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世の中の素敵なモノ・コトをもう“ひとひねり”して、アップグレード Produced by SUNSTAR
Category:

PickUP TREND

QAISインタビューPickUP TREND特集記事

「デザイン」に寄り添い、知恵を絞って具現化する。
エンジニアリングプロデューサー 
MJ氏

by twistdesign 2021年5月26日

PR QAIS

金属加工の世界に入ったきっかけは何でしたか?

私が社会人になって最初に入社した会社が金属加工部品の製造会社でした。大手メーカーの金型加工部品を製造するメーカーです。そこで私は、当初生産技術をやっていましたが、途中から商品開発や、新規事業開発の仕事をするようになりました。新しい取引先を見つけて、新しい事業を創造するというのがミッションでした。そんな中で、当時世の中には無い、全く新しい素材でPCを開発したいと考えていたApple社と出会いました。当時のPCメーカーは、ほとんどがプラスチック製のPCを製造していました。Apple社の当時のCEOのスティーブ・ジョブズ氏や、当時のクリエイティブのトップであったジョナサン・アイブ氏が、Appleユーザーに全く新しい体験をさせたい!ということで、彼らは、スケルトンに続くクールな素材として金属材料の採用に目を付けました。今では多くのパソコンメーカーが金属ボディを採用していますが、当時は未だ金属を外装に使うことはコストと加工技術の面で難しいとされていました。当時のApple社はチタンのノートパソコンの開発に挑戦しようと考えていたそうですが、アメリカや中国には開発できる製造会社が見つからなかったため、日本にやってきたところでした。

私は、Appleより相談を受け、特にMacbookやiPodの金属筐体の製造方法について様々な提案や技術サポートをさせて頂きました。その後もアルミのノートパソコンや、ステンレスやアルミのiPodの開発にも携わりました。とくにアルミを筐体に使用したiPod miniはどのメーカーもAppleのデザイナーが満足する製法を見つけられずにいましたが、私達のチームは唯一製法方法の開発に成功し、量産に至りました。

独立してからは、Appleのような製品の外装を作りたいというお客様からのご要望が多くて、そのご要望に応えるために、クライアント企業やデザイナーのイメージに沿ったものづくりをご提案する必要がありました。前の会社では、製品の外装だけを開発して量産するということを主に行ってきましたが、独立してからは外装だけではなく、中身のこともやって欲しいというご要望がありましたので、構造設計や基盤開発も含めて、製品の全体をアレンジし、お客さまにご提案するようになりました。

SUNSTAR社のQAIS-air-のデザインと開発秘話についてお聞きしたいと思います。

私がプロダクトデザイナーからのデザインを受けて常々考えていることは、「CMF」を常に意識して、製品の価値を高めるということです。「CMF」とは、COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISH(加工方法)のことです。

一つ目のCOLOR(色)の視点ですが、例えば、以下のカラーサンプルは、QAIS-air-03で使用した「ロワイヤルレッド DD01ARR」ですが、これを見本にした理由はQAIS-air-03が曲面を持った製品であり、曲面に塗装を施した時に美しく見える見本としてこの写真にあるサンプルを参考にしました。また、屋内と屋外の両方で見え方の評価を実施しました。曲面への塗装のこだわりとその表現方法などを常に意識して考えていきます。


🔺屋外(外光を受けた印象の確認)


🔺屋内(陰影で異なる表情を確認)

二つ目のMATERIAL(素材)の視点ですが、QAIS-air-を開発するにあたって筐体を金属ボディにしたいというのがありました。尚且つ、デザインそのものが極めてシンプルで、つなぎ目のない構造を求められました。胴体部分は、簡単に言えば板を巻いて溶接すれば簡単で安価ですが、その方法ですと塗装した後、表面に光が当たったときに溶接をした後や表面の歪みが見えてしまい、美しい外観をつくることができません。そういう加工をしたくないということで、ボディ部分はつなぎ目加工がない形で作ることになりました。

