今、日本で人気のインテリアに、ニューヨークのブルックリンスタイルがあります。レンガやアイアン素材でまとめた部屋は、いかにも海外のかっこいいインテリアといった風であこがれますよね。
でもインテリア雑誌などをそのまま真似してしまうと、モノトーンが基本のブルックリンスタイルは、女性には少し重く感じてしまうかもしれません。
そこでブルックリンスタイルに優しさをそえる『観葉植物』をプラスしてみませんか?今回はブルックリンスタイルにマッチする観葉植物をタイプ別に紹介します。
●ブルックリンスタイルにマッチする観葉植物とは?
「ブルックリンスタイル」とは、もともとニューヨークのブルックリンに移り住んだアーティストたちが、古い倉庫を改装して作り上げたインテリアスタイルです。
現在ではレンガやアイアン素材などを使い、ヴィンテージ感のある小物でまとめたインテリアを指します。またハンドメイドやDIYの家具なども多く取り入れられているのが特徴です。カラーはモノトーンが基本で、そのかっこいい雰囲気から、「男前インテリア」などと呼ばれたりもします。
そんな男性的なインテリアに合う観葉植物は
- 緑が濃い
- 葉が大きめ
- 存在感があるもの
です。
そんな観葉植物をメインにして、さらに小ぶりなものや垂れ下がるタイプのものをいくつかプラスすると、ブルックリンスタイルの部屋が、おしゃれなカフェのように癒やされる空間になります。
〈メインタイプ〉
部屋のアイコンアイテムになってくれる大きめなサイズの観葉植物です。ソファやキャビネットの横など目立つ場所に置いてみましょう。鉢もヴィンテージ感のあるドラム缶や樽などにするとブルックリンスタイルになじみます。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物①:モンステラ
出典:Pinterest
熱帯アメリカに分布するモンステラは、独特の切れ込みが入った葉が特徴で、非常に人気が高い観葉植物です。濃い緑色が美しく、力強いブルックリンスタイルのインテリアの中でも存在感を放ちます。
水が好きな植物ですが、株が充実してくると乾燥にも強くなる強健な種なので、初心者にもおすすめです。耐陰性・耐暑性には強いですが、耐寒性は少し弱いので、寒くなってきたら屋外には出さない方がよいでしょう。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物②:フィカス・ベンガレンシス
出典:Pinterest
フィカス・ベンガレンシスは、クワ科の植物で、ゴムの木の仲間になります。白い幹と艶やかな丸い葉のコントラストが美しく、個性的な曲線を描く樹形が印象的です。どことなくユーモラスな姿は、アーティスティックなブルックリンスタイルにとてもマッチします。
原産地のインドでは仏教三大聖樹の1つとされ、『長寿の木』とも呼ばれるとても縁起の良い植物です。フィカス全般の花言葉も『永久の幸せ』なので部屋に置くだけで良いことが起こりそうですね。
耐陰性にもある程度強く、育てやすい品種ですが、冬場は室温が8℃を下回らないように管理しましょう。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物③:ケンチャヤシ
出典:RoomClip
噴水のように大きく葉を広げるケイチャヤシは見た目がさわやかで、重厚な雰囲気のブルックリンスタイルに軽さを与えてくれます。また気軽に南国気分が味わえるので、癒しの効果も抜群。
南国の植物というと、一日中光に当てないといけないように思いますが、ケイチャヤシは耐陰性もあり、室内でも育てやすいのが特徴です。ただ、乾燥に弱いので、エアコンの風が当たらない場所に置いて下さい。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物④:エバーフレッシュ
出典:Pinterest
エバーフレッシュは、繊細な葉が織りなす陰影がスタイリッシュで、ブルックリンスタイルをはじめインダストリアルスタイルなど、かっこいい系のインテリアでよく見られます。
昼は葉を広げ、夜になると閉じるという、ちょっと変わった性質を持っていることでも有名です。昼と夜で違った表情を楽しめる観葉植物として昔から人気があります。
4~9月にはポンポンのような可愛らしい黄色い花を咲かせ、その後は赤い実になります。そんなエバーフレッシュの花言葉は『歓喜』。見る度に違った喜びがもらえそうですね。
〈ハンギングタイプ〉
ハンギングタイプは、スペースを取らずに飾れるということだけではなく、お部屋のインテリアを上級者に見せてくれます。また視線が上にいくので、部屋が広く感じられるというメリットも。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑤:グリーンネックレス
