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家具

デザイン家具北欧デザイン

デンマーク製アンティーク家具10選!巨匠デザイナーたちとともに

by twistdesign 2021年3月15日

アンティーク家具界を代表する、デンマーク製のアンティーク家具。マニアックなコレクターからアンティーク家具初心者まで、幅広い層を魅了するデンマーク製のアンティーク家具は、ショップにとっては花形の存在で、その人気は衰えることを知りません。今回は、デンマーク製のアンティーク家具とそのデンマーク家具の礎を築いた巨匠デザイナーたちをご紹介します。

まずは、デンマークという国と、デンマーク家具の魅力などを説明させていただきます。

【デンマークとは】

デンマークは、国連が2012年から発表している「幸福度調査」で2013年、2014年、2016年に1位を獲得しています。その理由としては、学力の高さ、勤務時間の少なさ、そして仕事の労働生産性が、世界上位。消費税は25%と大変高いものの、医療費、学費が無料なうえ、年金制度もしっかりしています。その「世界一幸せな国」とも言われるデンマークに根付く「ヒュッゲ(Hygge)」が近年世界中で注目を集めいています。「ヒュッゲ」は、他の言語に直訳できる単語がない独特なニュアンスがありますが、イメージとしては「幸福」や「心地よさ」を表す言葉です。シンプルであることの豊かさや、ミニマムの美しさを追求しています。

 

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出典:Instagram

【デンマーク人の家具へのこだわり】

デンマークは 長く使い続けられたアンティーク家具のある家がとても多い国です。デンマーク人は家具選びが上手で、選び抜いた家具を、愛着を持って長く使います。もし使わなくなることがあれば、子供たちに譲ったり、フリーマーケットで売ったりします。資源の少ないデンマークでは家具は使い捨てではなく、使い続けてシェアすることが一般的なのです。デンマークでは、家具を大切に長く使う社会の仕組みが定着しており「家具は我が家の財産」だと考えて購入している人がほとんどなのです。

また、デンマークの冬は、日本よりもずっと寒くて長く、昼間の日照時間が短いので、デンマーク人は、家の中で過ごす時間が多く、冬の間の時間をとても大切にしてきました。そのため、デンマーク人は家具、食器、日用品、インテリアにとことんこだわるのです。

【デンマーク家具が優れている理由】

北欧家具が現在のようにシンプルで機能的になりはじめたのは1940年代です。それまでは、貴族向けの重くて大きな家具が主流でした。1940年代にデンマークの生活協同組合が、国民の豊かな生活のために、高い質で、安価なうえ、機能性やデザイン性の高い家具製造し始めたことから、現在のようなデンマーク家具の産業が発達したそうです。

後に巨匠と呼ばれるデザイナー達とメーカーが協力をして、デンマーク人の需要を突き詰めたところ、様々な面において世界中で称賛される家具を作る国に成長していきました。

北欧家具といえば「無駄のない機能性」と「シンプルなデザイン」とが特徴です。特にデンマーク製の家具はその傾向が際立っています。デンマーク家具は北欧の他の国の家具と比べると、よりミニマル、かつ機能的です。デンマーク製のヴィンテージ家具を探すと、装飾を完全に取り除いた、シンプルで美しいデザインを数多く見つけることができます。

【デンマーク家具の歴史】

デンマークヴィンテージ家具のルーツは、モダンデザインの草分けともいえる、ドイツのバウハウスと言われています。バウハウスとは、第一次世界大戦後の1919年にドイツ・テューリンゲン州の主要な歴史的文化都市ヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校、または、その流れを汲む合理主義的・機能主義的な芸術のことです。無駄な装飾を無くして合理性を追求するモダニズムの発端となった教育機関であり、現代社会のモダンデザインの基礎を作り上げました。

ドイツと隣接しているデンマークは、早いうちにバウハウスの影響を強く受けた国の一つでした。デンマーク製のヴィンテージ家具にはバウハウスの象徴である「機能性」や「シンプルなデザイン」が色濃く見られます。

ただし、デンマーク家具が現在でも世界中で大変人気がある理由は、バウハウスをただまねしたからではありません。バウハウス価値観をうまく取り入れつつも、そこにデンマークの伝統的なデザインを取り入れた新しい発展を進めてきたことが大きな要因だと思われます。伝統と進化を調和させたデンマーク家具の技術は近隣の北欧諸国にも継承されていきました。さらに、戦後復興で巨大な重要が生まれたアメリカで、フィン・ユールのデザインした椅子が人気を博したことなどから、デンマーク作品への評価の高まり、やがて北欧全体がモダンデザインの代名詞としての地位を確立していきました。

【デンマーク製のアンティーク家具】

1960年代以降、一時期は衰退していたデンマーク家具でしたが、1990年に入るとデンマークモダン家具が再び注目を集めだし、ノーマン・コペンハーゲン、ヘイ、ムートなど、若手デザイナーを起用した新しくコスパの良い家具をプロデュースするブランドが設立されました。さらに、デンマーク国内のみならず、国外の家具メーカーが製造ライセンスを取得して、人気の高い家具の復刻生産を行っています。

それでもなお、アンティーク家具の人気が衰えないのは、なぜでしょうか?

大きな理由の一つは木材です。アンティーク家具には、今では入手困難な贅沢な木材が使われています。例えば、ローズウッド材やマホガニー材は、ワシントン条約で取引が制限されていて、現在は入手出来ません。近年、ローズウッド、マホガニーと呼ばれている木材は、木肌や色が似ているものです。本来のローズウッドやマホガニーを使った家具は、ワシントン条約で制限される前に作成された現存するアンティーク家具のみなのです。

さらに、理由の一つとして挙げられるのが、その作りです。大量生産品として造られた安価な家具は、修復することが出来ないので、長い年月形を残しておく事は出来ません。贅沢な素材を使って、職人の手により作り出され、大切に使われてきたものだけがアンティーク家具として今でも市場に出ているのです。

デンマークのように、思いを込めて買い、メンテナンスしながら使ってきた、良質な家具。そして、次の人が手に入れてからは、その人の思い出を刻みながら、さらに使い続けることができる家具。それがアンティーク家具なのです。

歴史的に見て、デンマーク家具を代表するものは、1940年代から60年代の約30年という限られた期間にデザインされたものがほとんどでした。その時代の人気デザイナーが作った家具は、アンティーク家具として今も高い人気を誇ります。

そんなデンマーク家具の黄金期に巨匠と呼ばれたデザイナーのアンティーク家具を見てみましょう。

【デンマーク製アンティーク家具10選①】


出典:Pinterest

デザイナー:コーア・クリント(Kaare Klint) 1888-1954
製品名:サファリ・チェア
製造:1939年頃

コーア・クリントのサファリ・チェアは、イギリス人がサバンナで狩猟活動を行う際に使用していた椅子をリデザインした名作。世界でも初期に開発された組立て式の家具です。特別な工具や技術がなくても、組立、分解ができてしまう機能的なこの椅子は、1933年に発売されて以来10万脚以上が販売されています。

【デンマーク製アンティーク家具10選②】


出典:Pinterest

デザイナー:コーア・クリント(Kaare Klint) 1888-1954
製品名:ファーボチェア
製造:1960年代

デンマーク・フュン島南部にあるファーボー市の美術館ファーボー・ミュージアムのためにコーア・クリントがデザインした椅子。1914年~1923年までの間に7種類のファーボチェアがデザインされています。

●コーア・クリントについて

デンマーク家具デザイナーと言って、外すことができないのがコーア・クリントです。コーア・クリントは「デンマーク近代家具デザインの父」とも呼ばれ、後のデンマーク家具デザインに大きな影響を与えたデザイナーです。デンマーク王立芸術アカデミーに家具科を設立し、初代教授を務め、オーレ・ヴァンシャーやボーエ・モーエンセンなど北欧デンマーク家具デザインを代表する多くのデザイナーを育てました。

【デンマーク製アンティーク家具10選③】


出典:Pinterest

デザイナー:オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher)1903-1985 
製品名:ダイニングルームチェア
製造:1942年

18世紀中葉の英国チッペンデール様式に影響を受けたダイニングルームチェア。良質なローズウッド材が使われている、背の格子が特徴的な椅子です。オーレ・ヴァンシャーがデザインし、名工A・J・イーヴァスンによって作られたものです。

【デンマーク製アンティーク家具10選④】


出典:Pinterest

デザイナー:オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher)1903-1985 
製品名:エクステンションダイニングテーブル
製造:1960年頃

オーレ・ヴァンシャーによるダイニングテーブル。上質なチーク材を使用し、美しいラインで人気の高いダイニングテーブル。エクステンション部をしまうと美しい丸型になります、必要に応じて小さくしたり大きくしたりできます。 外側に金具が出ない作りで、木の良さが十分に感じられます。

●オーレ・ヴァンシャーについて

コーア・クリントの愛弟子の一人。コーア・クリントがデンマーク王立芸術アカデミーに設立した家具科で学び、クリントのいる事務所に勤めた時期もありました。さらにクリントの死後は、クリントをついでアカデミーの家具科の教授に選ばれました。家具デザイナーとしてだけではなく、家具研究の著書も多く、後進の教育にも務めたアカデミックなデザイナーです。クリントの愛弟子なだけに、オーレ・ヴァンシャーがデザインする家具は伝統家具のリデザインが多く、イギリス、ギリシャ、エジプト、中国など、様々な国の家具に影響を受けています。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑤】


出典:Pinterest

デザイナー:フィン・ユール(Finn Juhl))1912-1989 
製品名:イージーチェア BO59 /ファイヤープレイスチェア
製造:1946年

1946年に、デンマークのBovirke社より発表された巨匠フィン・ユールのイージーチェア BO59。通称ファイヤープレイスチェアと呼ばれるこの椅子は、フィン・ユール作品の特徴が随所に見られる人気の高いモデルです。座面下の脚部の交差した貫が特徴的で、大変美しく、高い技術が見て取れます。

●フィン・ユールについて

「家具の彫刻家」と言われたフィン・ユール当時主流であったコーア・クリントのメソッドを重んじる形式から抜け出し、独自のデザインを確立したデザイナーとして知られています。また、当時加工が非常に困難だったチーク材をデンマーク家具の主要木材として確立したと言われる人です。1940年代、デンマークでユールの奇抜なデザインの家具はあまり評価が高くありませんでしたが、デンマークよりアメリカで高く評価され、国際的に活躍したことで、デンマークでも次第に評価が高くなりました。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑥】


出典:Pinterest

デザイナー:ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914-1972
製品名:スポークバックソファ
製造:1970年頃

1645年にボーエ・モーエンセンがデザインし、家具職人のヨハネス・ハンセンによって製作されたスポークバックソファ。英国の伝統的なソファとフランスの馬車の2人掛け椅子をリデザインしたものです。当時は、あまりに洗練されすぎていたせいか50脚しか製造されず廃盤となりました。1963年に再発売が始まるやいなや人気商品となり、現在もなお愛され続けています。アンティークの物はなかなか見つけるのが難しいです。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑦】


