をモチーフにしていることが多く、階段の手すりや木製家具の形態としてそうしたモチーフが取り入れられたり、さらには壁に描かれることもありました。そのようなモチーフは、さらに抽象的な形態に簡略化され、自然を想起させるような自由な曲線によるデザインになることもありました。

また、アールヌーボーの美しい装飾的な表現は、当時流行していたジャポニズムの影響を強く受けていると言われています。アールヌーボーの絵画、建築、家具、ジュエリーなどのあらゆるデザインは、浮世絵に見られるようなアシンメトリーのレイアウト、花や植物、昆虫など自然をモチーフにしたゆるやかで曲線的な形状や構造など、華やかさが特徴です。

●アールヌーボーの芸術家

アルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha 1860 – 1939)


出典:Pinterest
アルフォンス・ミュシャ[黄道十二宮]

本の表紙、雑誌の挿絵、宣伝ポスター、新聞のタイポグラフィ、絵はがきなどのグラフィックデザインやイラストレーションのアーティストの中でも、最も影響力があったのはチェコのアルフォンス・ミュシャでした。

パリの街頭に貼り出されたヴィクトリアン・サルドゥの演劇「ジスモンダ」のミュシャ作のポスターは一夜にしてセンセーションを巻き起こしました。

ミュシャの大半の作品は、女性を中央に据え、自然の要素からなるアラベスクで取り囲んだ繊細なデザインでした。このスタイルは世界的な評判を獲得し、当時のイラストレーターたちに広く模倣されました。

ドーム兄弟(Daum Frères)
兄オーギュスト(Auguste Daum 1853 – 1909)
弟アントナン(Antonin Daum 1864 – 1930)


出典:Pinterest
ドーム兄弟[冬風景文ランプ]

ドーム兄弟は、アール・ヌーボー期に国際的な脚光を浴びたフランスのガラス工芸家です。「1897年のブリュッセル万国博覧会で金賞」「1900年のパリ万国博覧会で大賞」などを授与され、ナンシーを代表する会社としてその名を世界に広めていきました。

ドーム兄弟の作品には新種の園芸品種、珍しい外国の温室植物など、幅広い種類の植物がデザインされていました。また、野原や森、四季、雲の流れ、夕暮れなど、美しい風景デザインもドーム兄弟の作品の魅力です。

ルイス・カムフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany 1848 – 1933)


出典:Pinterest
ティファニー[キングサリのランプ]

ルイス・カムフォート・ティファニーはアメリカの宝飾デザイナー、ガラス工芸家で、アメリカにおけるアールヌーボーの第一人者として知られています。とくにステンドグラスやモザイク加工で名を馳せ、当時発明されたばかりの電気スタンドを美しく彩るステンドグラスを制作し、今でも「ティファニー・ランプ」として世界中で愛されています。

ヴィクトール・オルタ(Victor Horta 1861 – 1947)


出典:Pinterest
ヴィクトール・オルタ[タッセル邸]

ベルギーのヴィクトール・オルタは非対称的な曲線模様を特徴としたアールヌーボー様式を装飾芸術から建築へと取り込んだ最初の建築家と言われています。 オルタの「タッセル邸」は世界初のアールヌーボー建築作品です。「建築家ヴィクトール・オルタの主な都市邸宅群」は世界遺産に登録されています。

エクトール・ギマール(Hector Guimard 1867 – 1942)


出典:Pinterest
エクトール・ギマール[パリ・メトロ出入口]

エクトール・ギマールは、フランスの建築家で、アールヌーボーの代表者です。ギマールは、パリ最初のアールヌーボー建築であるパリ16区の住宅「ラ・フォンテーヌ・アガー集合住宅」を設計して高い評価を得ました。

その後、パリのメトロ出入り口のデザインを任されます。草が絡まるような不思議な形のメトロの出入り口は代表的な建築となり、現在はパリのイメージシンボルのような存在です。

●おわりに

アールヌーボーとは何か、なんとなくお分かりいただけましたでしょうか?デコラティブでとても美しい作品が多いですよね。漫画に出てきそうな装飾やラインは、日本人にも大変人気が高いです。

アールヌーボーは、日本の影響を受けた物も多くみられますが、逆に、日本の芸術家たちにも強い影響をあたえました。優れた芸術は、国境や時代を超えて人々を感動させるのでしょう。

アールヌーボーに触れる旅に出てみるのはいかがでしょうか?

