空気中のホコリや花粉、カビ、ハウスダスト、PM2.5など、浮遊するさまざまな汚染物質を除去する空気清浄機。年々需要は高まり、花粉の飛散ピーク期や、インフルエンザの流行する時期には販売台数が大きく伸びています。また空気清浄機能だけではなく、加湿機能も備わったタイプも多く登場しています。そこで今回は、加湿機能付きの空気清浄機の選び方やおすすめ商品についてご紹介します。
●加湿空気清浄機の選び方
加湿空気清浄機のメーカー
最近は各メーカーから加湿器としても使える空気清浄機が多く発売されています。シャープ、ダイキン、パナソニックといった有名メーカーからさまざまな機種が販売されており、それぞれにナノイーやプラズマクラスターなど、独自の機能も搭載。使用環境や家族構成のほかにも、除去物質や付随機能も確認してから購入しましょう。
掃除のしやすさ
空気清浄機に使用するフィルターは定期的なお手入れが必要です。付着したほこりを掃除機で吸うなどして空気清浄の効果を維持する必要があります。少し価格は高くなりますが、中にはほこりの除去を全自動でおこなうモデルもあるのでこまめな掃除が苦手な方は検討してみましょう。
また、加湿や除湿がついているモデルは、水のタンクの掃除のしやすさも大事なポイントです。常に湿った状態になるので、マシン内のカビや菌の発生も気になりますよね。奥まで手を入れて洗えるものや、口が大きく開いていてお手入れ簡単なものなどが清潔さを保てるのでおすすめです。
空気清浄機のフィルター
加湿空気清浄機は、フィルターによってキャッチできる微粒子が異なり、ほとんどが複数搭載しています。タバコやペットなどのニオイを取り除きたいのなら、「ニオイフィルター」が搭載されているかを確認しましょう。また、花粉やPM2.5の対策をしたい場合は、微粒子もキャッチできる集じんフィルターを備えている必要があります。こまめな掃除が必要なフィルターもあるので、交換頻度が少なくて簡単にお手入れできるものを選ぶのもポイントです。
適用面積
加湿空気清浄機には「適用床面積」があります。加湿と空気清浄では適用畳数が異なるので、使う部屋のサイズに合わせて選ぶことで効果を最大限発揮させることができます。また、加湿機能の適用畳数は空気清浄機能と比べて狭いので、加湿に合わせるとどちらの機能も十分な効果が期待できます。ちなみに、1人暮らしなら8~10畳用、リビングは10~20畳用などがおすすめです。
除湿もできる空気清浄機
加湿空気清浄機の中には、除湿機能が備わった1台で3役担う機種もあります。発売されている種類はまだ少ないのと、本体が少し大きくなりがちですが、乾燥する冬からジメジメする梅雨の時期まで1年中使用できます。湿度もコントロールしたいという方におすすめの機能です。
アロマ対応の空気清浄機
空気清浄機にはアロマオイルを加湿用の水の中に数摘垂らすことにより、部屋の中がいい香りが隅々まで広がっていくアロマオイル対応の空気清浄機もあります。加湿しながらリラックスタイムを楽しみたいという方にはおすすめです。なお対応していない機種にアロマオイルを加えると故障の原因になることもあるので留意してください。
●おすすめの加湿空気清浄機
ここからは、加湿器としても使用できるおすすめの空気清浄機をご紹介します。
<加湿空気清浄機 MCK70W/ダイキン>
「ツインストリーマ」と「TAFU フィルター」を搭載した空気清浄機で、従来機に比べ2倍のストリーマユニットを搭載し、汚れ・臭いに2倍の分解力を発揮します。10年交換不要で集塵能力が持続する「TAFU フィルター」を採用し汚れが広がりにくく、静電力が落ちにくく、0.3μmの微小な粒子を99.97%除去する。さらにセンサーがPM2.5・ホコリ・臭いをトリプルで検知し素早くパワフルに吸引してくれます。加湿量650mL/時、高めの湿度に自動でキープする「のど・はだ運転」を搭載しているので乾燥が気になる人におすすめです。
出典:ダイキン
<KC-HD70/シャープ>
除湿/加湿/空気清浄機能を1台に集約し、部屋の状況を5つのセンサーで見張って運転を自動でコントロールする「プラズマクラスター除加湿空気清浄機」です。部屋干し衣類の生乾き臭を「プラズマクラスターイオン」で抑えながら、大風量の除湿空気清浄運転で素早く乾燥できる「衣類乾燥モード」を搭載。「スピード循環気流」のほか、「静電HEPAフィルター」「脱臭フィルター」「ホコリブロックプレフィルター」など3つのフィルターで空気清浄してくれます。タンクキャップに簡単装着できる「Ag⁺ イオンカートリッジ」を搭載しており、タンクやトレーのヌメリやニオイの原因となる水中の菌を抑制し、きれいな水で加湿をしてくれます。
出典:シャープ
<F-VXS90/パナソニック>
「ナノイーX」を搭載し、たっぷり加湿する空気清浄機です。「花粉撃退テクノロジー」で手強い花粉やハウスダストを徹底除去してくれます。専用の「ミルエア」アプリを使えば、部屋の空気状況を色とインジケーターで表示し、汚れの割合やきれいにした空気量の推移がわかる機能つき。パネル下の開口部を大きく開き下からの吸引力を高めた「メガキャッチフォルム」を採用しているので、床上30cmにたまりがちな花粉・ハウスダストをパワフルに吸引してくれます。
フィルターは取り外してお手入れしやすくなっており、集じんフィルター、脱臭フィルター、加湿フィルターは、約10年交換不要です。
出典:パナソニック
<PLAZION DAS-303K/富士通>
広い空間で臭いを逃さない、多機能20畳タイプの加湿脱臭機です。ペット臭は5分、タバコ臭は2.5分で脱臭する「高速メガフィルターIII」を装備。花粉やペットの毛を2つのフィルターでキャッチしプラズマイオンでアレル物質を抑制してくれます。加湿運転は運転モード切り換えでON・OFFの選択ができます。加湿フィルタークリーン機能で、フィルターにオゾンをあてて清潔に保ち、加湿フィルターには抗菌コーティングも施されています。
プラズマイオンとオゾンが浮遊ウイルスを抑制、浮遊細菌・浮遊カビ菌も除去。「脱臭フィルターオートクリーン機能」を採用し、フィルター交換が不要なのも魅力です。
出典:富士通ゼネラル
<Dyson Pure Humidify + Cool PH01BN/ダイソン>
世界初のサイクロン掃除機を開発した、ダイソンの空気清浄機です。空気清浄機・扇風機・加湿器と1台3役で活躍してくれるのが魅力です。活性炭フィルターが有害なガスを除去し、密閉性の高いグラスHEPAフィルターが、PM 0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去します。ウルトラバイオレットクレンズテクノロジーで水に潜む主な細菌を瞬時に除菌し、衛生的な加湿が可能です。
出典:ダイソン