出典:Pinterest

デザイナー:ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914-1972
製品名:スパニッシュチェア
製造:1950年代

1959年にボーエ・モーエンセンによって自邸のためにデザインされたスパニッシュチェアは、機能性が高く、座り心地抜群です。モーエンセンは、家族旅行でスペインを訪れた際、貴族階級に使われていた一枚革の木製チェアを現地で見かけて、リデザインしたことから「スパニッシュチェア」という愛称がつきました。現在でもフレデリシア社で製造され続けているロングセラーのチェアです。

●ボーエ・モーエンセンについて

「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンの信念は、「シンプルかつ実用的な家具を、リーズナブルな価格で提供すること」。人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。大衆視点のデザイン、不必要な部分には高級材を使わず機能美を追求した作品を数多く残しています。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑧】


出典:Pinterest

デザイナー:ハンス J. ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)1914-2007
製品名:Yチェア CH24
製造:1950年

1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷された、数多くあるハンス J. ウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。裏側にブランドの刻印が付いたものは初期に生産されたものです。

●ハンス J. ウェグナーについて

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時デンマークのコペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑨】


出典:Pinterest

デザイナー:ヴェルナー・パントン(Verner Panton)1926-1998
製品名:パントンSチェア
製造:1971年

1967年にヴェルナー・パントンによってデザインされたパントンSチェア。パントン自身の名を冠したパントンチェアの先駆けとしてデザインされたSチェア。流れるような究極のフォルムのポップでモダンなデザインで、発表されるやいなや世界中で大絶賛を受けました。美しい光沢のある熱可塑性プラスチックのこの椅子はハーマンミラー社のオリジナル版です。

●ヴェルナー・パントンについて

デンマーク近代家具デザインの「異端児」ヴェルナー・パントン。独特の色彩構成と近未来的な空間形成は1960~1970年代のデザイン界に大きな影響を与えました。21歳からコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミー建築を専攻した後、当時の北欧デザイン界のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働き腕を磨きます。2年で退所した後は、3年間ほどヨーロッパ各地を放浪し、その後、1955年に若干29歳という若さで自身の建築デザイン事務所を設立します。パントンは家具の概念を覆す斬新な家具やインテリアを次々と発表しました。

【デンマーク製アンティーク家具10選⑩】


出典:Pinterest

デザイナー:ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)1929-1980 
製品名:PK24ラウンジチェア
製造:1960年頃

PK24ラウンジチェアは、ポール・ケアホルムの作品の中でも特に特徴のある椅子です。ケアホルムはこの椅子が2 点の間に身体をつり下げることで機能することから「ハンモックチェア」と名付けました。ロココ時代やフランス式の長椅子からインスピレーションを得てデザインされたPK24の有機的で流れるようなフォルムは、スチールを用いて実現されています。

●ポール・ケアホルムについて

ポール・ケアホルムは、一切の妥協を許さず、極限まで洗練されたフォルムを追求する、徹底した美意識を有するデザイナーでした。家具職人としての修業した後、コペンハーゲン工芸学校で家具デザインを学びました。ケアホルムは、当時から建築素材に強い関心を持っており、家具の素材としてはまだ一般的ではなかったスチール素材も、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考え、家具の製作に取り入れました。卒業後はフリッツ・ハンセン社に約1年間勤め、その間に重要な椅子のプロトタイプを数多くデザインしました。

【おわりに】

「デンマーク製アンティーク家具10選」を、ご紹介させていただきました。デンマーク人の家具に対するこだわりとデンマークの巨匠たちが築き上げた、美しく、シンプルで、暖かみのある家具を垣間見ることができたか思います。新しい家具とは違う、人の思いと歴史の詰まったアンティーク家具。是非ご自分の目で確かめてください。

2021年3月15日
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デザイン家具インテリアデザイン北欧デザイン

デンマーク家具の老舗 フリッツ・ハンセンの魅力に迫る!

by ryo.animal 2021年3月3日

昔から家具に強い愛情を持ち、多くの巨匠デザイナーを輩出してきた国デンマーク。デンマーク家具はその高いデザイン性と機能性から常に高い評価を受けてきました。しかし、その背景にはデザイナーたちを支えてきた家具ブランドの存在があります。

デンマークにはたくさんの家具ブランドがありますが、「フリッツ・ハンセン」の名前を聞いたことはありますか?「アントチェア」や「セブンチェア」など、有名なアイコン的家具を多く取りそろえ、日本でも非常に人気が高い老舗ブランドです。

1872年に創業し、デンマーク家具の黄金期とその後の衰退期を乗り越えてきたフリッツ・ハンセン。時代の荒波を越え、今なお多くの人から支持される、その魅力に迫ります!

 

●歴史

家具製造会社フリッツ・ハンセンの歴史は1872年に始まります。キャビネット職人、フリッツ・ハンセンが事業を立ち上げ、コペンハーゲンの中心街クリスチャンハウンに製作所を建設しました。創業当初から、フリッツとその息子クリスチャンは、製品の品質水準を高めることに力をそそいでいきます。その努力によって、多くの一流顧客をつかみました。

その頃に家具を手掛けたプロジェクトにはクリスチャンボー城、大学図書館、コペンハーゲン市庁舎、最高裁判所などがあり、どれも大規模なものばかりです。

そして1930年頃、クリスチャンが始めた蒸気による曲げ木を使った家具で成功し、この分野におけるリーダー的な存在となりました。この技法は後にフリッツ・ハンセンの定番商品、成形合板による家具の生産へと結びついていきます。

軽量でシンプルなフォルム、そして実用性重視のデザインは、当時のスカンジナビアデザインに大きな影響を与えました。その中でデンマーク初のスチール製家具を発表し、大きな注目を浴びることに。同時に「デンマーク家具の父」と呼ばれたコーア・クリントの「チャーチチェア」を発売したことが、フリッツ・ハンセンの名を世界に知らしめることになります。

こうした数々の成功におごることなく、フリッツ・ハンセンは常に製品へ情熱をそそいでいきます。1940年頃のある年、厳冬によってデンマーク国内の多くのウォルナットの木が枯れてしまいました。フリッツ・ハンセンはこれに目をつけ、枯れたウォルナットの木を大量に購入します。そしてその木材を使用して、新シリーズの家具を生み出したのです。

そのフリッツ・ハンセンの独創的な姿勢はメディアから注目され、脚光を浴びることになりました。そして、国内は第二次世界大戦による経済混乱に陥っていましたが、フリッツ・ハンセンは工場を拡張することができたのです。

その後も40~50年代は多くの巨匠たちとコラボレーションし、いくつもの名作家具を誕生させます。とくに50年代はアルネ・ヤコブソンとの共作が素晴らしい成功をもたらしました。

成形合板ラミネート加工を使った「アントチェア」「セブンチェア」「グランプリチェア」はアルネ・ヤコブソンによるフリッツ・ハンセンの三大アイコンチェアとなり、人気を不動のものとしたのです。

しかし、デンマーク家具の黄金期が過ぎ、70年代後半になるとフリッツ・ハンセンの経営にも陰りが見え始めます。そこでフリッツ・ハンセンは107年間続いた家族経営をやめ、会社をホールディング化する道を選びました。新事業主スカンジナビアヴィクスホールディングによる大型投資と再構築により、未来への新たな展望を切り開いたのです。

さらにポール・ケアホルムが1951年から1980年にかけてデザインしたコレクションの生産権利の買い取り、KEVIコレクションとムンク・モブラーの買収など、積極的な経営戦略によって販売成績と事業収益を上げることに成功しました。

近年ではクラシックアイテムを維持しつつも、新鋭デザイナーによる時代にあった製品製作にも力をそそいでいます。また2016年からは大型家具だけでなく、フリッツ・ハンセンの伝統を継承する、手頃な価格のアクセサリー小物部門「Objects(オブジェクツ)」の展開をスタートさせ、新たなファンを増やしつづけています。

 

フリッツ・ハンセンの魅力①:長い歴史に育まれたブランド力

出典:FRITZ HANSEN グランプリチェア

約150年間もの長い間、多くの人を惹きつけてきたフリッツ・ハンセン。これは経営者とデザイナーたちのたゆまぬ努力の成果です。製品に対して強いこだわりを持ち、すばらしい製品を長きにわたって送り出し続けてきたからこそ、顧客から揺るぎない信頼を勝ち得てきました。

現在「フリッツ・ハンセンの家具」といえば、素材・デザイン・機能性どれをとっても一流のもの。インテリア好きにとってあこがれのブランドです。

 

フリッツ・ハンセンの魅力②:アイコン的名作家具

出典:FRITZ HANSEN アントチェア

フリッツ・ハンセンは多くの巨匠たちともに、数々の名作家具を誕生させてきました。タッグを組んできたのはハンス J. ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブソン、コーア・クリント、ポール・ケアホルムなど、デザイン史に名を残す偉大なデザイナーばかり。

特にアルネ・ヤコブソンがデザインした「アントチェア」「セブンチェア」「グランプリチェア」などは、発表当初からセンセーショナルを巻き起こし、スカンジナビアデザインに大きな影響を与えました。

そのデザインの美しさ、機能性の高さから「名作チェア」と呼ばれ、フリッツ・ハンセンの名前を世界にとどろかせました。現在でもフリッツ・ハンセンのブランドアイコンであり、人々を惹きつけ続けています。

 

フリッツ・ハンセンの魅力③:タイムレスデザイン

出典:FRITZ HANSEN セブンチェア

フリッツ・ハンセンのアイコン家具たちは、新たにカラーバリエーションを加えたり、新素材を使ったりして、常にその時代のニーズに応え、販売され続けてきました。それはそれらの家具たちが本当に優れた「タイムレスデザイン」であるからにほかなりません。どれだけ時間がたっても人々から愛される、美しいデザインであるからこそできることです。

そして現代の新鋭のデザイナーによる新製品も新たなファンの獲得に成功してきました。フリッツ・ハンセン製品の特徴である「大胆な個性と細部へのこだわり」は現在でも引き継がれています。余計なものを極限までそぎ落としたシンプルなフォルムでありながら、デザイナーの個性を感じさせてくれる、「新たなタイムレスデザイン」を提供し続けてくれます。

 

フリッツ・ハンセンの魅力④:照明やインテリア小物

出典:FRITZ HANSEN ハイメ・アジョン キャンドルホルダー

かつてはソファーやテーブルなどの大型家具しか扱っていなかったフリッツ・ハンセンですが、時代の流れとともに照明やインテリア小物なども扱うようになりました。現在ではインテリアの全てがそろえられる「総合的インテリアショップ」としての顔が定着しています。とくに小物類はフリッツ・ハンセンらしい機能美とデザイン性の高いものがお手軽な価格で手に入るのが魅力です。

いきなり大型家具を買うには敷居が高く感じている人にも、気軽にフリッツ・ハンセン製品が試せるため人気が高まっています。

 

フリッツ・ハンセンの魅力⑤:総合的空間づくり

近年、フリッツ・ハンセンは家具やその機能だけでなく、総合的な美しい空間づくりにも力を入れ始めています。時を超えて愛される数々のデザインを生み出してきた経験、顧客の感性を表現する空間を作るために必要な専門知識とノウハウ。これは長い歴史をもつフリッツ・ハンセンだからこそ得ることができたものです。