2021年1月15日
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PR QAIS

アールヌーボー

アールヌーボーとアールデコの違いを徹底解説!意外とわからないその特徴や定義とは?

by twistdesign 2021年1月13日

PR QAIS

「アールヌーボー」と「アールデコ」という言葉を聞いたことがありますか?アートや建築、グラフィック、インテリア、家具、テキスタイルなどの様式をあらわすにおけるデザイン様式を表す言葉です。「アールヌーボー」と「アールデコ」は、言葉は似ていても全く異なるデザイン様式です。今回はそれらの違いについても見ていきましょう。

今回は、「アールヌーボー」と「アールデコ」の意味や歴史、そして、違いを徹底的に解説させていただきます。

●「アールヌーボー」と「アールデコ」の違い

まずは簡単に「アールヌーボー」と「アールデコ」の違いを説明させていただきます。

<アールヌーボー>

時期:19世紀末~20世紀初頭
場所:ベルギーやフランスを中心にヨーロッパで流行
デザイン:自由曲線
モチーフ:花や植物など有機的
雰囲気:装飾的で華やか
分野:建築、家具、工芸、絵画、グラフィックデザインなど多岐にわたる
意味:新しい芸術

<アールデコ>

時期:1910年代半ば~1930年代
場所:ヨーロッパおよびアメリカ合衆国(ニューヨーク)を中心に流行
デザイン:直線的
モチーフ:幾何学図形
雰囲気:機能的で実用的
分野:建築、家具、絵画、ポスター、工芸、ファッションなど多岐にわたる
意味:装飾美術

<アールヌーボーの由来>

「アールヌーボー」という言葉は、フランスの日本美術商サミュエル・ビングがパリに開いた画廊「メゾン・ドゥ・ラール・ヌーボー」に由来します。

<アールデコの由来>

1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会の正式名称は「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)で、その一部「Arts Décoratifs」から、「アールデコ博」と略称されていたことにちなみ、「アールデコ」と呼ばれるようになりました。

<アールヌーボーの概要と歴史>

アールヌーボーとは、フランス語で「新しい芸術」を意味し、19世紀末から20世紀初めにかけて、ヨーロッパを中心に広まり流行した芸術運動です。アールヌーボーは、その状況に対して、鉄やガラス中心とした新しい素材を使いながら社会や生活に芸術性を取り戻そうという動きでした。建築、家具、ファッション、工芸品、グラフィックデザイン、書籍、絵画、宝飾品、舞台にいたるまで、広範囲な装飾芸術として発展しました。

アールヌーボーの理論に影響を与えたのは、19世紀後半のイギリスに起こったアーツ・アンド・クラフツ運動でした。当時、産業革命によって大量生産の安価で質の低い製品が出回っていました。この運動はウィリアム・モリスが中心となって進め、産業革命による工業化を批判し、職人の技や中世の芸術を通じて生活の美化を推進しました。民衆の生活に溶け込むアーツ・アンド・クラフツ運動の思想が、ベルギーやフランスで、鉄やガラス中心とした新しい素材を使いながら社会や生活に芸術性を取り戻そうという動きにつながり、アールヌーボーに結実したのです。

アールヌーボーはその時代を象徴する装飾美術様式として認知され、1900年のパリ万博は「アールヌーボー展」とも呼ばれるほど、流行の頂点となりました。ヨーロッパ各地にも広まっていき、各国呼び方もさまざまで、イギリスでは「モダン・スタイル」ドイツ語では「ユーゲントシュティール」、イタリアでは「スティレ・リベルティ」、スペインでは「モデルニスモ」など、主な名称だけでも二十を超える数があると言われています。

