まちなかのユニバーサルデザイン15例!こんなにも身近にあった!?

by twistdesign

【ユニバーサルデザインとは】

ユニバーサルデザインとは、文化、言語、国籍、人種、年齢、性別、能力、障害の有無などの違いにかかわらず、多くの人々が利用できることを目指した、製品、サービス、環境、建築、設備、情報をデザインすることであり、またそれを実現するための過程です。1980年代に登場した言葉で、現在は様々な物事にユニバーサルデザインが採用されています。

【ユニバーサルデザインの7原則】

(1)だれにでも公平に利用できること。
(2)利用する上で柔軟性が高いこと。
(3)使い方が簡単で分かりやすいこと。
(4)必要な情報が理解しやすいこと。
(5)ちょっとしたミスが危険につながらないデザインであること。
(6)身体への負担が少なく、力がなくても楽に使用できること。
(7)誰にでも使える十分な広さと大きさがあること。

【まちなかのユニバーサルデザイン】

それでは、どのようなところにユニバーサルデザインは使われているのでしょうか。現在は商品、私たちが生活の中で利用する、建築物、学校など、様々な物や場所にユニバーサルデザインを見ることができます。街を歩いていても色々なところにユニバーサルデザインがあるのですが、何となく使っていて気付いていないのも事実です。今回は、まちなかで見かけるユニバーサルデザインの15例をご紹介させていただきます。

まちなかのユニバーサルデザイン例①
自動ドア

出典:Pinterest
誰にでも簡単に使用できる自動ドアはユニバーサルデザインの代表例です。スーパーマーケット、デパート、マンションなどにも設置され、街を歩けば自動ドアが設置されている建物をどこにでも見かける時代となりました。ドアを開けることを困難とするような、身体に障害を抱えた人や車いすを利用している人だけでなく、両手に荷物を持っている人や子どもを抱いている人などすべての人に便利です。日常にさりげなく行う動作が省略化されて、誰にとっても便利になった工夫で、まさに原則を全てかね揃えたユニバーサルデザインといえるでしょう。

まちなかのユニバーサルデザイン例②
歩道や公園出入り口の段差解消

出典:Pinterest

歩道や公園出入り口などの段差は身体に障害を抱えた人や車いすを利用している人、まだ歩幅が短い小さな子供にとっては、大きなハードルです。段差を解消することにより、車いすを使用している方はもちろん、ベビーカーや大型のキャリーバッグを持った人にとっても便利なうえ、自転車の方や歩行者などが安全に通行できる設計のユニバーサルデザインです。

まちなかのユニバーサルデザイン例③
多機能トイレ・一般トイレ

出典:Pinterest

多機能トイレとは、以前のように車いす使用者だけでなく、高齢者・内部障害者・子ども連れなどの多様な人が利用できる多目的トイレのことです。着替え、おむつ替え、幼児用の小便器を設置するなどによって、身体にハンディキャップのある人以外も利用できるように工夫したユニバーサルデザインのトイレです。また、オストメイトの方(排泄障がいのため、人工肛門、人工膀胱を設けられた方)にも対応できるよう専用の汚物流しを設置しているトイレも徐々に増えてきているようです。

一方、一般トイレもどんどんユニバーサルデザインが取り入れられてきています。収納式のベビシート、杖や傘を立てるためのフック、男子小便器前の荷物棚、子ども用の床置き式の小便器、車いすや子どもの背丈で利用できる低い洗面台などがその例です。また施設によっては女性用のブースを多くしたり、子供専用のトイレを設置している所もあります。

まちなかのユニバーサルデザイン例④
電車内の優先座席、車いす、ベビーカー用優先スペース

出典:Pinterest

近郊形電車、通勤形電車では車端の一部に座席を設置せずに、そのスペースを車いす、ベビーカー用スペースにしています。「優先」の場合、車いすやベビーカーでの使用がなければ一般の人も使用が可能で、大きなキャリーバッグを持った人などにも便利です。しかし、日本で本格的に導入が開始されたのは1990年代に入ってからであり、「優先」スペースにも関わらず、一般の人が利用することを非難する声も多いため、通勤ラッシュ時や旅行客に向けて、もう少しユニバーサルな考え方が浸透するような方向にもっていく必要があると考えられます。海外で、早いうちから取り入れられている国では、自転車などを置いている人も多く、車いすやベビーカーの人が乗り込んできたら、すぐにスペースを開けるのが普通だとか。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑤
ピクトグラム(絵文字)

出典:Pinterest

ピクトグラムは文字を使わない情報伝達を目的とした、単純化された絵文字のことです。交通施設、観光施設、商業施設など様々な場所で使われているピクトグラムは、国籍や言語を問わず情報を伝えることを目的としています。海外からの旅行者や細かい文字の見えにくいお年寄りなどすべての人が見るだけで理解することができます。非常口やトイレのマーク、道路標識など、日常でピクトグラムを目にしない日はないと言っていいほど、私たちの身の回りに溢れるユニバーサルデザインです。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑥
点字ブロック

出典:Pinterest

視覚に障害のある人は、白い杖や足の裏の感覚で、確認しながら歩いています。点字ブロックがあると、それを頼りに歩くことができます。 そして、点字ブロックは本来、視覚障害者のために作られたものですが、現在は、折り畳み式の簡易点字ブロックが、工事中や点検中の場所の前に置かれていることがあります。また、迷路のような地下道で工事のために道が変わってしまうと健常者でも迷ってしまうことがありますが、点字ブロックをたどれば、駅の改札や、トイレなどへたどり着くことができます。バリアフリーからユニバーサルデザインに進化しているものの一例でした。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑦
案内板