それらを駆使し、法人向けのものから個人宅にいたるまで、さまざまな場所の空間デザインを手掛け、高い評価を受けています。

施工例① コペンハーゲン空港ピアC

出典:FRITZ HANSEN

デザインと行動科学により、乗客の流れの効率性をあげることに成功したコペンハーゲン空港ピアC。「ナッジング(そっと押す)」と呼ばれる手法をインテリアデザインに用いることで、大音量でのアナウンスは必要なくなり、快適かつ効果的に乗客の流れを作り出しています。

インテリアには綿密なプランに基づき、約700脚もの「セブンチェア」が採用されました。乗客が通路から離れた場所や、スペースの中央にあるイスにはあまり座らないという分析結果を踏まえ、そのエリアのイスを柔らかな布のパディング仕様にすることで利用を促しています。

2019年、コペンハーゲン空港はAir Transport Research Societyによる通算14回目の”世界で最も効率的な空港”に撰ばれました。

 

施工例② アルケミストレストラン コペンハーゲン

出典:FRITZ HANSEN

コペンハーゲンのレストラン「アルケミスト」で目指したのは”食べ物と食事の本質を変化させ、超越すること”。3時間以上にもわたるフルコースの間、ゲストはさまざまな場所に移動し、最大50種類の料理をそれにあったドリンクのペアリングとともに楽しむことができます。

ここのインテリアにはハイメ・アジョンがデザインした「ロオソファ」の他に、日本人デザイナーの佐々木オオキがデザインしたチェア「NO1」も使用されています。

 

最後に

デンマークの老舗家具ブランド、フリッツ・ハンセンの魅力を紹介しました。長い間人々から愛され続ける理由は、やはり製品への強い愛情とこだわり、そしてたゆまぬ経営努力でした。常に時代を見据え、それを製品に反映させてきたからこそ、強い魅力を放つ製品を生み出すことができたのでしょう。

日本では青山にアジア唯一の直営店があるので、機会があったらぜひフリッツ・ハンセンの美しいデザインに触れてみて下さい。

2021年3月3日
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インテリアデザイン北欧デザイン

デンマークのダイニングチェア10選!あこがれのデンマーク家具ブランドからご紹介

by ryo.animal 2021年2月22日

日本で人気が高い北欧家具の中でも、特に名作が多いデンマーク製の家具。確かな匠の技によって生み出された、モダンかつ機能的なデザインは世界中から賞賛されています。

今回はそんなデンマーク家具から「ダイニングチェア」をご紹介します。

多くの名作家具を作り出してきた老舗ブランドから、現在の新鋭デザイナーたちが活躍する新しいブランドまで、日本で高い人気を誇る、あこがれのブランドからセレクトしました。

部屋にデンマーク家具を取り入れて、ワンランク上のインテリアを目指してみませんか?

 

デンマークのダイニングチェア①:Carl Hansen&Son「Yチェア 70周年記念モデル」

出典:楽天

カール・ハンセン&サンは1949年からデンマークの巨匠ハンスJ. ウェグナーとタッグを組みました。Yチェアはその時一番初めにデザインされた5脚のイスの中の1脚です。ウェグナーは生涯で約500脚ものイスをデザインしましたが、Yチェアはその中でももっともベストセラーとなりました。発売から70年たった今でも愛され続けています。

もはやデンマークチェアの定番ともいえるYチェアですが、今回70周年記念モデルとして新たな6色が誕生しました。従来のYチェアは木目が際立つナチュラルなデザインですが、このカラフルなイスたちは今までにないモダンな存在感。環境に優しい塗料によって艶なしのマット仕上げになっているので、色味が優しく表現されています。部屋におけばおしゃれなカフェ風に大変身です。

 

デンマークのダイニングチェア②:Carl Hansen&Son「PK1」

出典:楽天

PK1はデンマークの鬼才、ポール・ケアホルムがコペンハーゲンの商業施設のためにデザインした、初めてのダイニングチェアです。発表以来、製造元を変えながらも名作家具として高い評価を受けてきました。現在はデンマークの家具メーカー「カール・ハンセン&サン」から復刻版が販売されています。

金属と有機素材の融合による軽快なビジュアルは、決してオブジェとしてデザインされたものではなく、あくまでも「空間に置くイス」として精密にデザインされたそうです。見た目のシンプルさとは違って、とても複雑な構造になっており、優れた家具職人の技術がなければなし得ません。

座と背に編み込まれて使われている「フラッグハリヤード」とは、船が帆を揚げる時に使用されるロープのこと。耐久性に優れ、座り心地の良さから撰ばれています。一切の妥協を許さず、極限まで洗練されたフォルムを追求するケアホルムらしいダイニングチェアです。

 

デンマークのダイニングチェア③:J.L.Moller「No.57 Chair」

出典:TABROOM

ジェイエルムラーの創業者、家具職人ニールス・O・モラーがデザインした「No.57」。一見シンプルなデザインの中に匠の技と、選び抜かれた素材の素晴らしさがうかがえる、芸術品のようなダイニングチェアです。モラーのデザインの特徴、「スカンジナビアン家具の美しい結晶」と賞賛された”先端に向かって細くなる脚”がこのイスにもみられます。なめらかに磨かれた無垢材と、それが存分に活かされた美しいアームラインは飽きのこないデザイン。世代を越えて受け継いでいきたいダイニングチェアです。

 

デンマークのダイニングチェア④:HAY「J42 Chair」

出典:FLYMEe

デンマークのインテリアプロダクトブランド「HAY」からボーエ・モーエンセンの名作チェア「J42」の復刻品を紹介します。ボーエ・モーエンセンは一般庶民が購入できる価格でありながら高品質な家具を作り続け、「庶民のデザイナー」とも呼ばれました。

この「J42」は広く作られた座面と、傾斜のついた背もたれによって最高の座り心地を実現。そしてコンパクトなアームは体にしっくりと馴染み、座る人にゆったりとした時間を約束してくれます。

 

 

デンマークのダイニングチェア⑤:HAY「AAC22」

出典:楽天

HAYの機能的でシンプルさにあふれたデザインを凝縮したAAC22。アームレストと一体型の曲線、それを支える木製の4本脚のライン、どれも美しくデザインされています。スタイリッシュでありながら、丸みのあるラインと木製のナチュラルさが全体的を柔らかい印象にまとめてくれます。

どこから見ても「おしゃれ」の一言です。部屋のインテリアをワンランク上に変えてくれそうですね。カラーバリエーションも豊富なので、好みや部屋のインテリアにあわせて自由にコーディネイトできるのも魅力です。

 

デンマークのダイニングチェア⑥:HAY「SOFT EDGE CHAIR」

出典:楽天

木目のナチュラルさと、細くて華奢な脚が印象的なダイニングチェアです。シンプルなデザインですが、丸みをおびたフォルムがかわいらしい印象をあたえます。お手入れが簡単で、軽くて強度もあるので気軽に使用できるのがよいでね。スタッキングでコンパクトに収納できるので、来客が多く、多めにイスをそろえておきたい方におすすめです。

 

デンマークのダイニングチェア⑦:FDB Mobler「J45 Chair」

出典:楽天

ボーエ・モーエンセンが1950年に発表したシェルチェアです。彼の他作品とは趣が大きく異なる、ユニークでモダンなデザインになっています。合板を手で曲げ、座面に取り付けるために施されたシェルの切り抜きがとても斬新。生産の合理性を考えた加工だそうですが、それがとても印象的でスタイリッシュな仕上がりになっています。

「丈夫で、美しく、機能的、そして手軽な値段」というFDBモブラーの信念が反映された、デンマーク製らしいダイニングチェアです。

 

デンマークのダイニングチェア⑧:FREDERICIA「NARAチェア」

出典:TABROOM

デンマークの家具メーカー、フレデシアは50年代頃に誕生した名作家具を扱いながらも、新鋭の新人デザイナーをよく起用することで有名です。この「NARAチェア」は日本人デザイナー、安積伸が奈良の鹿をイメージしてデザインしたユニークなもの。

日本人のセンスとデンマーク家具の優れた技術が融合したすばらしいダイニングチェアです。一見奇抜なデザインのようですが、ナチュラルで優しいテイストでどんな部屋にもマッチします。

 

デンマークのダイニングチェア⑨:Engelbrechts「Chairik Chair」

出典:TABROOM

1989年にコペンハーゲンで創業したエンゲルブレヒトのオリジナルチェア「チェリックチェア」。同じくコペンハーゲン出身のデザイナー、エリック・マグヌッセンの名作です。全く無駄のないシンプルなフォルムですが、美しい木目と有機的な曲線が持つ、あたたかな雰囲気をまとっています。

バックレストの絶妙な傾斜と、なめらかな手触りが特徴で、省スペースで大量にスタッキングできる機能性もかねそろえています。

 

デンマークのダイニングチェア⑩:Onecollection「chairman chair」

出典:TABROOM

“近代家具デザインの代表者”とも呼ばれるフィン・ユールの家具を多く扱うことで有名なワンコレクション。この「Chairmanチェア」はデザイナーのヘンリック・テンブラーが1990年にワンコレクションのためにデザインしたダイニングチェアです。現在までに60,000台以上も販売された、ワンコレクション最大のベストセラーとなっています。

クルミ材と革で作られた背もたれはアームレストと一体化し、ステンレスの脚と結合しています。モダンでありながら、どこかレトロさも感じさせてくれるデザインです。

写真右側は2015年にワンコレクション25周年を記念して販売された特別エディション。デザインはそのままで、ステンレス部分がマットブラック塗装になっています。

 

最後に

「デンマークのダイニングチェア」をご紹介しました。古いものも新しいものも、昔から家具を「家族の宝」として大切にしてきたデンマークらしい、すばらしいデザインのものばかりです。

家族が集うダイニングにお気に入りのチェアを撰んでみて下さい。普段の日常生活がきっとすてきに変わります。

2021年2月22日
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デザイン家具インテリアデザイン北欧デザイン

フィン・ユールはなぜ近代家具デザインの代表者なのか?デンマーク家具史に残る独創的作品

by ryo.animal 2021年2月20日

フィン・ユール(1912-1989)はデンマークのデザイナーの中でも、独自の発想と世界観で美しい家具をデザインした人物です。北欧家具のファンであれば1度は聞くその名前は、デンマークの「近代家具デザインの代表者」として歴史に刻まれています。

ユール作品の魅力は、”優雅な曲線と考え抜かれた完成美”。現在ユールの作品は年々価値が上がり、ビンテージマニアの間では垂涎の的です。そしてデンマークのワンコレクションやフランス&サンからは現行品が販売され続け、今なお世界中の人々から愛されています。

しかし同年代に多くの巨匠がいる中で、なぜユールが「近代家具デザインの代表者」と呼ばれているのでしょうか?今回はその理由を彼の生涯をたどりながら探っていきたいと思います。

 