アールヌーボーの特徴は、自然な曲線や曲面を用いることで装飾的に表現されていることです。また、花、草、蔦、昆虫など、有機物をモチーフにしていることが多く、階段の手すりや木製家具の形態としてそうしたモチーフが取り入れられたり、さらには壁に描かれることもありました。そのようなモチーフは、さらに抽象的な形態に簡略化され、自然を想起させるような自由な曲線によるデザインになることもありました。

また、美しい装飾的な表現が、当時流行していたジャポニズムの影響を強く受けていると言われています。アールヌーボーの絵画、建築、家具、ジュエリーなどのあらゆるデザインは、浮世絵に見られるようなアシンメトリーのレイアウト、花や植物、昆虫など自然をモチーフにしたゆるやかで曲線的な形状や構造など、華やかさが特徴です。

第一次大戦勃発による、社会の変化により、装飾性が高く大量生産に向かないアールヌーボーは時代遅れとなり、約20年で幕を閉じてしまいました。その後、流行は近代的な装飾様式のアールデコへと移行していくのです。

一度衰退したアールヌーボーですが、アメリカで1960年代にてアールヌーボー様式の建築の再評価がされ、その後、ヨーロッパ各地に眠っていたアールヌーボー建築が次々に発見されました。現代においても、アントニ・ガウディの建築物やアルフレッド・ミュシャの絵をはじめとするアールヌーヴオーの作品などが世界中人々を魅了しています。

<アールデコの概要と歴史>

アールデコという名称は、フランス語で「装飾美術」を意味し、アールヌーボーに代わり、1910年代半ばから1930年代にかけて流行したムーブメントです。アールデコは、シンプルで合理的な、幾何学図形をモチーフにした直線的で記号的な表現が特徴の装飾美術です。

1925年のパリ万国博覧会にて、アールヌーボーに次ぐ現代の様式(スティル・モデルヌ)を打ち立てることを目指し、建築、室内装色、ファッション、ポスター、映画など、幅広いジャンルのアールデコ作品が紹介されました。

実は当時、パリではアールデコはそれほど盛んになりませんでした。しかし、アメリカで第一次世界大戦の戦勝国アメリカで大々的に花開きます。1920年代のアメリカは「狂騒の20年代」と呼ばれ、高層ビルが次々と建てられ、自動車、映画、ジャズなど芸術や文化の面でも世界の中心となりました。アールデコ様式は、それらと結びついて流行し、インテリアやファッションなど都市生活者の生活スタイルを象徴するものとなりました。

ニューヨーク・マンハッタンで、アールデコ様式の代表的な建築物は、エンパイア・ステート・ビル、クライスラー・ビル、ロックフェラーセンターです。特にクライスラー・ビルはマンハッタンのシンボル的存在であり、アールデコ建築の最高傑作とも言われています。

アールデコと一言で言ってもスタイルは様々で、キュビズムの線と形、バウハウスのシンプルで合理的なデザイン、古代エジプトの装飾模様、アステカ文化の装飾、日本や中国などの東洋美術などの引用や影響が見られます。シンプルな中にも、クールで目を引くデザインが多いのが特徴です。色彩としては、金と銀や、赤と黒が多く使われましたが、金と銀の使い方は控えめで、金属は光沢のあるジュラルミンやアルミニウム、さらにコンクリートを覆う陶器製のタイルも重宝されていました。

アールデコは商業主義と切り離せないため、商業主義と芸術の結びつきを否定する美術界や建築界から軽視されるようになり、第二次世界大戦の勃発と、都市文化の衰退とともに、アールデコブームは終焉を迎え、流行が去ると過去の悪趣味な装飾と捉えられました。

従来の美術史、デザイン史では全く評価されることがなかったアールデコでしたが、1966年にパリで開催された「25年代展」以降、モダンデザイン批判やポスト・モダニズムの流れの中で再評価がされ始めました。特にファッション業界が世界的なリバイバルのブームを先導。その後、中東紛争によるオイルショックと経済混乱によって、アールデコは再度衰退。そして1980年代初頭にはポスト・モダンの建築家マイケル・グレイヴスやハンス・ホライン、そしてミラノのデザイナー集団メンフィスなどがアールデコを引用し注目されました。しかし、1990年代にミニマルリズムが流行することで失速。アールデコは20年周期で衰退と復活を繰り返しているのです。