出典:Pinterest

駅、役所、公園などの公共施設や、観光名所などに設置されている案内板。昨今の案内板は、ユニバーサルデザインの考えに基づいた物が多くみられるようになってきました。外国語の併記、音声案内や触知図、LEDパネルの併用など、視覚、聴覚、触覚への情報伝達手段を備え、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの誘導設備です。最近は、高齢者向けに大きな文字を採用したり、サインや周囲の明るさを保ったり、適切な色を組み合わせたり、車いすの方のために位置を低いものを設置したりと、ユニバーサルデザイン性の幅がさらに広がっています。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑧
階段とスロープ

出典:Pinterest

最近の建築はユニバーサルデザインが大変目立ちます。 建物やスペースを、誰でも移動しやすくすることは公正なことです。 公共空間を構築する際には、車椅子の人、視覚・聴覚に障害のある人などを考慮して、空間を快適に移動できるようにする必要があります。 特に会談は車椅子やベビーカーをお持ちの方の上り下りが困難なため、ユニバーサルデザインの採用が進んでいます。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑨
自動販売機


出典:Pinterest

自動販売機にもいろいろなユニバーサルデザインの考え方が取り入れている物が出てきています。小銭の投入口が大きくなっていたり、商品の選択ボタンが高い位置と低い位置の両方にあったり、かがまずに楽な姿勢で商品を取り出すことができる位置に取出し口が付いていたり、商品や小物を置けるテーブルがある等です。すべての人が利用しやすいよう、工夫がされています。

JR東日本のエキナカに設置されている「アキュアパス」という自販機は、様々なイノベーション機能が付いていますが、なんとディスプレイ内に「低位置メニュー」を搭載したことで、高い位置にある商品パッケージを見上げることなく、手元の操作でドリンクの選択と支払いができるようになっているのです。お子様や車いすの方でも楽に手が届くユニバーサルデザインです。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑩
音響式信号機


出典:Pinterest

視覚に障害のある方や、お年寄りなど、信号が青に変わったことがわからない人は、横断歩道を渡るのが大変です。音響式信号機は、信号機が青になったことを視覚に障害がある人に知らせる為、誘導音を出す装置がついている信号機のことです。音響式信号機には、「カッコー」とか「ピヨピヨ」などの音が鳴る「擬音式」と、音楽が流れる「メロディ式」があります。また、音響式信号機とは言えませんが、押しボタンのところで「信号が青に変わりました」と発する信号機もあります。信号の色を見える人も、見えない人も、安全に横断歩道渡れる仕組みのユニバーサルデザインです。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑪
幅の広い改札


出典:Pinterest

近年多くの駅では、1つは幅の広い改札が用意されています。改札が広ければ、車椅子、松葉杖、ベビーカーを利用している人や、大きな荷物を運んでいる旅行者まで、誰もが余裕を持って通過することができます。この広い改札のおかげで、誰もが誰かの通行の妨げにならずに、多くの人が駅を利用しやすいため、特に混んでいる駅やラッシュの時間にはとても便利なユニバーサルデザインです。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑫
センサー式蛇口


出典:Pinterest

手を近付ければセンサーが反応して水が出るので、握力の弱い人や手に障害がある人も無理なく利用する事ができるセンサー式蛇口。しかも、公共のトイレですと、蛇口に触れずに手を洗えるのでとても衛生的です。まさに障害者から健常者まで、誰もが快適に使えるユニバーサルデザインそのものです。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑬
ノンステップバス


出典:Pinterest

床面を超低床構造にして乗降ステップをほとんど無くすことで、足を上げる負担を減らしたノンステップバス。高齢者や小さな子供でも乗り降りが簡単になります。間口も広いので、すべての人が乗り降りしやすいユニバーサルデザインです。さらに補助スロープを使えば、車椅子での乗降もスムーズです。全ての人に使いやすい「人にやさしいバス」として欧州各国では既に相当普及しており、日本でも急速に導入が進められています。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑭
幅の広い歩道


出典:Pinterest

歩道の歩行空間の幅員が狭かったり、歩行空間が途切れていたりすると、車いすやベビーカーを使っている人などの通行に支障となります。誰もが安心して通行できるよう、駅、商店街、病院、福祉施設等の近辺の道路は、幅の広い歩道の設置や、自転車と歩行者を分離した歩道など、ユニバーサルデザインの歩行空間が必要です。道路と歩道の境界線として緑地帯が設けてあるところは、環境も素敵でますます良いですよね。

まちなかのユニバーサルデザイン例⑮
センサー式照明


出典:Pinterest

最近、公共施設、ホテル、飲食店等のお手洗いに入ると、スイッチに触れることなく人感センサーで明かりがつくところが増えていますよね。電灯に近づくと、体格差や状況に関係なくセンサーが反応し、電気を点けてくれるというものです。スイッチに触れずに電気をつけることができるので、とても衛生的です。誰かが近づいた時にだけ点灯するため、点けっぱなしにならず、省エネにも役立ちます。障害者から健常者まで、誰もが快適に使えるユニバーサルデザインです。

【おわりに】

ユニバーサルデザインは、日常の中にあり、決して特別なものではないのですが、指摘されないとなかなか気づきません。しかし、意識して見ると、その良さに気づき、納得することで、今まで当たり前に使っていた物も、自分なりの視点が広がるきっかけになるかもしれません。是非、まちなかでユニバーサルデザインを探してみてください。日常の中で人や社会にやさしい目を持つ機会を取り入れていくことで、人を思いやる気持ちを自然に学べるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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