●幼少期から培われた美術的感覚

出典:Pinterest

1912年、フィン・ユールはコペンハーゲンに隣接するフレデシア地区に生まれました。同年代の生まれにはデンマーク家具デザインの巨匠、ハンス J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンがいます。織物卸売業を営む父のもとで比較的裕福な家庭で育ちました。

若い頃から美術史に興味あり、さまざまな美術品に触れていく中で、独自の美的感覚を養っていったといわれています。そして将来は美術史家になりたいと考えるようになりました。しかし父親の反対にあい、18歳でデンマーク王立芸術アカデミーの建築科に入学します。

 

●常識や困難に負けず自らの理想を追求

その頃の王立芸術アカデミーは、コーア・クリントが家具デザインの教育を主導していました。コーア・クリントは「デンマーク近代デザインの父」とも呼ばれる人物です。当時はクリントのデザイン方法論こそがデンマーク近代家具の正統派であるという風潮でした。ハンス J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンもクリント派を継承する手法を用い、機能美にあふれた大量生産型の家具で成功を収めています。

しかしユールはクリントの「最良の家具はクラシックなイギリス家具か、イギリス家具の影響を受けた中国家具である」という言葉に反発を覚え、建築を勉強しながらも独自の発想で家具デザインを追求していくのです。このクリントのデザイン方法論への対抗意識こそがユールの既成概念にとらわれない、独自の美しさの開花につながったといえます。

その後、王立芸術アカデミー在学中の1934年、当時デンマークの建築業界のトップであったヴィルヘルム・ラウリッツェンの事務所に就職しました。世間は世界恐慌で不況の嵐であったにもかかわらず、ラウリッツェン事務所は仕事であふれ、ユールは王立芸術アカデミーを中退して仕事に専念することに。ここではカストラップ(コペンハーゲン)空港やラジオハウスなどの設計に携わっています。

 

●家具職人の巨匠、ニールス・ヴォッダーとの出会い

出典:Pinterest ペリカンチェア

ユールは25歳の時にキャビネットメーカーズギルド展に初出展しました。この時に友人の紹介で出会ったのがスネーカーマスター(技を極めた家具職人に与えられる最高位)のニールス・ヴォッダーです。もともと建築家であったユールは家具の製作技術はなく、彼の奇抜な造形を再現できる、ヴォッダーの優れた技術力は必要不可欠のものとなりました。そしてユールの良き理解者となったヴォッダーは、1959年までユールの共同制作者となったのです。この2人のコンビネーションによって、多くの名作家具が誕生することになります。

この頃の作品「ペリカンチェア」は初期の名作です。まるでペリカンが翼を広げたようなユニークな造形。すでにユール家具の特徴「有機的な曲線と彫刻的な造形を多用することで作り出される優雅で気品のある家具」が表現されています。美しい曲線で有名なユール作品の中でも、これは最も曲線にこだわった椅子ではないでしょうか。座るとペリカンの翼が優しく包み込んでくれ、イスでありながらソファのような居心地の良さと安らぎをあたえてくれます。

また1942年に建てた自身の邸宅は、建物・家具・カトラリーにいたるまで全てデザインを手掛け、自身で「総合芸術作品」と絶賛したほど渾身の作品です。室内の色使いや採光方法、家具の配置など全てが当時では斬新でした。しかしユールのインテリアを取り入れる人々は増え続け、現在ではデンマークのモダンインテリアの主流となっています。

このようにすばらしい作品を発表し始めたユールでしたが、その一見斬新なデザインは当初デンマークにおいてなかなか理解されませんでした。”主流”とは違う彼独自のアプローチは周囲からの反発を招き、揶揄の対象ともなってしまったのです。

1949年に自宅用の安楽イスとしてデザインした「チーフティンチェア(首長の椅子)」は、オープニングセレモニーの際にデンマーク国王フレデリク9世が座ったことで有名です。しかし、それを見たノルウェーの建築家オッド・ブロックマンからは「ラケットに引っかかった4つのオムレツ」と酷評されました。

そんな批判にも負けず、自らの理想を追求し続けるユールを見たヴォッダーは「いつの日か誰もがフィン・ユールを追いかけるであろう」と言ったそうです。

 

●世界で最も美しいアームを持つチェア

出典:Pinterest No.45 イージーチェア

1945年、ラウリッツェン事務所を退所したユールは、コペンハーゲンのニュータウンに事務所を設立します。その最初の作品がユールの代表作「No.45」です。このイスは1949年にキャビネットメーカーズギルド展で披露されました。「世界で最も美しいアームを持つ椅子」といわれた名作です。

つややかに磨き上げられた無垢材が描く、有機的な曲線のフォルムは優雅そのもの。肘掛けの先端が高くせり出している様子は、厳格な風格を感じさせます。またシート部分は、フレームから浮いているかのように見える彫刻的な造形。「どの角度から見ても美しい椅子」ともいわれました。

ユールが「家具の彫刻家」と呼ばれた理由がうかがえる、芸術的な作品です。しかし優れているのはデザインだけではありません。傾斜をもたせた広いシートは安定感のあるゆったりとした座り心地を生み出し、「座るともう立ち上がれない心地よさ」と機能性も高く評価されています。

 

●アメリカにおける成功

出典:Pinterest

ユールが最初に評価されたのはデンマーク国内ではなくアメリカでした。1950年代前半頃からアメリカでのデザイン活動を精力的に始めたユールは、次第にアメリカで名をあげていきます。

それからニューヨーク国連ビル会議室のインテリアデザインを手掛けたことを契機に、ユールは世界的な名声を得ます。そして1954年から57年にかけて北米を巡回した「Desgin in Scandinavia」展ではデンマークの展示エリアのデザインを担当。デニッシュモダンとして一世を風靡したデンマークデザインをアメリカ・カナダに向けて広く紹介することに貢献しました。

そしてアメリカではさまざまな出会いを経験します。ニューヨーク近代美術館のキュレーターであり、建築史家でもあったエドガー・カウフマンJr.とは美的価値感が一致したこともあり、固い友情で結ばれました。彼のサポートによって、ユールはウェグナーと並んでデンマークを代表するデザイナーとして、アメリカで広く知られるようになったのです。またミッドセンチュリー期アメリカのデザイナーとして有名なチャールズ・イームズからはとても刺激を受け、作品にも影響が出ています。

そうして国際的に活躍するようになったユールは、次第にデンマーク国内からも評価されるようになりました。その頃からインテリアデザインの仕事が多くなっていきます。スカンジナビア航空の営業所のインテリアや旅客機DC-8の内装デザインなど、世界を股に掛けた仕事も請け負っています。

時代の流れによって、ハンドクラフトの物だけでなく、量産家具という機械加工を前提としたデザインも提供する機会が増えていきました。それでもつねに彼独自の美的感覚が活かされた、すばらしい作品を作り続けていったのです。

椅子だけでなく、ユニークで美しいテーブルやキャビネット、木製ボールやトレイなども手掛けています。1961年にキャビネットメーカーズギルド展に出品されたカラフルなダブルチェストは、ルートヴィ・ポントピダンの製作で、自宅の寝室にも使用していました。

そのように精力的にデザインをし続けたユールでしたが、60年代後半になりデンマーク家具デザインの黄金期が過ぎると、表舞台に出ることはなくなりました。そして創作の最大の理解者であった夫人とともにオードロップの自宅で静かに余生を過ごし、1989年に77歳の人生に幕をおろしたのです。

 

●まとめ

出典:Pinterest フィン・ユール邸

デンマーク家具デザインの黄金期に目覚ましく活躍したフィン・ユール。周りからどんな批評を受けようと自身の理想を追求し続けたからこそ、数々の名作が誕生しました。それらのデザインは今なお人々を魅了してやみません。

ユールの作品は現在100万円を超えるようなものもありますが、それはただの「家具」という範疇を超え、「芸術品」だからこその値段なのでしょう。

逆行の中においてもひるまずに自身の理想を追求し、新しいデザインを開拓していったユールはまさに「近代家具デザインの代表者」であるといえるのではないでしょうか。

現在ユールの作品は、主にデンマークのワンコレクションが復刻生産のライセンスを持ち、現行品が販売されています。また、日本の岐阜県高山市には北欧家具をあつかうキタニ主催の「Finn Juhl Art Museum」にてフィン・ユール邸が公開されています。みなさんも機会があったら「フィン・ユールの世界」に触れてみて下さい。

2021年2月20日
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デザイン家具インテリアデザイン北欧デザイン

デンマークのビンテージ家具10選!深い味わいで部屋をグレードアップ

by ryo.animal 2021年2月13日

インテリアに興味のある人なら、一度はあこがれる「ビンテージ家具」。時を経てきた家具だけがもつ深い味わい、希少性は新品の家具には望めないものです。

特に近年日本では北欧のビンテージ家具が注目をあつめています。専門店も多くありますが、最近では楽天やAmazonでも多くの商品を取り扱うようになり、人気の高さがうかがえますね。

北欧というとスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドといろいろな国がありますが、今回は「デンマークのビンテージ家具」を紹介したいと思います。

デンマークは北欧の中でも卓越した家具を数多く生み出してきたことで有名です。特に黄金期と呼ばれた40~60年代に誕生した〝名作家具″たちは、世界の近代デザインに多大な影響をあたえてきました。

そのように世界的にも評価が高い「デンマークのビンテージ家具」で、部屋をグレードアップしてみませんか?

 

デンマークのビンテージ家具①:GE290 SOFA

出典:MOTO FURNITURE

1953年にハンス J. ウェグナーがGETAMAから発表したソファ「GE290」。ウェグナーの代表作の中でも1、2位を争う作品です。

特にこのGE290は日本でとても人気が高く、日本のメーカーからも似たデザインのものが多く販売されています。そのためビンテージ品は年々価格があがっていますが、現行品と比較すると価格は安いことが多いのでおすすめです。

今回紹介するこちらのGE290は、ウレタン交換済みでカバーをデンマーク製SAVAK生地に張替えてあります。ビンテージソファを購入する際、一番気になるのがクッション部分とカバーの痛み具合なので、交換済みなのはうれしいですね。白地に茶系の個性的なストライプがレトロモダンな雰囲気でステキです。

 

デンマークのビンテージ家具②:JH701

出典:MOTO FURNITURE

1965年のハンス J. ウェグナーの作品です。多作で有名なウェグナーですが、彼の作品の中ではめずらしい、スチームフレームに座と笠木だけのユニークな構造となっています。

特徴的といもいえる美しい笠木は、4つの無垢材を2枚の薄い木材で寄せ木し、さらに十字型の楔でつなげたものを職人が丁寧に削り出して製作しています。

現在、ウェグナーの作品を多く扱っているPP Mobler社で同じものが復刻販売されていますが、こちらはJohannes Hansen社のオリジナル。復刻販売のものよりも背もたれが太い所がビンテージの証です。

 