<アールヌーボーのグラフィック・アート>


出典:Amazon
アルフォンス・ミュシャ[ジスモンダ]
本の表紙、雑誌の挿絵、宣伝ポスター、装飾パネル、新聞のタイポグラフィ、絵はがきなど、多くのグラフィック・アートにアールヌーボーは使われました。そのアーティストの中でも最も影響力があったのは、チェコのアルフォンス・ミュシャです。今では、日本で一番人気があるのではないかと思われるほど、展覧会が繰り返されています。

パリの街頭に貼り出されたヴィクトリアン・サルドゥの演劇「ジスモンダ」のミュシャ作のポスターは一夜にしてセンセーションを巻き起こしました。

その他、次のような著名なグラフィックアーティストが挙げられます。


出典:Amazon
・オーブリー・ビアズリー[The Climax]
イギリスのイラストレーター、詩人、小説家。最も独創的なアールヌーボーの芸術家の1人。挿画の対象に選んだ主題が不遜なもので論争を引き起こしたが、同時に称賛も浴びていた。

 


出典:楽天市場
・テオフィル・アレクサンドル・スタンラン[黒猫 Tournee du Chat Noir]
フランスのアールヌーボーの画家、版画家。スタンランの作品は現在、ロシアのエルミタージュ美術館やアメリカのワシントンDC州にあるナショナル美術館など世界中の多くの美術館に所蔵されています。

また、アーツ・アンド・クラフツ運動の一員であったチャールズ・レニー・マッキントッシュ、「ベルギーのミュシャ」と目されたアンリ・プリヴァ=リヴモン、クリムトが設立したウィーン分離派の一人コロマン・モーザー、生活や機能と結びついた新しい造形芸術の創造をめざしたドイツの分離派の創始者の一人フランツ・フォン・シュトゥックなどが挙げられます。

<アールデコのグラフィック・アート>

アドルフ・ムーロン・カッサンドル、シャルル・ルーポ、ジャン・カルリュは、アールデコ期ポスターの「三銃士」と呼ばれ、フランス広告界の支配者的存在でした。

 


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・アドルフ・ムーロン・カッサンドル[ノルマンディー号]

 

 

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・シャルル・ルーポ[Saint Raphaël]

 

 

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・ジャン・カルリュ[Peace for All]

 

<アールヌーボーの建築>

アールヌーボー運動の中心地であったフランスのナンシーとベルギーの首都ブリュッセルには数多くのアールヌーボー建築が残っています。また、ラトビアのリガにはヨーロッパ最大規模のアールヌーボー建築群があります。

 

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・アンリ・ソヴァージュ[マジョレル邸]@フランス・ナンシー

 

 

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・ヴィクトル・オルタ[オルタ邸]@ベルギー・ブリュッセル

 


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・ミハイル・エイゼンシュテイン[ユーゲントシュティール建築群]@ベラトビア・リガ

<アールデコの建築>

1930年頃のニューヨークの摩天楼(クライスラー・ビルディング、エンパイア・ステート・ビルディング、ロックフェラーセンターなど)が有名であり、一世を風靡しました。

 

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・ウィリアム・ヴァン・アレン[クライスラー・ビルディング]@アメリカ・ニューヨーク

<アールヌーボーと日本の関係>

アールヌーボーの芸術家たちは、日本の浮世絵から大きな影響を受け、それを作品に反映させていたと言われています。逆に日本では、アールヌーボーに触発され、橋本五葉や藤島武二ら日本の芸術家たちが創作活動をおこなっていました。

<アールデコと日本の関係>

アールデコはヨーロッパやアメリカで流行するとともに、日本にも伝わりました。アールヌーボー建築と違い、高い技術と費用を必要としないため、日本でもアールデコ様式の建築物がいくつか作られました。旧帝国ホテルはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによる設計でした。現在は愛知県犬山市の明治村に中央玄関部分だけ移築されて残っています。

