海外のソーシャルデザイン10事例まとめ!世界の最新のケースとは?

by twistdesign

最近テレビや新聞などで耳にする機会が増えたソーシャルデザイン。世界中で多くの活動が行われているけど「実際海外ではどういう事例があるの?」など疑問に思いますよね。

今回は、そんな方に向けて海外のソーシャルデザイン10事例をまとめました。

【ソーシャルデザインとは】

ソーシャルデザインとは、端的に言うと文字通り「社会をデザインすること」です。より具体的に言うと社会をより快適に住みやすくするため、今人類が直面している社会課題をどう解決してくかの計画です。

社会課題と一単語で言えばシンプルですが、地球温暖化やLGBTQ、貧困、教育格差などインフラ整備に関する事柄や環境問題までを含めて幅広い分野の課題がソーシャルデザインの対象です。

海外のソーシャルデザイン10事例① 子供一人に一台のノートパソコン


出典:Pinterest

この海外のソーシャルデザインの事例は、発展途上国の子供たち一人一人が持ち運び可能なパソコン一台を持てるようにするもの。子供たちがどこの国にいてもより良い教育にアクセスできる世界を実現するためにXOラップトップの配布をしました。現在42の国、200万人以上の子供たちがこのXOラップトップを使って教育を受けています。

この事例は、スイス生まれの企業家Yves Béharさんが主導で彼のチームと共に行われたソーシャルデザイン。彼はキャリアを通してテクノロジーを使い「持続可能な社会」を実現することに情熱を注いできました。

その一つとしてこの「One Laptop Per Child(子供一人に一台のノートパソコン)」プロジェクトを行いました。

海外のソーシャルデザイン10事例② WOOF&WOW


出典:pixabay

WOOF&WOWは、ゴミのペットボトルからペルーの織物職人の才能を使って持続可能な家具を作るというソーシャルデザイン。このプロジェクトはペルーが抱える二つの社会課題を解決するために行われました。

一つ目は、プラスティック製品の廃棄物の急増。

二つ目が、経済的に自立することができていない女性が多くいること。

この二つの社会課題を短期的にではなく長いスパンで解決するためこのプロジェクトは行われました。廃棄物を家具の素材としてリサイクルし、その素材を使って現地の織物職人が製品にすることで、廃棄物を有効利用できるだけなく、ペルーのコミュニティに継続的な仕事を供給することにも成功しました。

現地の才能と現地の廃棄物を組み合わせるという斬新なアイデアは、世界でも高く評価され多くのメディアで活動が取り上げられています。

海外のソーシャルデザイン10事例③ LIFESTRAW

出典:Pinterest

3つ目の海外のソーシャルデザインの事例はLifeStraw。これはギニア虫飲み水から取り除くために作られました。これが作られた背景には、メジナ虫症という感染症に苦しむ人を減らしたいという思いがあります。

毎年アフリカとアジアにおいて350万人の以上の人々がメジナ虫症に苦しんでおり、この感染症の感染経路がギニア虫の幼生に感染したケンミジンコの入った飲み水なのです。その原因になっているケミジンコを、LifeStrawの微生物フィルターが飲み水からほぼ全て取り除くことができるためこの感染症の撲滅に大きな貢献をしています。

海外のソーシャルデザイン10事例④ Liter of Light Philippines

出典: Pinterest

Liter of Light Philippinesは、電気が供給されていない家庭に持続的に太陽光を供給するためのソーシャルデザイン。Liter  of Lightは、リサイクルペットボトルと現地で調達可能な素材を用いてライトを作り、地域の家はもちろん街などに明かりを提供しています。今まで、350,000個のボトルライトが作成され、15以上の国に取り付けられました。

また、Liter of LightはUNにも評価されており難民キャンプでもこのライトは使用されています。

海外のソーシャルデザイン10事例⑤ CUP(Center for Urban Pedagogy)

出典: Pinterest

CUP(Center for Urban Pedagogy)は、地域コミュニティに大きな影響を与える複雑になりがちな都市政策をわかりやすく、より多くの住民がそれを理解しより良いコミュニティ作りに参加できるようにするためのツールを作るソーシャルデザイン です。

このプロジェクトでは、どのように社会やコミュニティが動いているかを多くの人に知ってもらうことが多様なコミュニティを形成する第一歩と考えています。これを実現するためにこのプロジェクトでは、アートやデザイン、政策立案者などが協力し、難しく複雑な少年司法制度の問題や地域の飢餓に苦しむ人々の問題などをシンプルに説明、視覚的に表現する作品を制作します。このツールはニューヨークの教育機関などで利用されており、地域コミュニティの抱える問題の解決に一役買っています。

海外のソーシャルデザイン10事例⑥ BioLite SolarHome 620

出典: Pinterest

https://designawards.core77.com/Design-for-Social-Impact/72322/BioLite-SolarHome-620

海外のソーシャルデザイン10事例⑦ LUCKY IRON FISH

出典: Pinterest

https://www.socialchangecentral.com/designing-for-social-impact/

海外のソーシャルデザイン10事例⑧ Solar Oven Makes Salt Water Drinkable

出典: Pinterest

https://www.theswitchers.eu/en/switchers/solar-oven-makes-salt-water-drinkable/#:~:text=The%20young%20Italian%20is%20the,for%20clean%20drinking%20water%20worldwide.

https://www.fastcompany.com/1670546/a-simple-solar-oven-makes-salt-water-drinkable

海外のソーシャルデザイン10事例⑨ IHEARYOU® SYSTEM

出典: Pinterest

IHEARYOU® SYSTEMは、Bluetoothデバイスさえあれば誰でも簡単に補聴器の購入と購入後の補聴器の設定や調整が簡単にできるシステムで補聴器利用者により高品質な聴覚体験を提供しているソーシャルデザイン 。このサービスを利用することで、聴覚学者などの専門家のところに行くことなく利用者ごとに自分にあった補聴器を設定することができるため多くの聴覚障害者の生活の質向上に役立っています。

海外のソーシャルデザイン10事例⑩ SEABIN PROJECT

出典: Pinterest

SEABIN PROJECTは、Andrew TurtonとPete Ceglinskiが2015年に初めた海や港などからプラスチック廃棄物を減らすソーシャルデザイン。毎年800万トンもの廃棄物が世界中の海にで増えている現在この海洋プラスチックゴミの問題は深刻なものになっています。この問題を解決するためにSEABINは開発され、これを用いて今までにこのSEABINを使い1,351,722kg(2020/11月現在)もの廃棄物を回収しています。

【おわりに】

今回は今何かとよく耳にするソーシャルデザイン の海外の事例について紹介しました。世界中で社会課題を解決するために多くの活動が行われておりどれも大きなインパクトをそれぞれのコミュニティや世界前に与えています。まだまだここで紹介した事例以外にもたくさんあるので興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか?

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