・フィンランドより
今回の特集はフィンランドです。フィンランドといえば、NOKIAなどの電子機器が有名なイメージでしたが、家具メーカーも豊富にあります。
トーベ・ヤンソンの『ムーミン』に象徴されるように、幻想的で童話的、そしてどこか牧歌的で優しいイメージのフィンランド。普段忙しくてゆとりのない方は、こうしたフィンランドのプロダクトデザインに触れて、ちょっとゆるやかな生活の流れを示唆的に体感してみるのもいいでしょう。
また、家具だけではなく、より日常的なガラス器やキッチン製品なども紹介させていただきます。生活に即したフィンランドブランドのほのかな魅力に感化され、新しい生活を作る指針とできたらいいですね。シンプルで、おおらかで、美しいフィンランドのプロダクトデザインの世界へ。
・まずは椅子や机などの家具メーカーの定番
⒈ Artek(アルテック)
出典:楽天市場
フィンランドを代表する家具メーカーArtek。定番。もはや知っている人も多いのではないでしょうか。写真・出典は、アルヴァ・アールト氏デザインによるスツール。
ほかにも、フィンランドを代表する家具メーカーとしてMartela(マルテラ)、P.O.KORHONEN(P.O.コルホルン)などがあります。
・ほかのインテリアやプロダクトデザインも
⒉ tonfisk(トンフィスク)
出典:楽天市場
木材そのもののナチュラルなぬくもりを大切にしているtonfisk社。キッチンまわりの製品が多く、日々の生活をすこしゆるやかにしてくれそうです。
⒊ magisso(マギッソ)
出典:楽天市場
それ自体でお茶を淹れることができる機能的なmagisso社のティーカップです。デザインもシンプルで洗練されていますね。どこか伝統的ながらも前衛的。
⒋ Finlayson(フィンレイソン)
出典:楽天市場
フィンランドらしいどこかふわふわした幻想的なデザインのテキスタイルメーカー。寒い季節も、なんだかホットミルクでも飲んだようにほっこりと溶かしてくれそうな、遊び心とやさしさのあるデザインです。
⒌ WOODNOTES(ウッドノーツ)
出典:楽天市場
写真・出典は、テーブルマットです。非常に繊細であたたかみのあるカーペットやテーブルマットなどを作ります。値段もわりとお手頃なので、お試し感覚で使ってみるのもいいかもしれません。
⒍ Aarikka(アーリッカ)
出典:楽天市場
写真・出典は、デザイン雑貨メーカーであるAarikkaによって製作されたランタン・キャンドルホルダー。色合いも優しく、雪やチェリーのようなまん丸い球がなんともいえずに童心に帰らせてくれます。
⒎ SUUNTO(スント)
出典:楽天市場
もう腕時計などで知っている方もいるかもしれません。もともとはコンパスのメーカーであったSUUNTO。アウトドアなデザインがいいですね。
⒏ NUUTAJÄRVI(ヌータヤルヴィ)
出典:楽天市場
ガラス器で有名なNUUTAJÄRVI社。1793年創立、ということでフィンランドで一番由緒あるガラス器メーカーとなっています。
⒐ nanso(ナンソ)
出典:楽天市場
フィンランドのファッションメーカーです。写真・出典はペーパーナプキンですが、多くの商品はあっさりした衣服です。だいたい柄も写真のような感じで、どこか民族的でふんわりした感じです。
⒑ marimekko(マリメッコ)
出典:楽天市場
こちらは織物メーカーです。エコバッグやほかにもエプロンなど、テキスタイルに凝ったプロダクトを作っています。お手頃な値段ですし、とても身近に感じるデザインでもあります。
⒒ Ivana Helsinki(イヴァナ・ヘルシンキ)
出典:楽天市場
ファッションデザインの会社。写真・出典のような、特徴的なグラフィックデザインによる壁紙など、シンプルかつ汎用性の高いプロダクトが有名。
⒓ iittala(イッタラ)
出典:楽天市場
こちらも伝統あるガラス器メーカーです。北欧らしいシンプルで機能的な感じと、フィンランドっぽい少し淡い色彩感覚が混ざっています。
⒔ HACKMAN(ハックマン)
出典:楽天市場
キッチン関係の商品を精力的に作っているメーカーです。写真・出典のスプーンも非常にかわいいですし、デザインもサンタクロースでまさしくフィンランドです。
⒕ FISKARS(フィスカース)
出典:楽天市場
刃物類を作り出している1649年設立の歴史あるメーカー。写真・出典のようにハサミなど身近なものから、工業用で使うような本格的なものまで。ちなみに上記のハサミは、ARABIA(アラビア)社とのコラボで、フィンランドらしいムーミンデザイン。
⒖ ARABIA(アラビア)
出典:楽天市場
上記FISKARS(フィスカース)社でもちらっと名前が出てきたARABIA社。非常にエスニック・童話的なデザインのプロダクトを作っています。陶磁器メーカーです。
・少しでも、フィンランドの空気を感じることができましたか?
今回はフィンランドの家具メーカーを重点的に、ほかのインテリアやプロダクトデザインなども紹介させてもらいました。
これらの製品に共通しているのは、自然との調和だと思います。フィンランドの森で暮らし、あらゆるものと交流し、まるで精霊たちの世界を生きるようなムーミンたち。子供たちの神話的存在となった、トナカイと暮らし善をなす存在であるサンタクロース。わたしたち日本人が欠けているものを、これらの製品はこっそり暗示してくれているのではないでしょうか?
生きるとは、あらゆるものとの交感であり、調和以外にありえません。生きることと愛することはシノニムと言ったのは日本の文筆家である坂口安吾でした。世界に対する深い愛を、フィンランド製品から学んでみるのも、これからの人生にとって大いに意義のあることでしょう。