デンマークのビンテージ家具③:AP 16

出典:楽天

こちらは1951年にハンス J. ウェグナーがデザインしたAP Stolen社の1人掛けソファ。デンマーク家具の黄金時代に製作された、とても貴重なビンテージとなっています。オーク材で作られた美しい木のフレームラインが印象的です。水色と茶系のストライプが部屋を個性的に彩ってくれます。くつろぎの時間をより幸せなものに変えてくれる上質なチェアです。

 

デンマークのビンテージ家具④:ソファーテーブル

出典:CONNECT

デンマークで作られたビンテージのソファーテーブルです。一見シンプルなデザインですが、ラタンで編まれた棚板やV字ラインの脚、天板の縁の立ち上がりなど細部がとても凝っています。チーク材なので使えば使うほどに味わい深い色合いに。

幅は1500mmあるので3人掛けソファにも対応してくれそうです。散らかりがちな新聞や雑誌などをスッキリとまとめられる棚板付きで、機能性にも優れています。

 

デンマークのビンテージ家具⑤:ミラー

出典:CONNECT

ビンテージ家具というと高額なものが多いですが、ミラーは数も多く、値段もお手頃なので初心者の方にはおすすめです。

こちらのミラーはデンマーク製によく見られる、木製フレームが際立つシンプルなデザイン。さりげなく存在感を放つ、美しい木目とフォルムが印象的です。フレーム四隅の継ぎ目はなめらかに組み合わされ、手作りのぬくもりが伝わってきます。

そのまま壁にかけても、キャビネットの上に立てかけてドレッサーのように使ってもステキですね。

 

デンマークのビンテージ家具⑥:ハンティングテーブル

出典:CONNECT

デンマークの巨匠、ボーエ・モーエンセンがデザインした「ハンティングテーブル」。1950年に開催されたコペンハーゲン家具職人ギルド展で発表された作品です。

全ての角は丸く加工され、「庶民のデザイナー」と呼ばれたモーエンセンらしい、素朴で柔らかい印象のテーブルです。脚の先は色の異なる木材を使用しているため、まるで靴下をはいているかのようなかわいらしいデザインになっています。柔らかい雰囲気の中にも斜めに入った真鍮の貫がアクセントとなり、全体をひきしめています。

ダイニングテーブルとしても、デスクとしても使えるマルチなテーブルです。

 

デンマークのビンテージ家具⑦:チーク材スツール

出典:CHLOROS

良質なチーク材を使ったデンマーク製のスツールです。座面は内部のウレタンを厚みのある物に交換し、張替えを行っているので快適に座ることができます。北欧らしい水色と黄色のファブリックが部屋のアクセントになりそうです。座面裏のフレームには確かな証として「DANISH」のプレートが貼ってあります。

 

デンマークのビンテージ家具⑧:ロイヤルシステム ウォールユニット

出典:CONNECT

こちらはポール・カドヴィスがデザインした、壁に取り付けるタイプのウォールユニットです。壁付け家具は日本ではあまり馴染みのないものですが、外国のインテリア雑誌などではよく見かけます。1つ置くだけで部屋のインテリアをグレードアップしてくれるステキなアイテムです。

この商品は支柱を固定し、棚板とキャビネットの位置を自由に変えることができます。好みや生活様式の変化に対応して用途を変えられる、変幻自在のシェルフ。ぜひ自分好みの配置を考えてみて下さい。

 

デンマークのビンテージ家具⑨:サイドボード

出典:CONNECT

チークの木目が美しいサイドボードを紹介します。脚付きタイプはデンマーク家具によく見られるデザインです。引き戸をあけると3段の引き出しがあり、収納力も抜群。新品にはない深い味わいはビンテージ家具ならではです。部屋を上質な雰囲気に変えてくれる魅力的なサイドボード。テレビボードとしても使い勝手がよさそうです。

 

デンマークのビンテージ家具⑩:ライティングビューロ

出典:CHLOROS

ビンテージ家具の中でもあこがれる人が多い「ライティングビューロー」です。ライティングビューローとは書き物ができる机がついた収納家具のこと。

こちらは良質のチーク材が使われ、飴色の色味がとても美しい製品です。引き出しの数も多く、中段右側の扉にはミラーがついていて、実用性も申し分ありません。家具を愛するデンマークの人たちと同じように、家族の財産として大切に引き継いでいきたい家具です。

 

最後に

デンマークのビンテージ家具を、巨匠の作品からお手頃な価格のものまでご紹介しました。全てを通して、デンマーク家具の機能性や、研ぎ澄まされたデザイン性の高さが伝わってくるものばかりです。

昔から資源の少ないデンマークでは家具は代々受け継がれる「家族の財産」という文化が根付いてきました。壊れてしまっても、修理して直すことで長く愛され続けていくのです。近年「家具は使い捨て」という風潮が強まってしまっている日本でぜひ広めたい文化ですね。

現在ではインターネットでも気軽に探せるビンテージ家具。少しつづお気に入りを集めてみてはどうでしょうか?

2021年2月13日
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デザイン家具インテリアデザイン北欧デザイン

デンマークの家具ブランド10選!全盛期から現代までつづく人気のひみつとは?

by ryo.animal 2021年2月10日

日本でも人気が高い北欧家具。特に「名作家具」と呼ばれる家具たちにはあこがれてしまいますよね。でも実はそのほとんどがデンマークのものなんです。

今回はそんな名作家具の宝庫、デンマークの家具ブランドをご紹介!

デンマーク家具の歴史は、萌芽期(1910~30年代)・黄金期(40~60年代)・衰退期(70~90年代中頃)・再評価期(90年代中頃以降)というように分類されます。

現在のデンマーク家具は、厳しい衰退期を乗り越えてきたブランド経営者、デザイナーたちのたゆまぬ努力によって支えられてきました。そしてその理念は若いデザイナーたちが引き継ぎ、後に続いているのです。

そのパワーの源と現在まで続く人気のひみつを、ブランドの歴史や概要から紐解いていきたいと思います。

 

デンマークの家具ブランド①:Carl Hansen & Sun(カールハンセン&サン)

出典:Pinterest 「Yチェア」

1908年に家具職人カール・ハンセンによってデンマークのオーデンセに開かれた小さな工房、それが後の「カールハンセン&サン」です。以来100年以上にわたり、クラフトマンシップに則った美しい家具を作り続けてきました。デンマークの老舗家具ブランドとして確固たる地位を築づき、日本でも根強い人気を誇っています。

カールハンセン&サンの歴史の中でも一番の転機は、北欧デザイナーの巨匠ハンス J.ウェグナーとの出会いでした。二代目の社長であったホルガー・ハンセンが、当時まだ無名であったウェグナーの才能を見いだし、社運を託したことが今の成功につながったのです。

カールハンセン&サンと協働を始めたウェグナーは、名作として知られる「Yチェア」をはじめ、次々と名作家具を発表します。いずれも高い独創性と、人が作ったとは思えないほど、ナチュラルで美しいフォルムを持った家具たちでした。それはウェグナーの斬新なデザイン力と、カールハンセン&サンの確かな製作技術が見事に融合した結果だったといえます。

ウェグナーは生涯で500点にもおよぶ家具製品をデザインしましたが、現在その内の100点をカールハンセン&サンが販売しています。

 

デンマークの家具ブランド②:FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)

出典:Pinterest 「セブンチェア」

フリッツハンセンは1872年に創業したデンマークの老舗ブランドです。創業当初から高いクラフトマンシップを追求しながら、世界中のアーティストやデザイナー、建築家たちとコラボレーションし、北欧モダンを体現し続けてきました。

コラボレーションした中にはアルネ・ヤコブソン、セシリエ・マンツ、ハンス J.ウェグナー、ポール・ケアホルムなど名だたるデザイナーが連なっています。特に「セブンチェア」や「エッグチェア」に代表されるアルネ・ヤコブソンの名作チェアたちは、今でも世界中の人々から愛され続けています。

現在ではそれら当時の名作と新しいデザインを共存させ、家具だけでなく照明やアクセサリー小物などもそろうインテリアショップとして世界中で展開。

本店のコペンハーゲンをはじめ、サンフランシスコ、ミラノ、東京など85ヶ国以上で2,000店舗以上も持つ、まさに「世界をリードする家具ブランド」として確固たる地位を築いています。

 

デンマークの家具ブランド③:GETAMA(ゲタマ)

出典:Pinterest 「GE290」

ゲタマは1899年にデンマークのギズステズ(Gedsted)という、海に近い街で設立されました。当初は詰め物に海藻(Tang)を使ったマットレス(Mattres)の専門メーカーで、それぞれの頭文字を取り、「GETAMA(ゲタマ)」と名付けられました。

1910年頃から少しづつ家具製造も始めましたが、ゲタマもまたハンス J.ウェグナーと出会ったことで大きく変わり、1950年代から本格的な家具製造を始めます。そしてデイベッド「GE258」、ソファ「GE290」などの名作家具が誕生したのです。それらは世界的なベストセラーになり、ゲタマの名前を世界にとどろかせました。

特にソファ「GE290」は日本でとても人気が高く、多くの日本メーカーが似たラインのソファを販売するほど。日本で北欧ビンテージのソファといえば必ずと言っていいほどゲタマの名前があがります。

そういったビンテージラインの他にも、モダンな空間に合わせた近未来的なデザインも扱う、北欧を代表するブランドです。

 

デンマークの家具ブランド④:eilersen(アイラーセン)

出典:Pinterest 「ストリームラインソファ」

アイラーセンは「デンマークで一番売れているソファブランド」といわれています。その秘密は”120年におよぶ座り心地の良さの追求”です。

トレードマークの馬車が示すとおり、アイラーセンは1895年にアンデルセンの故郷、オーデンで始まった馬車製造業をもとにしています。当時の道はひどい悪路で、アイラーセンは自然と座席の「座り心地の良さ」を求めたのです。

馬車の時代が終わると、バスのシート製造へと移行しましたが、その姿勢は変わることはありませんでした。バスの座席に初めて”クッション性”を加えたのもアイラーセンです。

1940年代から家具製造に進出し、以来アイラーセンは高品質で快適なソファをつくり続けています。アイラーセンのソファは、クッションに性質の異なる素材を何層も組み合わせる「多重構造」を使用。それにより究極の座り心地が実現し、「中が見せられるほど美しいフレーム」だと賞賛されました。

また「My eilersen」というセミオーダーシステムを持っているため、豊富なデザインから自宅にあったソファを選べるもの人気のひみつです。

日本では「ストリームラインソファ」が特に人気で、どんなインテリアにも合うシンプルモダンなデザインと、最高の座り心地の良さが楽しめます。

 

デンマークの家具ブランド⑤:One Collection(ワン コレクション)

出典:Pinterest ペリカンチェア

1990年、イヴァン・ハンセンとハンス・ヘンリク・ソーレンセンが前身である家具メーカー「ハンセン&ソーレンセン」を創業しました。

1998年からは北欧の巨匠、フィン・ユールのイスの復刻をはじめ、次第にバリエーションを増やしていきます。そして2007年に、それまではフィン・ユールの復刻家具のブランド名であった「ワンコレクション」と社名を変えました。