最後に、FINISH(加工方法)の視点ですが、あのサイズのパイプを単純に使おうと思っても、板厚が厚くないと製造ができないのですが、QAIS-air-01は壁にかけるスタイルであったため、重くすることができませんでした。つなぎ目を使わずに加工するため、長い間議論を重ねましたが、最終的に繋ぎ目のないパイプの板厚を切削することとしました。また、両サイドの円盤部分の加工についても、加工するとどうしても加工時に発生する歪みやショックラインという筋状の線が発生したりします。もし加工時に変形が生じると、光が当たった際にどうしてもラインが見えてしまうので、綺麗に加工して仕上げることに苦労しました。

 

QAIS-air-のデザインを実現する上で、どのような苦労がありましたか?

単純に形を似せて作るのは難しいことではありませんが、どの角度から見ても美しい外観を作るというのは非常に難しいことでした。QAIS-air-03に関しては上のドーナッツの部分は作るのがかなり難しかったです。製品の下の部分も実はアルミ合金で、これも板を絞って加工しているのですが、SUNSTAR社からのリクエストで、上が光沢感を出すので、対照的にするべく、マットな仕上げ加工にしました。この表面の仕上がりに関しては、Appleのノートパソコンボディのプロセスと全く同じプロセスで作っています。そのため、プレス加工でこういった形で作った後に、サンドブラスト(※)を施し、アルマイト処理(※)で皮膜をつける処理を行い、さらにちょっと光沢を与えるために化学研磨の処理を入れ、仕上がりとしてはAppleのノートパソコンの仕上がりに近い感じに仕上げるように作ってあります。製品の上部は塗装、下部はマットな仕上げで金属感のあるアルマイト処理と上下が対照的な仕上げを施した外観は、Appleのノートパソコンとはまたひと味違う美しい仕上がりになっています。

 

※サンドブラスト:工業的な加工技術で表面にスチールやセラミックスなどの硬質な粉末を吹き付ける加工法。

※アルマイト処理:自然な状態では柔らかいアルミニウムを酸化皮膜でコーティングし、強度を高める工業技術。

 

デザインへのこだわりとして光沢感のある塗装の依頼も受けました。なぜそのような依頼をいただくのかと言うと、光沢感のある塗装ができているプロダクトは置き場所によっては、天気によって反射する日の光の具合が毎日変わり、ちょうど良い陰影が出てきたり、毎日違う表情が出てくるからです。これも実は難易度が高い依頼でした。塗装は一般的な方法ではあるものの、外観不良が発生しやすいというデメリットもあります。例えば、塗装は簡単にいうと塗って焼くだけのことですが、塗装時の環境がクリーンでなければ、塗装面に細かいゴミが付着したりぶつぶつした面ができるなど美しい表面をつくることができません。特にSUNSTAR社のQAIS-air-のような光沢のある製品は、ツーコートといって2回塗装を行なっているので、より不良が出やすくなっています。2回塗っている理由は、下地になる色をつけた後に、さらに表面に光沢を持たせるようにもう一度塗装しています。塗装の業界ではこれをツーコートツーベイクと呼びます。これを行うにはきちんとした設備と作業者の高いスキルが必要とされます。QAIS-air-は、光沢のある綺麗な仕上がりを要求されていますので、塗装屋さん泣かせのものでもあります。出来上がったものは確かに美しいですが、実はハードルが高く至難の業の連続なのです。

 

QAIS-air-が製品になった感想をお聞かせください。

QAIS-air-03のフォルムはぱっと見た感じ脱臭機には見えず、美しいインテリアのようです。一方で、ユーザビリティを考慮した非常に扱いやすい商品に出来上がっていると思っています。また、SUNSTAR社が狙っていたマルチフォーミング(※)も実現できていると思っています。QAISの基本コンセプトである「インテリアに溶け込む」ために、いろんな形で、いろんな場所に設置していただけるような可能性を持った製品だと思います。