出典:engei net
つる性の多肉植物であるグリーンネックレスは、グリーンピースのような玉状の葉が連なって垂れ下がる様子がかわいらしく、幅広い世代から人気があります。
モノトーンが基調のブルックリンスタイルに、グリーンネックレスのような丸いフォルムの観葉植物をプラスすると、雰囲気が優しくなりますよ。
柔らかい日差しで育てると、葉色のつやが美しく成長します。過湿に弱いので土の表面が十分乾いてから水を与えましょう。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑥:リプサリス
出典:Green Snap
リプサリスは繊細な細い茎が枝分かれし、多方向に伸びていくユニークな植物。下に垂れさがっていくので、ハンギングで育てるのがおすすめです。株が育ってくると豪快な姿になっていき、その繊細さと豪快さの両方を持つ観葉植物として近年注目を集めています。
その姿からは想像がつきませんが、実はサボテンの仲間です。別名は『森林のサボテン』。乾燥地帯に自生するサボテンとは違い、熱帯ジャングルで他の植物に着生する植物です。直射日光には弱いので、カーテン越しに日が当たる場所か明るい日陰に置いて下さい。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑦:フペルジア・ゴエベリー
フペルジア・ゴエベリーはシルバーブルーの葉が美しく垂れ下がる、人気の観葉植物です。リポコディウムと呼ばれることもあります。
角形の葉を連ねた穂を分岐させながら長く垂れ下がっていくので、下にスペースをあけて吊すと良いでしょう。
シダの仲間で耐陰性があり、室内でも丈夫に育ちます。湿度を好むので、まめに霧吹きなどで水を葉に吹きかけてあげて下さい。
〈小サイズタイプ〉
小さいサイズの観葉植物は、鉢のデザインをそろえて窓辺に並べたり、飾り棚の隙間に飾ったり、いろいろな楽しみ方ができます。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑧:キセログラフィカ
出典:RoomClip
近年、おしゃれな観葉植物として人気が高まっているのがエアプランツです。エアプランツは空気中の水分を吸収して生長する植物のため、土がなくても育ちます。
最近では百円ショップでも見かけられるほど定番の観葉植物になりました。お皿やガラス瓶に入れたり、流木に絡ませたりなどディスプレイアレンジがいろいろ楽しめます。
その中でもキセログラフィカは『エアプランツの王様』とも呼ばれる、とても育てやすい種です。カールした銀白色の葉が美しく、1つ飾るだけで存在感があります。
何十年もかけて大きくなる種なので、大きめのサイズはかなり高額で販売されています。小さめの株なら手軽に買えるので、ディスプレイアレンジとともに試してみてください。
日本の環境では空気中の水分だけでは足りないので、枯らさないために週に一回は霧吹きでたっぷり水をあげましょう。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑨:十二の巻
出典:Pinterest
濃いグリーンに白いしま模様が印象的な十二の巻は、アロエのようにとがった葉がスタイリッシュな観葉植物です。日に透けて透明にみえる人気の多肉植物「ハオルシア」の仲間ですが、十二の巻は硬葉系なので葉は透明ではありません。
ゆっくりと成長する植物なので、コンパクトに育てたい人にはおすすめです。
直射日光にあててしまうと、せっかくのグリーンの葉が赤く葉焼けしてしまうので、半日陰のところに置きましょう。
ニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物⑩:サンスベリア・サムライドワーフ
出典:TOKY
種類の多いサンスベリアの中でも、サムライドワーフは肉厚な葉が旋回しながらロゼット型に展開していく人気の品種です。『ミニサムライ』とも呼ばれることがあります。
サンスベリアは空気清浄機能が高く、さらに金運をアップさせる開運植物として紹介されることもあるので、プレゼントしても喜ばれそうですね。
株が充実すると、ジャスミンのような甘い芳香のする繊細な花が楽しめるそうです。
最後に
タイプ別にニューヨークのブルックリンインテリアにマッチする観葉植物を紹介しました。近年身近で癒しを与えてくれる観葉植物は注目される機会がとても多くなりました。お手軽な値段で買えるものも多いので、インテリアに合わせてぜひ取り入れてみてください。