●おわりに

アールヌーボーとアールデコの違いについて紹介させていただきました。簡単にまとめると「アールヌーボー様式は曲線的・アールデコ様式は直線的」というのが一番でしょうか。共通する点は、どちらも短い期間に大流行し、一気に廃れたことです。そして、どちらもリバイバルによって再度注目を浴びました。

興味を持たれた方は、是非、本などでアールヌーボーとアールデコのより詳しい内容を勉強していただければと思います。

2021年1月13日
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アールヌーボー

アールヌーボーデザインとは何か?デザインの特徴など徹底紹介!

by ryo.animal 2020年12月23日

PR QAIS

「アールヌーボー」を知っていますか?言葉は聞いたことがあっても、その意味やデザインの特徴などはよく分らないという人も多いかと思います。アールヌーボーとは、ヨーロッパを中心とした地域で流行した国際的な芸術運動のことをいいます。実は日本とも深い関わりを持っているんです。

アールヌーボー様式を生み出した芸術家たちは、19世紀後半にヨーロッパで流行した日本趣味「ジャポニズム」から強い影響を受けています。そんなアールヌーボーは昔から日本でも人気の高いデザインスタイルです。

今回はアールヌーボーのデザインに焦点をあて、時代背景とともにその特徴を紹介していきます。

●アールヌーボーとその時代背景

アールヌーボーとは、フランス語で「Art Nouveau=新しい芸術」という意味です。19世紀末~20世紀初頭、ヨーロッパを中心とした地域で流行した国際的な芸術運動を指して使われます。

19世紀初頭、産業革命により工業の分野は急速に発展していきました。そんな中、機械生産によって大量に出回った粗悪な品を憂い、再び人の手による芸術性の高い製品を作ろうとした、イギリスの「アーツアンドクラフツ運動」の思想が元になっています。その思想が海を渡り、「アールヌーボー」に受け継がれたのです。

アールヌーボーの理念もまた「産業革命後、大量生産によって粗悪になってしまった実用品等に再び芸術性を取り戻す」というものでした。それまで「芸術」といえば、絵画や彫刻など限られたものだけでしたが、アールヌーボーでは生活を取り巻く全てのものが芸術の対象となったのです。

その結果、従来の「工芸は芸術に劣る」という概念を壊し、建築物・家具・食器などの工芸品、さらには商業用ポスターなどのグラフィックデザインを”芸術”にまで高めたのです。さらに新しい素材であるガラスや鉄を多用したことも当時の人々には斬新でした。

芸術家たちはそんなアールヌーボーという総合芸術によって、自然と調和した”新しいライフスタイル”を目指したのです。

1900年に開催されたパリ万博博覧会では、アールヌーボーは時代を象徴する装飾芸術様式として認知されます。この頃アールヌーボーは流行の頂点をきわめたといえます。

当時の裕福なヨーロッパ人はアールヌーボー様式の家や家具を持つことがステイタスに。さらに食器・敷物・照明・ファッションなど生活品のあらゆる物をアールヌーボーでそろえたのです。また地下鉄の入り口など公共の施設にもそのデザインは取り入れられ、アールヌーボーは人々の生活の中に根付いていきました。

しかし第一次世界大戦を経て、アールヌーボーは衰退していきます。原因は戦争による社会の変化でした。装飾が過剰でお金がかかるアールヌーボーは、退廃芸術とみなされたのです。人々は時代に合ったさらなる新しい芸術もとめ、「アールデコ」へ移行していきました。

アールヌーボーのデザイン 特徴①:曲線

アールヌーボーデザインの一番の特徴とも言えるのが「曲線」です。自然の中にモチーフを求めたアールヌーボーは、花や植物など自然界に見られる形状や構造に芸術性を見いだしています。そのため、デザインには自由で優美な曲線が多用されました。

