北欧デザインの照明は、日本のマンションにありがちな蛍光灯とは大きく違い、温かみのある、落ち着いた空間を醸し出しつつ洗練されたスタイリッシュなデザインをも持ち合わせた優れものばかり。北欧では長い冬を乗り越えるのに、部屋での快適な空間の演出を大切にすることもあることから、シェードにこだわった素敵なデザインの北欧照明が揃っています。北欧デザインと言えば、インテリア全般においてもシンプル且つ新しいエッセンスを加えることができるので、空間全体がハイセンスに格上げされることから大変人気のラインナップです。北欧の照明器具は、手軽に取り入れられることができるのにも拘らず、その素敵なデザインから醸し出される明かりの強さやライトの位置など、部屋全体の印象を大きく変えてくれる、とっても優れた照明、それが北欧照明なのです。
モダンなリビングやダイニング、またはナチュラルテイストのお部屋にもマッチする照明ライトが多数揃っているので、照明をペンダントライトに変えたり、テーブルに置く照明、キッチンの照明など、リノベーション工事をしなくてもガラリと印象を変えることが叶います。ぜひ、ご自身のお部屋のコンセプトにあった北欧の照明アイテムを見つけて、あなたの居住空間をグレードアップさせましょう。北欧で生まれた、うっとりしてしまう美しいデザイン照明ばかりを一挙ご紹介いたします。
●北欧照明の使い方で、ダイニングやリビングをスタイリッシュでお洒落な空間に変える
出典:TIMBER YARD
北欧照明の使い方で、キーとなるのは温かみのある間接照明。窓からの光と、自分の大切な生活空間にスポットライトを当てるかのような演出で、軍とお洒落になります。たとえば、リビングにあるテーブルの上に、お気に入りの北欧のペンダントライトを灯し、その下には癒しをくれるお花を飾ったり。
これだけでもリビングやキッチンの印象がガラリと変わります。天井からコードで吊られたデザイン性の高い北欧照明は、シンプルなお部屋の印象を効果的にカスタマイズします。人々の暮らしには欠かせない照明が、生活に“癒し”と“温かみ”を提供してくれるのです。必要なところに、必要なだけの間接照明をお部屋に用いるのが北欧のスタイル。毎日生活する空間を、心安らぐ落ち着いた場所に演出してくれるのです。
照明の配置
生活のホットスポットとなる、ダイニングのテーブルの上や、リビングのソファーの上、読書をするチェアの横など、自分の生活スタイルに合わせて照明の配置を考えるのは、とてもワクワクしますよね。自分だけの空間を作って、その場所にお気に入りのライトを灯す。個々のスペースが雰囲気の違った空間に生まれ変わります。
照明の明るさ
日本マンションにありがちな、大きな蛍光灯では、お部屋の印象は単調になってしまいます。ところが、北欧照明でリビングとダイニングにおいて照明に変化を用いることで、リビングの家具の雰囲気や、ダイニングの器具の見え方も全く異なります。天井からさげる北欧照明によって、家具や器具もまるで美術館のオブジェのように演出することが出来てしまうのです。
また、明るさをコントロールするテクニックとしては、例えばお洒落で小さな電球照明をいくつか集めて配置することで調整したりすることができます。
間接照明は暗いのではないか、と懸念される方もいるかもしれません。
そういったときには、間接照明の数を増やせば、十分な明かりをとることができます。その他にも、天井や壁が明るいお色だと、全体的に光が反射して明度が上がるのでおすすめです。
●北欧照明のデザイン
北欧照明のデザインは、素朴なものからゴージャスなものまで、さまざまです。どれも個性がある傍ら、フォルムが洗練されていてとても上品なスタイルを持ち合わせています。ペンダントライトで電球の明かりをそのまま感じられるシンプルなものなど、リビングのテーブルの上にあるだけで、朝食やランチ、ディナーのお料理をより魅力的に演出します。また、シンプルなお部屋をより印象的に見せたいのであれば、大きめのサイズのペンダントライトを大胆に束ねて、ソファーやお気に入りのチェアの近くにコーディネートしてみましょう。ゆったりとくつろげる空間ができ、インテリアのアクセントになります。シーリングから、まっすぐ提げるペンダントライトは、コードの長さを調整して、照明の位置に高低差をつけると、空間もより広く見え、お部屋に表情が生まれます。
例えば、ダイニングをやや明るめに設定された場合は、コントラストをつけてリビングはテーブルの上だけを温かみのあるライトでまとまるのもおすすめです。一日の疲れを、北欧照明のぬくもりあるライトで、最高の癒しのひと時を、自分や家族だけのとっておきの空間で楽しむことが出来るのです。
出典:CONNECT Inc.
●北欧のペンダントライト5選
<PH アーティチョーク / Louis Poulsen >
72枚の羽根がつくりだす完璧なグレア・フリーの光が、空間を照らします。羽根は、12列に6枚ずつ、正確に配置されています。それぞれの羽根の内側が光を反射して下のシェードを照らし、器具全体が美しく発光して心地よい照明となります。さらに、質の高い光はエネルギー効率の良いLEDで維持され、ペンダントの周囲に格調高い雰囲気を生みだします。
<A331 ペンダント ビーハイブ / artek>
出典:artek
アルヴァ・アアルトが手掛けた照明の中でも高い人気を誇るデザインのひとつです。 1953年にデザインされ、フィンランドのユバスキュラにある大学にも採用されているそのデザインは、アルヴァ・アアルトによる照明の代表として、今もなお「蜂の巣」の愛称で親しまれています。 存在感あるデザインと柔らかな光は、住宅だけでなくレストランやカフェ、公共の空間にも馴染みます。蜂の巣形のシェードの隙間に層のごとく差し込まれるスチール製のブラスメッキリングには等間隔に穴が刻まれ、その工夫により光の直接的なまぶしさは軽減され、柔らかく空間を照らし出します。
<ヘラクレウム2 / moooi>
出典:moooi
デザインモチーフは植物。セリ科の多年草「ヘラクレウム」の繊細で可憐な花がデザインモチーフになっています。枝の先端に咲く小さな花弁を、LED光源と丸いディフューザーで再現されています。
洗練されたデザイン
外形寸法は数値上大きく見えますが、「抜け」があるので空間のなかでも圧迫感を与えません。ダイニングテーブルの上に低めに吊るしても圧迫感が少なく、また照明自体がより良く見えます。
<172A (φ330mm) ペンダントライト / LE KLINT>
出典:CONNECT
1971年にPoul Christiansen(ポール クリスチャンセン)によってデザインされた「172Aタイプ」。それまでの直線的に折られていたシェードに対しカーブを多用したフォルムは、斬新で今では、レ・クリントの象徴的なデザインにもなっています。
<Octo Small 4241 ペンダント / Secto Design>
出典:Secto Design
セクトデザインのシグニチャーアイテム「Octo(オクト)」のコンパクトサイズです。 ゆったりと膨らみのあるカーブを持ったランプシェードの軽やかな印象は変わりません。 フィンランド人建築家Seppo Koho(セッポ・コホ)がデザインを手掛けています。
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