洗練されたデザインの北欧ソファー

by twistdesign
北欧デザインのソファー

日本では北欧デザイン家具が定番となっています。北欧デザイナーの名作と呼ばれる高級家具から、北欧風で低価格帯の家具まで多くの商品を手に入れることができます。北欧家具といっても様々なデザイナーやブランドがありますが、総じて言えるのは実用的で洗練されたデザイン、お部屋のインテリアへの馴染みやすさがあります。家具の種類も多様ですが、今回はその中でもインテリアの要のソファーにフォーカスを当ててご紹介します。ソファーひとつでお部屋全体の雰囲気を一気にグレードアップさせることもできます。ぜひ北欧デザインのソファーの奥深い魅力を感じてください。

●北欧のソファー

北欧ソファーとは主に北欧出身のデザイナーや、北欧発祥の家具ブランドの作品を指します。また、北欧デザインのソファーをイメージした北欧風の商品も数多く発売されています。北欧の主な国はスウェーデンやデンマーク、フィンランドにノルウェー。長く寒い冬を室内で快適に過ごすために、機能的で洗練されたシンプルな家具が発展してきました。北欧ソファーのデザインは多様ですが、木目が美しいアームにカラフルなファブリックの組み合わせや、彫刻のような曲線が特徴的な作品がよく見られます。長く使うことが前提の丈夫な家具も多く、状態の良いヴィンテージ品も多く流通しています。特にソファーはクッションやファブリックの張替えをすることで長く使い続けることができるのが特徴です。

人気の北欧ブランドから探すソファー

以下で紹介するブランドでは北欧のデザイナー作品の正規品を販売しています。ソファーだけではなく、その他の家具や部屋全体のインテリアも参考にもなるのでチェックしてみて下さい。

・フリッツハンセン(Fritz Hansen)

フリッツ・ハンセンは、国際的な高級デザインブランドです。世界的にも有名なクラシックラインからコンテンポラリーラインまで、家具、照明、アクセサリー小物をひとつの世界観をもって表現しています。1872年にデンマークで創業し、長年に渡り一流の国際的デザイナーと協力し、時代を先取りした彼らのコンセプトに命を吹き込んできました。アルネ・ヤコブセンの「エッグチェア」、「スワンチェア」、「セブンチェア」、ポール・ケアホルムの「PK22チェア」がコレクションに含まれています。ソファーのラインナップは、ヤコブセンの「スワンソファー」や「3300シリーズ」、ポール・ケアホルムの「PK80デイベッド」など名作が揃っています。長年にわたり北欧デザインをリードするブランドのひとつです。

フリッツハンセン(Fritz Hansen)

出典:フリッツ・ハンセン

・カール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Son)

1908年、家具職人のカール・ハンセンによって北欧・デンマークのオーデンセに設立された家具メーカーです。1920年代後半からデザイナーとタッグを組んだ商品開発をはじめ、1949年よりスタートしたハンス・J・ウェグナーとのパートナーシップで数々の名作を発表。中でも1950年に発表された「Yチェア」は、世界で最も愛され続けている椅子と言える不朽の名作です。デンマークだけにとどまらず、北欧を、そして世界を代表するトップ家具ブランドの1つです。ソファーのラインナップも、彫刻のような曲線が美しいハンス・J・ウェグナーの「CH72ソファー」「CH162ソファー」やコーア・クリントの「KK41180ソファー」など名作が揃っています。「北欧家具」と聞いて連想するような有名デザイナーの名作を多く取り扱うトップブランドです。

カール・ハンセン&サン

出典:カール・ハンセン&サン

・アルテック(Artek)

1935年、建築家アルヴァ・アアルトら4人の若者によって北欧・フィンランドで設立。北欧モダンを代表するブランドとして、家具はもちろん、インテリア雑貨、ファブリック、文具まで、ライフスタイルのあらゆる場面で広く親しまれています。フィンランド産の木材を活用するため、アアルト特有のL-leg(エルレッグ)という曲げ技法を開発。安定した品質での大量供給を可能とし、Stool 60をはじめとする名作家具を次々と生み出していきました。アルヴァ・アアルトの「デイベッド710」や、イルマリ・タピオヴァーラの「Kiki」ソファーなど、シンプルなフォルムが魅力的なデザインの商品があります。

アルテック

出典:アルテック

・ゲタマ(GETAMA)