ワンコレクションの家具は、家庭用というよりはオフィスや商業施設向けのものが多く取りそろっています。また「ソファ No.57」、「ペリカンチェア」、「ポエトソファ」など、ほとんどのフィン・ユール代表作ライセンスを保有していることで有名です。

その品質はフィン・ユール婦人から太鼓判を押されるほど。近年デンマーク家具デザインが再評価されてことによって、フィン・ユールの作品も再注目されています。

 

デンマークの家具ブランド⑥:PP Mobler(ピーピーモブラー)

出典:Pinterest 「ザ・チェア」

ピーピーモブラーは1953年にデンマークで創業の小さな工房からスタートしました。「高品質デザイン家具」と謳うとおり、その製品はどれも何世代に渡って使えるほどの耐久性とデザイン性を兼ねそろえたものばかり。技術的にも職人の熟練技がないと作れない製品が多く、まさに一生物の家具を撰ぶにふさわしいブランドです。

その世界屈指の家具製造技術は、巨匠ハンス J.ウェグナーとの出会いによって芸術品にまで高まり、歴史に残る名作チェアを次々と誕生させました。

特に有名なのは、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディと、リチャード・ニクソンがテレビ討論会で使用した「ザ・チェア」です。

あまりの座り心地の良さに感動したケネディが「これぞイスの中のイスだ!」と表現したことからその名がつきました。

1970年代から次第に北欧家具の人気に陰りがさし、多くの家具メーカーが廃業を余儀なくされることに。しかしピーピーモブラーは部分的に機械導入を採用することで、高品質を保ちながらも時代にあった家具を作り続けててきました。

現在でもピーピーモブラーはハンス J.ウェグナーの作品を最も多く製造している家具ブランドとして、世界に知られています。

 

デンマークの家具ブランド⑦:FREDERICIA(フレデリシア)

出典:Pinterest 「トリニダードチェア」

フレデシアも多くの名作を家具を生み出してきたデンマークの名門ブランドです。北欧家具の全盛期だった1955年、弱冠30歳のアンドレアス・グラバーセンが、「フレデリシア・ストールファブリック」を買収したことから始まりました。

その後かねてから親交があった、まだ若きボーエ・モーエンセンをデザイナーとして起用し、わずかな期間でみるみる業績を伸ばします。そして1950~1970年代にかけて、モーエンセンの作品を次々と製品化していき、デンマーク有数のハイクオリティブランドへと成長していったのです。

その中でもモーエンセンによる「スパニッシュチェア」「イージーチェア2204」「シェーカーチェア」は、フレデリシアのアイコンとも言えます。

さらに1980年代後半からは、ナナ・ディッツェルが看板デザイナーとなり、時代感を反映したヒット作をいくつも発表。彼女の「トリニダードチェア」は、北欧家具デザインの伝統的な素晴らしさと、現代的なニーズに応える機能性を世界に強くアピールすることになりました。

そのように数多くの名作家具がありながらも、若手デザイナーを積極的に起用することでも有名です。最近では日本人デザイナーのシン・アズミが「NARAチェア」を発表し話題になりました。これは奈良の鹿を彷彿とさせるようなユニークなデザインのイスです。

北欧デザインの巨匠作品から新鋭の若手作品まで備える北欧ブランドとして今後も注目のブランド。

 

デンマークの家具ブランド⑧:J.L Moller(ジェイエルムラー)

出典:Pinterest

ジェイエルムラーは1944年、ニールス・O・モラーによって誕生しました。家具職人兼デザイナーであるモラーが作り出す家具は、北欧家具らしい上品なアーチを活かしたデザインと、優れた接合技術が融合した名作ばかり。中でも多くの製品にみられる、”先端に向かって細くなる脚”は特に美しいと評価され、その芸術的なデザインは「スカンジナビアン家具の美しい結晶」と賞賛されています。

製品のラインナップではダイニングチェアが多く占め、何世代にも渡って使える確かな作りが人気です。

そんなジェイエルムラーの一番の特徴は、”素材への徹底したこだわり”です。材料となる木材は厳しく選別された一級品だけ。そして木材の加工から家具の仕上げ、出荷直前のチェックまで、熟練の職人によって全て自社工場で行うという徹底ぶりです。デザイン性の高さとともに、こだわり抜いた品質管理によって、世界中のファンの心を魅了し続けてきました。

大量生産が可能になった現在でも「長年の鍛錬により研ぎ澄まされた感覚を持つ職人たちよりも、優れた機械は存在しない」として、商品の最終仕上げは必ず職人の手作業で行っているそうです。

 

デンマークの家具ブランド⑨:BoConcept(ボーコンセプト)

出典:Pinterest

ボーコンセプトは木製家具職人、イエンス・ジェンソンとタジェ・モルホルムが1952年に設立したデンマーク発祥のインテリアショップです。「Bo」とはデンマーク語で「生活」を意味します。その名のとおり、ボーコンセプトは、生活を取り巻くあらゆるインテリアを扱いながら「インテリアはどこまで暮らしを豊かにできるか」という挑戦を続けてきました。

現在では65ヶ国にわたって300店舗以上を展開する世界的なブランドです。日本にも19店舗の直営店があり、人気の高さがうかがえます。

創業当初から伝統に基づいた優れたデザインをかかげ、近年では多くの有名デザイナーとのコラボレーションを通してモダンで機能的な家具製作を行っています。

部屋のサイズやライフスタイルに合わせ、家具のカスタマイズができる「インテリアデザインサービス」もあり、現代生活にフィットしたインテリアブランドとして人気を博しています。

 

デンマークの家具ブランド⑩:Muuto(ムート)

出典:Pinterest

ピーター・ボーネンとクリスチャン・ビエによって2006年の設立されたムート。当初から新たな北欧デザインの躍進を担うブランドとして注目されてきました。ムートとはフィンランド語で「新しい視点」、「変革」などの意味を持ちます。

そのブランド名には、北欧デザインに新しい考えを取り入れ、再び国際的なデザインシーンで最先端に立たせたいという思いが込められているそうです。

ムートはその目標をかなえるために、世界で活躍する新鋭のスカンジナビアンデザイナーたちを積極的に起用しています。従来の北欧デザインをもとにしながらも、彼らのイマジネーションを自由に表現させ、新たな息吹を感じさせるインテリアや生活用品を数多く生み出してきました。

その洗練されたシンプルモダンな製品たちは機能性に満ち、それていて従来の伝統的北欧デザインが息づいています。生活を個性的かつスタイリッシュに彩ってくれる人気のブランドです。

 

最後に

デンマークの家具ブランドを紹介しました。どのブランドを見てもその根底にあるのは「伝統的なクラフトマンシップ」と「やむことのないデザインへの追求」です。家具を作るためにあらゆる努力をおしまず、伝統を大切にしながらも現代のニーズに応えようとするその姿勢が世界中のファンを魅了し続けるひみつなのかもしれません。いつかは手にしたいあこがれのデンマーク家具。家具は毎日触れる必需品だからこそ、作り手の心が伝わってくる美しいものを撰びたいですね。

2021年2月10日
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インテリアデザイン北欧デザイン

北欧木目家具10選!ぬくもりあふれる部屋をセンスアップしながら癒やしの空間に

by ryo.animal 2021年1月16日

木目の家具を見ると、それだけでなんだか癒やされませんか?特に本物の無垢材などは手触りからも安心感を感じます。美しい木目からは、私たちが森の中でえられるヒーリングと同じものを感じるのかもしれません。

森や湖など大自然の中で育まれてきた北欧インテリアには、木目を生かした家具が多くあります。北欧インテリアでよく使われる表現は「シンプル」「モダン」「スタイリッシュ」「機能的」など。普通そういったデザインにはどうしても冷たい印象がともないます。でも北欧の家具は高いデザイン性を美しい木目と調和させるので、見た人に木のぬくもりに包まれるようなあたたかな印象を抱かせるのです。

今回はそんなぬくもりあふれる北欧の木目家具を紹介します。部屋をセンスアップしてくれるだけでなく、癒やされるような居心地の良い空間に変えてくれる、そんなすごい効果を感じてみてください。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具①:Zuiver「ピナクルコートラック」

出典:楽天

オランダのインテリアブランド・ザイファーのコートラックです。日本発祥の竹ひごを使ったテーブルゲーム「ミカド」からインスピレーションを受けて作ったというスタイリッシュなデザイン。さらに北欧テイストを意識してパイン材とダークグレーのジョイントを合わせ、場所を選ばないシンプルで美しいフォルムに仕上がっています。まさに竹ひごのような3本のポールは全てに角がなく、繊細な生地も引っかかったりしないため安心して使えます。最大荷量は23Kgというしっかりしたつくりなので、来客時にも重宝しそうです。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具②:LOWYA「チーク コーヒーテーブル」


出典:LOWYA

天然のチークウッドを使用したコーヒーテーブル。木目の出方が一点一点異なるので、個性ある風合いを楽しめます。天板を二枚重ねにすることで歪みを防ぎ、さらにシンプルなデザインにアクセントをプラス。使うほどにだんだんと色濃くなり、味わいがましていくという木目家具の醍醐味を味わうことができる商品です。がっしりとしたフォルムですが、ロータイプなので圧迫感がありません。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具③:greeniche「ミナペルホネン マガジンラック」

出典:楽天

日本のファッションブランド、ミナ ペルホネンの生地が印象的なマガジンラック。創業者である皆川明は北欧のデザインやライフスタイルに興味を持ち、ブランド名をフィンランド語をもとに「ミナ(私)」「ペルホネン(蝶々)」と命名しました。北欧のさまざまなブランドともコラボ商品を発売しています。やさしい北欧テイストのファブリックと木目の美しさが際立つこのマガジンラックは、全て職人の手により丁寧に作られています。厚み12mmという華奢なフレームながら、雑誌や本をしっかり支えられる安心設計。折りたたみも可能なので、使わない時はコンパクトに収納できます。ファブリックは取り外しもでき、お手入れも簡単。木材はオークとウォールナッツ、ファブリックはtambourine(ブルー)とchoucho(グリーン)から選べます。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具④:koti「サイドテーブル LOTUS」


出典:楽天

曲線を描く脚が印象的なサイドテーブル。この曲線ゆえにソファーの近くギリギリまでテーブルを寄せることができます。台座部分を「C」の形にすることでソファーの脚を通すことが可能になり、使い勝手が抜群。考え抜かれた機能性を持つサイドテーブルです。天板サイズは直径40cmなので飲み物はもちろん、ノートPCを乗せても十分使えるスペースです。ちょっとした作業をしたい時にも便利ですね。

 

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑤:ento「S字ディスプレイラック ラスティナ」


出典:楽天

ジグザクに組み合わされたディスプレイラック。シンプルでモダンなデザインですが、木目によって冷たい印象にならず、温もりを感じさせてくれます。置くだけで部屋がおしゃれにセンスアップ。縦置き、横置き、さらに上下を逆さまにしても使えるので、場所を気にせず自由なレイアウトが可能です。オープンタイプなのでお部屋の仕切りにも使うのもおすすめ。デザイン性の高い商品ですが書籍、小物、写真立て、植物などまとめて収納できる実用性もかねそろえています。写真は3段のものと4段のものを並べていますが、薄いカラーなのでいくつ並べてもあまり圧迫感を感じません。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑥:dinos「北欧風ディスプレイラック」