マルチフォーミングの例として、QAIS-air-03は時計になったり、スタンドになったり、ペンダントライトになったりなどいろんなアイデアがあると思います。従来の空気清浄機ですと、こういった使い方はできないと思います。SUNSTAR社も外観に関してはそれだけデザイン性にこだわって作っていらっしゃるので、お部屋のインテリアとしても全く違和感のないデザインになっていると思います。いろんな室内環境で使っていただければ、空間デザインに対して邪魔しない、どちらかというと空間に対して優しいデザインであると思っています。

※マルチフォーミング:一つの製品で様々な使用シーンを想定する事。QAIS-air-は、除菌脱臭機として卓上に設置する方法から、時計やランプといて使用することも可能となっている。

 

MJさん、ご自身のプロフェッショナリズムへの考え方をお聞かせください。

例えば、Appleはデザイナーが創り出したデザインに対し、そのデザインをどうしたら実現できるのかという一点だけに集中して商品を作り上げます。私はそのような社風のお客様の中で仕事をつづけてきたことが影響しているのか、クライアントやデザイナーから難しいご相談を頂いても、決してネガティヴに考えず、どうやったらできるのか、わからないことはまずやってみるということを意識して仕事をさせて頂いています。

商品においてデザインは非常に強い力を持っている重要なファクターだと思っています。そして、我々エンジニアはデザイナーが求めるデザインのままを具現化するということが大事なことだと思っています。デザインの良さとただ美しいというは別もので、同じ品質のものが安定的に製造し、一定の品質のものがお客様へお届けすることが必要で、そのためにはものづくりに関するさまざまな知識が必要とされます。そういう意味において、素晴らしいデザインとそれを形作るものづくりの技術は常に両輪で、その両輪がバランス良く交わらないと最終的に出来上がりの良し悪しがずいぶん変わってしまうのだろうと思います。

当然コストの面も大切であり、仮にお金をたくさんかけた場合、いくらでも良いものは作れると思うのですが、そうではなくて、一定の知識やアイデアによって、市場に受け入れられる価格にできるだけ合わせていかないといけないと思います。そう言う意味においても良いプロダクトを生み出すには知識や経験が必要とされているのだと思います。

2021年5月26日
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PR QAIS

PickUP TREND特集記事プロダクトデザイン

アートで社会に問い、デザインで社会と共有する。
インダストリアルデザイナーで、NPO法人「まもるをまもる」
代表理事の大浦イッセイさん

by twistdesign 2021年4月2日

PR QAIS

本日は、SUNSTARの空間除菌脱臭機「QAIS」のプロダクトデザインを手掛けられた大浦イッセイさんの事務所に伺いお話を伺ってきました。大浦さんは、健康・医療関連のデザインをメインにインダストリアルデザイナーとしての活動をされている一方、NPO法人「まもるをまもる」の代表理事を務められています。大浦イッセイさんのこれまでの仕事のご経歴や、健康・医療関連のデザインに注力されるようになったいきさつ、SUNSTARのデザイン性の高いユニークな空間除菌脱臭機として、現在多くのユーザーから支持を集めている「QAIS」のデザイン秘話、これからのライフスタイルへの考え方など、様々なお話をいただきました。

 

―はじめに、大浦さんの簡単なご経歴と、今どんなお仕事に取り組まれているのかお聞かせいただけるでしょうか?

家業がグラフィック関係の仕事で、幼い頃から強制的にグラフィックや文字のデザインを学んでいましたが、20歳の時に金属アートの世界に飛び込み、26歳の時に金属で巨大な作品を造る金属彫刻家として独立しました。当時からコンピュータCADを使って金属作品の設計や、店舗の設計を行っていましたので、プロダクトデザインの仕事もその範疇にありました。今から思えば金属を使って自分を表現していた頃は、こんな加工や細工は誰にもできないだろう!自分が創った美しい造形はどうだ!といった、社会に対しての自慢や社会への問いで、誰に届けるというものではなく、自分は何者だというアピールをしていたように思います。一方で、店舗設計やプロダクトデザインの仕事は、誰に届けるのか、誰に喜んでもらうのかが決まっていて、そのユーザーと共有できることを考えなければ仕事にならないということで自分のやりたいことが通らないという葛藤がありました。今は、価値を決めて相手を決めてその相手と共有することが「デザイン」、自分が何者で、自分はこんなことができるけど、こんなことがしたいんだけど、みんなはどう思う?といった見えない相手、社会への問いが「アート」であると言語化し、アートとデザインの役割をしっかりと分けています。