1899年、北欧・デンマークの海に近い街・ギズステズ(Gedsted)で設立した家具メーカーです。当時はマットレス(Mattres)専門メーカーで、詰め物に海藻(Tang)を使っていたことから、それぞれの頭文字を取って「GETAMA」と名付けられました。現在は、マットレスからソファーやテーブルへ、また詰め物も海藻からスプリング、ウレタンフォームへと拡大し、北欧を代表する家具メーカーになっています。ハンス・J・ウェグナーとの共同開発を契機に、彼の高い要求に革新的な技術開発で応え続け、1950年代初頭から数々の名作を世に生み出し続けています。デイベッド「GE258」「GE259」や、ソファーシリーズ「GE290」は、ウェグナーの代表作にして世界のベストセラーです。

ゲタマ(GETAMA)

出典:デニッシュ・インテリアス

●おすすめのおしゃれな北欧ソファー

ここからはおすすめの北欧デザインソファーをご紹介します。

1人がけ

<Century 2000/ハンス J.ウェグナー>

2000年にデザインされたハンス J.ウェグナーの一人がけソファーです。ウェグナーらしいシンプルで洗練された直線のフォルムは、お部屋に一脚あるだけで存在感が抜群。いつかはほしい一人がけソファーです。

Century 2000/ハンス J.ウェグナー

出典:GETAMA

<ペリカンチェア/フィン・ユール>

1940年にデンマークを代表する建築家・デザイナーのフィン・ユールがデザインしたチェアです。ペリカンが翼を広げた姿に似ていることからその名がついたと言われています。低めに設計された座面に座ると、アームが身体を包み込み上質なくつろぎ感を与えてくれる一人がけのソファーです。

ペリカンチェア

出典:HOME&OFFICE MODERN

革のソファー

<KK41180/コーア・クリント>

コーア・クリントの「KK41180」は、1930年にデンマーク首相の執務室用にデザインされたソファーのコンパクトな2人掛けバージョンです。機能を熟慮した洗練されたフォルム、クリントならではのデザイン哲学が反映されたエレガントなソファーです。珍しいナチュラルレザーで、革ならではの重厚感と明るい色合いのバランスが面白い作品です。カラーはブラックとベージュの2種類の展開です。

KK41180/コーア・クリント

出典:カール・ハンセン

<スワンソファー/アルネ・ヤコブセン>

スワンソファーは 1958 年に、コペンハーゲンの SAS ロイヤルホテル 内のスイートルームやラウンジ、パノラマレストラン向けにデザインされたソファーです。特徴ある立体的なフォルムは、 エッグチェアやスワンチェアと同様に直線を持たず曲線のみで構成されています。1964 年に開始されたスワンソファーの製造は1974年に一旦終了したものの2000年に再開されています。ファブリックが多様に選べ、レザーも数種類からカスタマイズできるのが魅力です。

スワンソファー

出典:フリッツ・ハンセン

カウチタイプ

<ルネソファー/ハイメ・アジョン>

寝椅子つきのカウチソファーでオススメなのが、ハイメ・アジョンデザインの「ルネソファー」です。彫刻を連想させるような曲線状のフォルムは、ハイメ・アジョンのデザインの特徴です。北欧的な曇りのない美的センスと南欧的なエレガンスの融合を追い求めるハイメ・アジョンがデザインを手がけた「Lune」には、フリッツ・ハンセンの定評のあるハイクオリティの中に遊び心が感じられます。座り心地が非常に快適なだけでなく、どのアングルから見ても美しいソファーになっています。

ルネソファー

出典:フリッツ・ハンセン

木製のソファー

<GE 258 デイベッド/ハンス J.ウェグナー>

1954ハンス J.ウェグナーデザインでゲタマ社製のデイベッド「GE258」です。通常はソファーとして使用し、背もたれ部分をスライドさせるとベッドとして使用できます。背面の内側は収納になっており、ブランケットや枕などをスマートに収納できます。直線的な木枠部分が特徴的で、圧倒的人気を誇る北欧デザインのソファーです。

GE 258 デイベッド

出典:GETAMA

<model 4312 デイベッド/ボーエ・モーエンセン>

デンマークの家具デザイナーであるボーエ・モーエンセンがデザインしたデイベッドです。広々した座面でゆったり過ごせ、背のクッションを外せば来客時にベッドとしても使用できます。木枠の太いラインと細いラインがポップで元気な印象です。座面が広いので、ゴロゴロとリラックスして過ごしたい方にもおすすめです。

model 4312 デイベッド

出典:CONNECT

<KK162/カイ・クリスチャンセン>

1963年デザインの、カイ・クリスチャンセンの二人掛けソファーです。北欧らしいも木製のフレームが美しく、にシンプルなボタン留めのクッションはどんなインテリアにも合いそうなデザインです。

KK162/カイ・クリスチャンセン

出典:GETAMA

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