出典:dinos

木目とブラックのバイカラーがスタイリッシュなディスプレイラック。写真のようにラックタイプとデスクタイプを組み合わせると部屋がホームオフィスに変身。背板がないオープンラックなので、壁面のスイッチやコンセントを気にしないで配置できます。上にいくほど奥行きが狭くなっていく構造のため、普通の真っ直ぐなラックよりも部屋が広く感じられます。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑦:IKEA「ロッキングチェア ポエング」

出典:IKEA

IKEAで40年以上愛され続けているロッキングチェア・ポエングです。シンプルで飽きのこないデザインはどんなインテリアにもマッチ。強度と耐久性に優れたバーチ積層材を体の曲線に沿って曲げているので、心地よく体にフィットします。さらに背もたれが高めに作られているので、首を快適にサポート。シートの生地は色褪せに強く、7色ものカラーから選べるのでお気に入りを見つけられそうです。そばにサイドテーブルなどを置き、部屋に自分だけの憩いのスペースを作るのも良いかもしれません。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑧:NORTE「アッシュ無垢材ダイニングベンチ」

出典:楽天

ノルテは「家具で人をシアワセにする!」をモットーに、さまざまな北欧家具を販売するブランドです。こちらはアッシュ無垢材の木目とフォルムが美しいダイニングベンチ。どの角度からみてもそのデザイン性の高さを楽しめます。アッシュ材は落ちついた木目で、野球のバットにも使われるほど頑丈で変形しにくいのが特徴。経年変化で少し黄みがかった色味になります。パイン材のように濃い色に変化しないので、大きな色の変化を好まない人にはおすすめです。ベンチというと一見マイナーな家具ですが、イスのように座る人数を限定しないので1つあるととても便利。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑨:LOWYA「ローテレビ台」


出典:LOWYA

ウォールナットの木目調がはえるローテレビ台です。全面が隠し引き戸になっているため取っ手が見えず、フラットでシンプルなデザイン。収納力もたっぷりあり、中が一切見えないのですっきりと収納できます。AV機器スペースはカバー部分を黒ガラスにすることで、閉じたままでもリモコンの操作が可能。このテレビ台のおすすめポイントは表側だけではありません。テレビ裏の美しさにもこだわり、「コードがからまって、埃がたまる汚いテレビ裏」を作らないため、裏にはコードがまとめられるタップ収納スペースが設けられています。また壁にピッタリ寄せた時にコードが邪魔にならないよう、天板にコードスリットを設けるという徹底した機能性を追求。細やかな気遣いがうれしい家具です。

 

ぬくもりあふれる北欧の木目家具⑩:greeniche「キッチンボード」


出典:楽天

どっしりとした重厚感と深くて落ち着いた色味のウォールナット。ダイナミックで迫力のある木目が特徴です。使うほどに明るい茶色へと変化していきます。本物の無垢材の美しさはやはり大型家具で楽しみたいですね。こちらのキッチンボードは長く愛用できるよう機能性にもこだわっています。カトラリーや食器、鍋など大小さまざまな物を収納できるよう、サイズの異なる引き出しや可動式の棚板など、徹底した「使い手の視点にたった作り」に設計。また女性でも最上段に手が届くよう高さを158cmに押さえています。上部の窓はすりガラスにすることでごちゃついた印象を軽減しながらも中身が一目で分る仕様に。ともに年を重ねていきたい一生ものの家具です。

 

最後に

長い時間をともに過ごす部屋の家具。やはり愛着がもてるお気に入りのものを選びたいですよね。北欧と同じように国土の大部分を山林がしめる日本にとって木目の家具は昔から身近な存在でした。北欧の家具が近年日本で人気なのもそんな親近感のせいかもしれません。これを機会にお部屋のインテリアを見直してみませんか?少しの変化でも部屋は格段に居心地の良い場所へ変わります。ぜひ参考にしてください。

2021年1月16日
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インテリアデザイン北欧デザイン

北欧インテリア家具10選!その魅力に迫る

by twistdesign 2020年12月8日

・北欧インテリアの魅力をあらためて

もはやわれわれ日本人にとっても、インテリアの定番となったスカンジナビアンスタイル。落ち着いた優しい雰囲気と、高度に知的で研ぎ澄まされた感覚が同居していて、住んでいる空間をより素敵なものにしてくれますね。それに、北欧インテリアは、コーヒー、音楽、読書、といったなじみの文化的行為にもしっくりきます。

きっと、北欧インテリアが嫌いな人のほうが珍しいでしょう。それはきっと、北欧スタイルのシンプルさ、静謐さ、優しさに由来するのだと思います。今回は北欧インテリアの家具を10点紹介させていただいて、あらためて北欧インテリアの魅力を確かめてみたいと思います。

どうして、ここまで人を惹きつけるのでしょうか? 商品をみながら、自分なりの答えを見つけてみましょう。

 

北欧インテリア家具① COVENT GARDEN ダークブラウンガラスキャビネット

出典:楽天市場

ガラスの感じがいかにも繊細そうで、どこかメルヘンな空気も漂うキャビネットです。落ち着いたカラーがデンマークっぽい感じがして、いかにも深みがありますね。シンプルで素朴なデザインであり、北欧スタイル以外にも多くの部屋に合いそうです。

 

北欧インテリア家具② ハンス・J・ウェグナーデザイン ザ・チェア

出典:楽天市場

有名なインテリアデザイナーであるハンス・J・ウェグナーによる作品である椅子。上品な木の質感と高雅なクッション部分の調和が、非常に研ぎ澄まされた感性を伝えてくれます。カラーバリエーションも豊富であり、大統領も使用したという椅子を、リーズナブルな値段で。

 

北欧インテリア家具③ Rafia 大理石ダイニングテーブル

出典:楽天市場

高級感のある大理石のダイニングテーブル。天然大理石のため、天板のひとつひとつの模様が違い、すべてが世界にひとつだけのテーブルとなっています。また、豪華な天板以外をシンプルに仕上げていて、空間と調和しやすいデザインとなっているのもいいですね。

 

北欧インテリア家具④ PIANE 円形ダイニングテーブル

出典:楽天市場

円形のまるで映画に出てくるようなダイニングテーブル。カラーも四種類あり、いずれも雰囲気ががらっと変わります。写真はウォールナット&ホワイト。どこかかわいくて、幼児っぽい遊び心を感じるのもなんだか心地よいですね。

 

北欧インテリア家具⑤ シンセティックラタンチェア

出典:楽天市場

バリ在住のイタリア人デザイナーによって作られた非常にリゾートっぽく、ゆったりとした椅子です。バリの空気とイタリアの地中海の自由さが混交し、スマートながらもゆったりとした心地よい空気を醸し出していますね。写真はホワイトですが、ほかにもライトベージュもあり、そちらはよりリゾート感が増します。北欧スタイルに合わせるなら、ホワイトのほうがいいと思います。

 

北欧インテリア家具⑥ Eau マガジンラックBRANCH

出典:楽天市場

ブランチの名の通り、木の枝のような植物的なデザインが特徴のこの商品。フィンランドのバーチプライを素材として使っているため、なんだかフィンランドの神秘的な空気が静かに伝わってきます。人と自然との共生、自然に対する魂の大いなる賛歌、まさしく北欧家具の神髄ではないでしょうか。

 

北欧インテリア家具⑦ Moomin Monto ナイトランプ

出典:楽天市場

眠れない夜をおとぎ話の世界へと連れて行ってくれる、かのムーミンの優しいランプ。童話的で暖色の空気感、ナイトランプの淡い光、きっとほっと安心できる時間や空間がそこには生まれるはずです。お子さんの部屋に飾っても、大人の部屋に飾っても、とっても素敵ですね。

 

北欧インテリア家具⑧ ナチュラルアイテム チークポールハンガー

出典:楽天市場

天然の木材をそのままいかして、ハンガーコートや物掛けにしたチーク材のポールハンガー。写真では右側の、帽子やバッグのかかっている天然木の雰囲気そのままのものです。アジアンインテリアのようですが、北欧の雰囲気にもよく合い、自然との温かい調和を感じさせてくれます。

 

北欧インテリア家具⑨ スチール製 スツールグリーンaz-pc-65gr

出典:楽天市場

メタリックな、背もたれのないタイプの椅子。とても硬質で、クールで、工業的な感じがします。北欧スタイルといえば木材や温かそうなふわっとした素材ですが、その反対の方向にある椅子ですね。しかし、このシンプルさと淡いグリーンのさりげない情感が、北欧インテリアによく調和します。安価なので、部屋に意外性を作るポイントして置くのもいいでしょう。

 

北欧インテリア家具⑩ WOOD PRODUCTS カラフルテレビボード

出典:楽天市場

カラフルでおしゃれな、なんとも遊び心のあるテレビボードです。小さい引き出しの取っ手、そのひとつひとつが、それぞれの色を持っていてなんともかわいいですね。

 

 

・なぜ北欧家具はこんなにも安心するのか?

こうして10点を見てみると、北欧スタイル家具にある安心感というか心地よさというのは、その考え方の優しさにあるような感じがします。木材への愛情、自然や外界への感謝、目に見えない神話的な世界への憧憬。われわれ人間が非常に小さく孤独な存在であり、自然や世界がそれを包んでくれている、そしてそうした大きな存在(それを人々は神と呼ぶのかもしれません)との生活を通しての交流。

北欧家具はわたしたちを大きな存在の循環へと導いてくれます。わたしたちが、なにかゆったりと巨大な愛情の流れに泳ぐ魚だとこっそり教えてくれる気がします。時間や空間に包まれ、日常を生きるわたしたち。世界からの愛に気づくため、北欧家具は小さな示唆を与えてくれるでしょう。

2020年12月8日
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デザイン家電デザイン家具プロダクトデザインインテリアデザイン

レトロな家具15選まとめ!アンティーク調のインテリア商品を中心に

by twistdesign 2020年11月19日

・なつかしくておしゃれなレトロな家具たち

今回はレトロな家具を全部で15点紹介させていただきます。どこか童心にかえるような、古き良き人間味を感じさせてくれるレトロな家具たち。効率や合理性、あるいは等質化、などがどんどんと進んでいく現代社会ですが、やはり過去から学ぶものは多いと思います。

レトロな家具を見るとほっとしたり、昔の音楽・映画などになんともいえず安心したりするのは、そこにわたしたちが忘れたなにか大切なものがあるからではないでしょうか。

遊び心や人間らしさがあふれているレトロなデザインのインテリアで、日々の暮らしをちょっと愉快にしてみませんか。それに単純に、非常におしゃれでもあります。前半にテーブルや椅子など、後半にその他のインテリア商品を載せていきます。

 

 

・テーブル、スツール、キャビネットなど

レトロな家具①:アンティーク パーラーキャビネット

出典:楽天市場

古風でエレガント、どこか伝統的な文化を感じる高い格調のキャビネットです。見た目の通り値段はなかなかしますが、古典的な空気がただよう一品。

 