アートとデザインを融合した代表作としては、2010年に立ち上げたパーソナルブランドのGreenJacket-Sportsというサングラスブランドがあります。私がサングラスに関わり始めたのは1999年で、サングラスでGood design賞を何度も獲得させていただいたり、日本インダストリアルデザイナー協会の会員になったのも、幅広い分野の方々との出会いもサングラスがきっかけで、今私がこうして活動しているのはサングラスに出会えたおかげだと感謝しています。健康・医療と結びつく仕事を始めるようになったきっかけは、メディカル・ヘルスケアのデザインコンペの審査をさせていただき、医療現場の中にたくさんの課題があることを知った時でした。その時に、医療現場の課題に対して「デザイン」で解決できることがたくさんあると感じました。それからは、どっぷりと「健康・医療×デザイン」というテーマにすっかりハマりましたね。最初に医療現場の課題に取り組んだのがアイガードでした。曇って視界が悪くなること、着け心地が悪いことを素材と形状のデザイン提案を行い製品化しました。医療現場にデザインが関わることでより多くの命が救えたり、命を救う側をまもることができると想い、医療・健康関連のデザインを中心に活動しています。

 

―お仕事を進める上で、特に力を入れているポイントはなんですか?

 

先にもお話ししたように、私が仕事をする上で、デザインとアートの関係は常に意識しています。「社会に問うこと」をアートだと言いましたが、問題かどうかも気づいていない、言語化すらできない、されていない段階でそれらを何かの素材や技法を使って表現することもアートであり、一方で、「可視化された価値を誰と共有するか」をデザインとしていますので、実際のビジネスを進める時には、バリュープロポジションキャンバス(VPC)(※)というフレームワークを使ってゲインとなるところをアートで、ビジネスモデルキャンバス(BMC)(※)というフレームワークを使って可視化し共有するところはデザインとして仕事を進めるようにしています。医療機器の場合は、「使う人(医療従事者)」「使われる人(患者)」「買う人(経営者)」「売る人(ディーラー)」これらの4者がBMCの「誰に」にあたるため、それぞれを満足させるのは難しく、どうしても「使う人」と「買う人」の満足度が優先されて「使われる人(患者)」にとっての満足度が軽視されがちで、「患者中心のデザイン」という医療機器として本来あるべき姿から離れてしまっているのが現状で、そういったことからも、ゲインをしっかりと言語化し、構造の改革も含めたデザインを常に目指しています。

※:VPC:自社の製品やサービスと顧客のニーズとのあいだのずれを解消するためのフレームワーク

※:BMC:顧客に選ばれる、自社で実現が可能な強いビジネスモデルを組み立てていくためのフレームワーク

 

―QAISのデザイン発想の原点について教えていただけますか?

デザインの最初に行う仕事が共感で、これがデザインでは最も重要な原点になります。そのためにまず医療現場の中で悪臭で困っていること、それをどう解決しているのかを医療従事者の方々に集まっていただき、ワークショップを行いました。この情報をもとに、どのような価値を誰と共有するのかを仮説を立てて決めています。QAIS -air -01は、医療・介護の施設での使用用途を考えてデザインしていますので、床に置くのではなく、壁や天井に常設することを想定したデザインとしました。一方で、常設ができない施設や、空間を除菌脱臭したいそれぞれの場所に移動できる移動式も需要があり、別モデルでQAIS -air -02をデザインしています。また、QAIS -air -03に関しては、生活空間での使用用途を考えてデザインしていますので、生活に必要な照明であったり、時計機能であったりを搭載したデザインを提案させていただきました。また、フォルムのデザインについては、サンスター技研さんの背景が高精度な金属加工ですので、筐体をプラスチックではなくハイクオリティな金属製というところに拘っています。QAIS- air -01のデザインであれば、通常はコストの問題で金属板を曲げて筒を作るのですが、QAIS- air -01の筐体は、アルミの大きな押し出し材を別注で成型し、その筒の外径を旋盤加工で切削して造っていただいています。これが、サンスター技研さんのコアバリューを最大に生かした「普通の家電」の類には属さない、造形としての価値を持った商品となっているところで、サンスター技研さんの技術力を広く社会に知ってもらいたいという私の想いが、QAISのフォルムのデザイン発想の原点となっています。