アールヌーボーの後の様式、”アールデコ”が「直線の美」であるのに対し、アールヌーボーは「曲線の美」といわれています。その曲線故にアールヌーボーデザインのイメージは「エレガント」や「華美」と表現されることが多いです。

 

▲アントニオ・ガウディ 「カサ・バトリョ」外観

出典:Pinterest

建築において「曲線」の代表的なデザインは、スペインの芸術家、アントニオ・ガウディ(1852-1926)が手掛けた建築物です。ガウディは「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ぶべきである」として、ほとんどの建築に自然からのヒントを取り入れたデザインを採用しました。ガウディの建築物は、まるで生きているかのような自由な形をしています。ガウディは直角や水平という線を極端に嫌ったそうです。

数あるガウディの作品の中でも、その特徴が顕著に表れているのはバルセロナにある「カサ・バトリョ」です。ガウディ建築四天王の1つとされています。そのテーマは「海」。外壁が海面のように波立っているユニークなデザインが特徴的です。

▲アントニオ・ガウディ 「カサ・バトリョ」内部

出典:Pinterest

内部も各部屋に曲線的なデザインを持ち込み、タイルやステンドグラスで装飾しています。窓によって自然光を効果的に取り込み、光と色によって海底洞窟をイメージしています。

アールヌーボーのデザイン 特徴②:自然のモチーフ

アールヌーボーのデザインに必ずといっていいほどあるのは植物・昆虫など自然界にある有機物のモチーフです。流れるような曲線と、自然のモチーフを組み合わせた装飾的なデザインこそがアールヌーボーデザインの特徴といえます。

そういったデザインは建築物の外壁、食器やブローチ、髪飾りといった装飾品、またはガラス工芸品などあらゆるものに見られます。

中には、人とトンボや蝶などの昆虫を組み合わせたちょっと奇抜なデザインも流行しました。

 

▲ルネ・ラリック「トンボの精」

出典:Pinterest

ガラス工芸家のルネ・ラリック(1860-1945)は20代~40代までは装飾品で有名なデザイナーでした。「トンボの精」と名付けられたこのブローチは、ラリックの最高傑作であるとともに、アールヌーボーを代表する作品といわれています。この作品に見られるような「女性」と「昆虫」という対照的な要素の組み合わせもアールヌーボーの大事な要素です。

 

▲ティファニー「キングサリのランプ」

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ルイス・カムフォート・ティファニー(1848-1933)はアメリカの宝飾デザイナー、ガラス工芸品です。とくにステンドグラスで名が知られています。当時発明されたばかりの電気スタンドを美しく彩るステンドグラスを制作し、今でも「ティファニー・ランプ」として世界中で愛されています。

ティファニーが作るステンドグラスは、独自で生み出した技法が使用されました。その結果、まるで絵のように繊細で、彫刻のように立体感のある作品が作れるようになったのです。

アールヌーボーデザインの特徴③:女性

アールヌーボーで好まれたモチーフには、自然モチーフの他に女性があります。

19世紀末頃になると、女性たちはブルジョワだけでなく一般市民もおしゃれをするようになり、体を締め付けるコルセットからも解放されます。そして社会にでて活躍する女性も増え始めました。そんな女性が輝き始めた時代、今まで男性のためのものだった芸術は、女性にも開かれていったのです。アールヌーボーのデザインには美しい女性や女神像などが数多く登場します。


▲アルフォンヌ・ミュシャ「ジョブ社のタバコポスター」

出典:Pinterest

アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)はチェコ出身のグラフィックデザイナーです。アールヌーボーを代表する画家で、ポスターや装飾パネル、カレンダーなどを多く手掛けました。彼は女性の自由と解放をテーマにしたデザインを次々と発表し、時代の寵児となったのです。

このポスターはタバコ会社に依頼されて描いたものです。当時タバコは男性のものと思われていため、女性が優雅にタバコ吸っているこの絵は、当時の人々に衝撃をあたえました。その後、女性たちの間ではタバコがおしゃれなアイテムとして人気になったのです。