レトロな家具②:オールメッシュ アイアンバスケット

出典:楽天市場

レトロでおしゃれなアイアンメッシュの硬質な小型キャビネット。中の本の表紙などが見られるところもなかなかいいですよね。古さと新しさが溶け合った一品。

 

レトロな家具③:昭和レトロ柄ミニチェスト 1590

出典:楽天市場

昭和レトロなデザインが全開のなんともかわいい小型チェスト。なんだか時代をさかのぼったかのような、妙な感覚がありますね。今や、それ自体が稀有でどこかおしゃれな感じになっています。

 

レトロな家具④:ブレア 木製シェルフ BOX15

出典:楽天市場

どこか学校を連想させるような等質化されたデザインが特徴的です。しかし、非常にクールで洗練された空気感もあり、センスの高さとノスタルジーがうまい具合に融合されています。

 

レトロな家具⑤:アメリカン家具 ヴィンテージ風チェスト

出典:楽天市場

先ほどの昭和が日本的なレトロならば、こちらはアメリカ的なレトロ。なんだか昔の映画にでも出てきそうな感じがします。西部の荒漠な大地、自由への渇望。アメリカンな情感が満載。

 

レトロな家具⑥: 和風ヴィンテージ 木臼チェア

出典:楽天市場

餅つき用の木臼を椅子にしたなんとも斬新で大胆な椅子です。どこか厳かで歴史的な雰囲気があります。昔の日本人の生活に思いをはせながら、ゆっくり座って思索するのもまた一興ですね。

 

レトロな家具⑦: ルイ16世様式 コンソールテーブル

出典:楽天市場

ヨーロッパ、とくにフランスあたりのレトロがただようテーブルです。高貴な空気感があるので、現代的な冷静で整った生活にも適合するかもしれません。

 

レトロな家具⑧: エルマ 一人用ソファ

出典:楽天市場

レトロながらもモダン。ゆっくりと知的な時間を演出してくれそうなかわいい一人掛けソファ。色合いもブラック、ホワイト、ブラウンとあり、みなモダンな感じが色濃いです。

 

レトロな家具⑨: トレノ ガラスキャビネット

出典:楽天市場

自然な感じと古典的な落ち着きが共存している、なんだか優しいキャビネット。ガラスで中身がぼかされるのも、どこか涙のような人間らしい情感があって、心地よいですね。

 

レトロな家具⑩: ガスポンプ・マルチキャビネット

出典:楽天市場

昔のガソリン給油機のような一品ですが、れっきとしたキャビネットです。扉を開くと中身は収納できる空間があります。遊び心があって、かわいいですね。

 

レトロな家具⑪: ヴィンテージキャビネット キューブボックスB/TS007

出典:楽天市場

木材の感じがひどく心地よいキャビネット。いくつか連結して使うことができ、写真は三つ連結しています。ナチュラルでおだやかな空間が生まれますね。

 

レトロな家具⑫: アンティーク風 フォールディングテーブル

出典:楽天市場

折りたたみ式の便利なテーブル。シンプルですが、とてもおしゃれでモダンな空気がありますので、勉強や仕事なんかに使えそうですね。

 

 

・その他のインテリア商品

レトロな家具⑬: スクールバス テーブルランプ

出典:楽天市場

スクールバスが照明になった、とてもかわいいテーブルランプです。ふとした夜、このランプから漏れてくるLEDの灯りになんだかほっこりしてしまいそうですね。部屋が一気に、楽しかった子供時代に変わってしまいそうです。

 

レトロな家具⑭: レトロ調ソケット03

出典:楽天市場

LED電球にも対応しているこちらのソケットは、静かに夜を照らしてくれます。どこかジャズなどが似合いそうな、古風でダークで、孤独な印象の灯り。日々の瞑想的な時間にいいかもしれません。

 

レトロな家具⑮: ぶんぶく テーパーバケット

出典:楽天市場

ラストの商品はダストボックスです。意外とゴミ箱に気を使うか使わないかで、部屋の雰囲気はがらっと変わるものです。こちらのレトロ調で簡素なゴミ箱、おしゃれですし、どこにも合いそうですね。色もアイボリー、ブラック、グレーとあり、写真はグレー。

 

 

・レトロな商品がなぜこんなにも心地よいのか

こうしてざっと見てみると、なんだか心地よいというか、ほっとするというか、とにもかくにも安心する商品が多いです。どうしてなのでしょう。

それはきっと、わたしたちが普段置き去りにしてしまったものを、レトロな家具たちがこっそり持っているからだと思います。自然でゆったりとした人間味、不器用で合理的ではないけれど、優しさを感じる過去の時代。そもそも人間とは、合理的ではない存在です。わたしたちは日々、どこか無理をしているのでしょう。

数字、論理、正誤、責任。肩に背負った荷物を、ふとしたとき、おろしたくなる時があります。レトロな家具たちは、そんな人間的な弱さを受け入れてくれる度量があります。なにもかもが、ゆるやかで楽しかった子供のころみたいに。

2020年11月19日
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デザイン家具

フィンランドの美しいデザイン家具・事例10選!ヴィンテージ感あふれるインテリアを中心に

by twistdesign 2020年11月12日

フィンランドの家具

最近、様々なところで北欧風インテリアが流行っています。

なかでもフィンランドのヴィンテージ感あふれるインテリアは大変人気です。

北欧は寒さが非常に厳しい地域なので、暖かみのあふれるデザインの家具が多くあります。

これからの季節、フィンランドの北欧風インテリアを取り入れて、おしゃれに寒さを乗り越えていきませんか。

今回は、そんなフィンランドの美しいデザイン家具のオススメをまとめてみました!

フィンランドの美しいデザイン家具①CRESCENT チェスト 猫脚

(参考:楽天市場)

猫脚が特徴的なこちらのチェスト。木の深みのある色がヴィンテージ感あふれていて、おしゃれ度を一気に引き上げています。また、個人的な感想ですが、蓄音機を置きたくなるようなチェストだと思いました。この上に蓄音機を置いて、レコードをかければ、最高にクールだと思いませんか。

フィンランドの美しいデザイン家具②artek  キャリーアウェイ チェア

(参考:楽天市場)

背もたれに空洞があるのが特徴的なこちらのチェア。空洞のおかげで軽量化され、持ち運びにも便利です。また、夏にも背中が涼しく感じられそうなデザインですね。このチェアの素材にはフィンランド産のバーチ材が使われています。バーチ材は、頑丈な一方、もたれかかるとほどよくしなるのが特徴的で、座り心地も抜群です。シンプルデザインのチェアなので、無印系の家具とも合わせやすそうですね。

フィンランドの美しいデザイン家具③ナジャ工房 ワーキングデスク3点セット (デスク・チェア・チェスト)

(参考:楽天市場)

フィンランドのパイン材をフル活用して作られたデスク・チェア・チェストの三点セット。木の優しい色合いが、屋内でも自然のぬくもりを感じさせてくれます。デザインも汎用性が高いものになっているので、、事務所のデスク、書斎の机、お子さんの学習机など、様々な活用方法が思い浮かびます。こんな素敵なデスクセットがあったら、何時間でも勉強したくなっちゃいそうです。

フィンランドの美しいデザイン家具④A.BFLY フィンランドパイン無垢古材 テレビボード

(参考:楽天市場)

フィンランド産パイン材を使ったこちらのテレビボード。このテレビボードの最大の特徴は、”あえて傷をつけている”ということ。なぜ傷をつけているの?と思いますよね。その理由は、自然な雰囲気を作るためです。自然の木には虫食いなどによる傷が刻まれています。ほとんどの家具は、そのような傷のある個所は綺麗にしたうえで商品にします。このテレビボードは職人があえて自然の木のような傷をつけることで、圧倒的な自然っぽさが感じられます。ログハウスなどに置いたらより一層輝きを放つこと間違いありません。

フィンランドの美しいデザイン家具⑤aina フロアライト kolmio

(参考:楽天市場)

シンプルで優しい色合いが特徴的なフロアライト。ainaのテーマである”いつもあるもの、いつもあったもの”というこだわりが強く感じられる照明です。ソファで読書するときに、寝る前に少しベッドでくつろぐときに、デスクで仕事をするときに、日常の様々な場面を優しく照らしてくれる、そんなライトです。

フィンランドの美しいデザイン家具⑥Artek UMBRELLA STAND 115

(参考:楽天市場)

Alvar Aaltoデザインのアンブレラスタンド。1936年に発表されてから半世紀以上にわたって人気の超ロングセラー商品です。こんなに美しい傘立てが玄関にあったら、それだけで帰ってくるのが楽しみになっちゃいそうですね。また、デザインへのこだわりはもちろん素材へのこだわりもかなり強く、半年以上も工場の屋外で乾燥させたバーチ材を使用して作られています。手間を惜しまない製造過程も、人気の理由の一つです。

フィンランドの美しいデザイン家具⑦VALLILA 北欧カーテン

(参考:楽天市場)

フィンランドのトップインテリアメーカーVallilaによる北欧風カーテン。木の間から光が差し込んでくる、夏の美しい一瞬が描かれています。最近は在宅勤務や外出自粛続きで、自然に触れることも少なくなってきました。だからこそ、このような季節の美しい一瞬を切り取ったデザインには惹かれるものがあります。自宅時間が増えたからこそ、家の中で自然を感じたい、そんな方にオススメのカーテンです。

フィンランドの美しいデザイン家具⑧Iittala ルーツベース

(参考:楽天市場)

北欧食器のトップメーカーであるlittalaによるルーツベース。ガラスのプロの職人が、吹き作業、磨き作業を24時間かけてつくるこちらの花瓶は、スタイリッシュなだけでなく、どことなく温かさも感じられる不思議な魅力があります。littalaのルーツベースにお気に入りの花を挿して、自宅時間をより幸せな時間に変えませんか。

フィンランドの美しいデザイン家具⑨CROIX ペンダントライト Snufkin

(参考:楽天市場)

フィンランドといえば、ムーミン。ムーミンの中でも特に人気のキャラクターであるスナフキンをモチーフにしたペンダントライトがこちらです。スナフキンがいつもかぶっている帽子の羽の部分がプルスイッチになっているという遊び心のあるデザインが魅力の一つ。ムーミンファンの方はぜひ持っておきたいデザイン家具です。お子さんの部屋においたらきっと喜んでくれること間違いなしです!

フィンランドの美しいデザイン家具⑩enkel シェルフ

(参考:楽天市場)

ミニマルなインテリアを提案するenkelが作ったこちらのシェルフ。一見、普通のシェルフのように見えるかもしれませんが、かなり使い勝手がいいんです。サイドのフレームに物をひっかけることもできるうえ、3段にわけて物を置くことができるので、整理しながらも、見栄えもよく、そしてすぐに手に取って使うことができます。サイズもそれほど大きくないので、部屋に圧迫感が生まれることもありません。効率的な暮らしやミニマリストを目指す方にお勧めなシェルフです。

2020年11月12日
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