 

―QAISの1番のウリはなんですか?

やはり「カラダがよろこぶ空気」と言えるところですね。金属製であるが故の造形の美しさと、金属製だからこそ菌やウイルスが付着しても、メンテナンスすれば完全に除去できるというところも含め、他社の製品では語れないワードであり、サンスター技研さん独自の光触媒技術と相まって、カラダがよろこぶ空気に菌やウイルスが含まれているわけないでしょ!という私の個人的な想いも含め、「カラダがよろこぶ空気」が1番のウリだと考えています。おそらく、この美しい造形をオール金属に拘って造っている除菌脱臭機は、世の中にSUNSTARさんのこの「QAIS」だけだと思います。他に類をみないこの価値はインテリアとしての価値も高く、機能面からも造形面からも「カラダがよろこぶ」に相応しい製品に仕上がっています。

 

―大浦イッセイさんの今後のライフスタイルへの考え方をお聞かせください。

とにかくこれからも、これまでの失敗や成功の経験を活かして、社会のためになること、次世代のためになることができればと想っています。それが今の生業となっている健康・医療のデザインであったり、守ってくれている人を守るというコンセプトで2018年に法人化したNPO法人の「まもるをまもる」の活動でもあります。今年は、「地域で命を守ってくれている人たちを地域で守ろう!」と言うコンセプトで立ち上げたプロジェクトに取り組んでいます。このように、構造化できていないことを社会に問いかけることも一つのアート活動であり、これからの人生も、社会でまだ構造化されてないことを可視化して問いながら、次時代の構造を構築する一員として、ライフワークとして活動し続けることができればと想っています。

 

大浦イッセイ:

1987年に金属彫刻家、表現家として独立。金属モニュメント、金属オブジェ、空間デザインなどを手がけ、
2002年からはインダストリアルデザインに関わり、現在は、健康・医療関連のデザインを主に手がける。2015年からは、「いのちのためにデザインができること」をソーシャルデザイン活動のドメインとし、医療従事者を守るためのNPOを立ち上げるなど、健康・医療に関わる社会的な活動に尽力している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/大浦イッセイ

 

2021年4月2日
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PR QAIS

PickUP TREND

クリエイティブな世界観で日本の食シーンをリードする。
代々木八幡PATH オーナーシェフ 原さん

by twistdesign 2021年2月20日

PR QAIS

 

本日は、フレンチ料理と渋谷らしいストリートカルチャーを兼ね備えた、代々木八幡のビストロ「PATH」に訪問しました。オーナーシェフである原さんは、「PATH」以外にも渋谷の「Bistro Rojiura」、白金台の「LIKE」の2店舗のオーナーとしても活躍されています。優しく気さくなお人柄と、料理に対してクリエイティブな世界観を持った、とても魅力的な方でした。そんな原さんに、3店舗の経営に至るまでの経緯やご経歴、SUNSTARの空間除菌脱臭機QAIS の使い心地や、使った感想について、お話をお伺いしました。

 

 

 

 

―料理の世界に入ったきっかけは何でしたか?