アールヌーボーデザインの特徴④:鉄を用いた繊細なデザイン

アールヌーボーでは、当時新しい素材であった鉄がよく使われました。鉄を使うことで、軽やかで繊細なデザインが可能になったのです。柱や梁、階段の手すりやドアなど、さまざまなものに使用されています。

これらはすべて熟練した職人の手作業による、高度な技術に支えられて制作されました。大量生産に反したアールヌーボーの芸術家たちは、当時の機械ではできなかった繊細なデザインを追求したのです。

 

▲パリにある建物の入り口

出典:Pinterest

 

▲アールヌーボー様式の階段の手すり

出典:Pinterest

アールヌーボーデザインの特徴⑤:ジャポニズムの影響

1867年のパリ万博博覧会で初めて日本美術が紹介されると、ヨーロッパで爆発的な日本ブームが起こりました。そのムーブメントは「ジャポニズム」と呼ばれています。

アールヌーボーの芸術家たちもジャポニズムからインスピレーション受とっています。特にガラス工芸品で有名なエミール・ガレやルネ・ラリックなどは強い影響を受けました。

▲エミール・ガレ作 花器「鯉」

出典:Pinterest

エミール・ガレ(1846-1904)はアールヌーボーを代表するフランスの工芸家です。ジャポニズムを早くから作品に取り入れた芸術家の1人でした。

日本の浮世絵に感銘を受けたガレは、特に葛飾北斎に強い影響を受け、それ以降の作品には日本的なモチーフがよく見られます。1878年に制作された花器「鯉」は、葛飾北斎の「北斎漫画 魚濫観世音」を元にデザインされたそうです。

 

▲ルネ・ラリック作 髪飾り「プルナスの枝」

出典:Pinterest

ラリックもまたジャポニズムに影響を受けています。日本美術に触発されながら独自のスタイルとミックスさせ、オリエンタルな雰囲気を持つ作品を数多く作りました。特にエナメルや翡翠、オパールなどを駆使してデザインした、櫛やかんざしにその影響が強く感じられます。

アールヌーボーデザインの特徴⑥:装飾性が高いデザイン

花や植物など、有機的なモチーフと自由曲線の組み合わせによる、従来の様式にとらわれない装飾性がアールヌーボーデザインの特徴です。その高い装飾性がアールヌーボーデザインの魅力ですが、今の時代から見ると装飾過多ともいえます。

アールヌーボーデザインには余白はなく、本来余白であるべき場所は曲線や文様などで埋め尽くされていることが多くあります。それは機械生産に反したアールヌーボーは、手作業でしか得られない細密なデザインにこだわったからだといえます。

しかしその装飾性ゆえ、大量生産に向かないアールヌーボーは、第一次世界大戦後に衰退していくこととなりました。

アールヌーボーデザインの特徴:最後に

アールヌーボーデザインの特徴について紹介しました。何気なく耳にしていたアールヌーボーという言葉。時代背景とともにそのデザインの特徴を理解していただけたでしょうか?職人技による高い装飾性は、見ているだけで感動してしまうものも数多くあります。1900年のパリ万博博覧会を訪れ、初めてアールヌーボーに触れた日本の芸術家たちの気持ちはいかばかりだったのでしょうか。その後、日本に伝わったアールヌーボーは、日本の芸術家たちにも強い影響をあたえていきます。やはり優れた芸術は国境をこえて人を感動させるのでしょう。もし旅先や美術館などでアールヌーボーに触れる機会があったらこの記事を参考にしてみてください。

2020年12月23日
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PR QAIS

アールヌーボー

アールヌーボー建築とは?デザインの特徴と代表作

by twistdesign 2020年3月13日

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●アールヌーボー建築の特徴

アートや建築、グラフィック、インテリア、家具、テキスタイルなどの様式をあらわす「アールヌーボー」という言葉があります。日本でも人気のスタイルですが、アールヌーボーには、どのような意味や歴史があるのでしょうか? 今回は、特に建築に焦点を当てて、その特徴や具体例などを紹介していきましょう。

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2020年3月13日
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