学生の頃、音楽であったり、アートであったり、飲食、インテリアなど様々なものに興味がありました。周りが将来を考えて就職活動をしている時に、私は自分のやりたいことが捨てきれないことに気づきました。昔から「カフェカルチャー」というものに憧れがありました。カフェなら、好きな音楽を流せるし、アートを飾ったり、自分の好きなインテリアにすることができるので、自分がカフェ経営をすれば、自分が好きなカルチャーを捨てなくて良いということに気づき、いつしかカフェ経営を目標にしていました。当時から、カフェ巡りをよくしていたのですけれど、そこで気付いたのは、どこに行っても出される料理が「カフェ飯」という感じで、カフェの雰囲気は良いのですが、本格的な料理を楽しめるカフェは少なかったように思います。その頃から、美味しいご飯が出るカフェがあればいいなという気持ちを持ち始めました。そこで私は、しっかりとしたレストランで「本物の料理」を学び、そこからカフェらしいカジュアルに落とし込んだ料理を創りたいと考え料理の世界に入りました。まずは自分の料理人としての実力をつけることに集中して、フランス料理を中心に見習いシェフとして学ばせて頂きました。その根本には、自分がシェフとして料理の技術を身につけることで、ブレない軸がある店を持てるという考えがあったので、必死になって勉強していましたね。

 

―原さんのこれまでのご経歴をお聞かせいただけるでしょうか?

大学卒業後は、会社に就活せず、フランス料理店で働かせてもらいました。今考えればすごくラッキーな事でしたが、いきなり電話して、そのタイミングでちょうど欠員が出るということで、採用いただきました。後から聞いた話によるとオーナーシェフたちは、私がすぐ辞めると思っていたらしいですね。その間にビストロやカフェ、ミシュランの星付きレストランなども経験し、フレンチ料理は計8年勉強しました。そして30歳の頃、独立したいと思い、「Bistro Rojiura」をオープンすることになりました。

「Bistro Rojiura」を開店した最初の一年は、お店は東急ハンズから近いのですが、路地裏にある一角の店だったので見つけられにくく、皆さんに店を知ってもらうまでは苦労しましたね。そんな頃、運良く雑誌Hanakoの特集として取り上げていただきました。さらに、その時の編集長が私たちの料理の盛り付け方のアイデアを気に入ってくださって、表紙を飾ることができました。それが起点となってだんだんとお客さまが増えて行きました。

「PATH」は、私自身、昔から朝ごはんに拘っていて、美味しいコーヒーとパンを買って仕事に行くことが多かったんですよ。その時に考えていた「朝ごはんが美味しいお店があれば最高だな」というアイディアがきっかけですね。偶然にもそのときに、フランス3つ星レストランのシェフパティシエを任されていた後藤が日本に帰国し、独立を考えているというので、相談に乗っていたんですよ。そこで意気投合して、二人で美味しい朝ごはんが作れるカフェを作ることになりました。最初は、近所の人がクロワッサンとコーヒーだけ買ってくれて、数人でお店を回せればと思っていたんですよ。けれども意外にも、本格的な朝ごはんに対しての需要が高く、今では毎日多くのお客さんが訪れてくださっています。

2019年には「PATH」の時の同じようなアイディアがきっかけで、好きな音楽を聴きながら美味しいお酒が飲めるお店というコンセプトで白金台に「LIKE」をオープンしました。お店の中に演奏できるスペースがあり、ミュージシャンやアーティストとコラボレーションすることができるのですが、ありがたいことに、現在多くのアーティストから出演依頼の問い合わせをいただいています。ですので、現在は3店舗のオーナーを務めさせて頂いています。

 

 

 

 

―どの店舗も雰囲気の良い素敵なお店ばかりですが、そのクリエイティビティは原さんご自身の世界観を再現しているのですか?

基本的には自分のやりたいことをやっています。けれども、スタッフの個性も生かしたいので色々な機会を与えて、新たな刺激をもらうことも大切にしています。実際にスタッフから面白いアイディアが出る時もたくさんあるありますよ。「PATH」でもスタッフが考えた料理を採用することはたくさんありますし、みんなで楽しくやることが一番ですね。そうやって自由に、楽しく仕事していると案外面白いアイディアが思いつくんですよ。なので、自分の世界を基準にスタッフ達の個性を生かしながら、そこで思いついたアイディアや発想を再現している感じですね。

 

 

 

―QAISをお使いいただいた感想をお聞かせください。

この「PATH」の店内には食材を発酵させている場所があるんですよ。そこで少し発酵臭がしていたんですけど、その匂いがクリアになった気がします。お店は非日常を味わえる空間であるのが強みだと思うので、見た目がいわゆる家電らしいものは置きたくなかったんですよ。お店の内装にも強いこだわりを持っているのに、そこに一つ家電があるとやっぱり雰囲気が合わないじゃないですか。けれども、QAISは自分が主役ではないけど他のインテリアであったり、雰囲気を立てることができる、目立ちすぎないデザインなのでかっこいいと思います。この洗礼されたシンプルなデザインが今の時代にとてもマッチしていると思います。

 

 

―QAISの一番の強みはどんなところにあると思われますか?

やっぱり今の時代は空気清浄に対して需要が高いじゃないですか。なので、しっかりと機能面が充実しているところが一番なのではないでしょうか。私自身、見た目も拘りますけど、やはり機能面を一番重視しますね。例を挙げると、アウトドアブランドがなんであんなにかっこいいかって、使用用途の全てを網羅した機能的でいて、あのデザインを保っているからだと思うんですよ。なので、このQAISも、デザイン性が先に注目されがちですが、しっかりとした機能性を持って、それでいてこのデザインであるということが1番の強みだと私は思います。

 

 

―QAISは、どのような方にご愛用いただけそうでしょうか?

まずは、機能面から考えると、病院などのプロの現場で使われてもいいと思います。そしてやはり、家具やインテリアにこだわりがある人ですね。家電感は出さないけど、しっかりと機能があるものを求めている人にはぴったりだと思います。個人的な意見なんですけど、今後このようなタイプの家電がスタンダードになるのではないかと思っています。従来の家電だったら、デザイン性を重視するか、機能性を重視している家電が大半ではないでしょうか。そこで、お洒落なだけではない、しっかりと使える家電が出れば、多くの人が使うと思います。私が、飲食店を経営しているので、その視点から意見を言うと、飲食店には香りを楽しむ面もあるので、そこは賛否両論あるかと思います。なので、飲食店関連の事務所などにはいいんじゃないですか。事務所でも食材がストックされていることがよくあるので、やはり食材の匂いというものは感じるんですよ。なので、清潔な環境で作業をしたいと考えている飲食店関係の方々にもおすすめできますね。

 

 

 

―原さんの今後のライフスタイルへの考え方をお聞かせください。

一言で言うと、自分がやりたいことをやりたいですね。独立して、雇われの時と変わったことは自由度の違いなんですよ。けれど、本当の意味の自由になるためには、私がいなくてもお店が回るためのスタッフの教育や、経済的な余裕を持つことを怠ってはいけないと思います。これはまだ私も達成できていないので、日々小さなことを積み重ねて、努力していきたいと思います。また、最近はコロナなどの影響から、健康について考えることも多くなりました。これも自己管理のうちの一つだと思うので、日常生活から特に気にするようにしています。そうは言っても、プロである以上、ビジネスとしても成功させることは前提だと考えています。私たち職人は、技術力の向上に力を入れがちであるけれども、プロである以上、それを生業にできないといけないような気がします。なので、誰にも真似出来ない追求する心を忘れず、経営も技術も両立させて行きたいですね。

 

 

 

原太一 1981年生まれ。
「Cuisine[s] Michel Troisgros」など都内のレストランやビストロなど数軒で修行後2011年に渋谷「Bistro Rojiura」をオープン。
2015年にフランス「Maison Troisgros」の元シェフパティシエの後藤と共同で富ヶ谷「PATH」をオープン。 2019年に多国籍料理レストラン、白金台「LIKE」をオープン。2020年に家庭でもできるPATHのレシピをコンセプトにYouTubeチャンネル「PATH HOME COOKING RECIPE」をスタート。

 

 

2021年2月20日
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