TWIST/ツイスト
  • Home
  • 特集/Special
    • 特集記事
  • モノ/Product
    • プロダクトデザイン
    • デザイン家電
    • デザイン家具
  • 生活/Life
    • インテリアデザイン
    • オフィスデザイン
  • 社会/Society
    • ユニバーサルデザイン
    • ソーシャルデザイン
  • 世界/World
    • 北欧デザイン
    • ミッドセンチュリー
    • アールヌーボー
  • 当サイトについて
  • Home
  • 特集/Special
    • 特集記事
  • モノ/Product
    • プロダクトデザイン
    • デザイン家電
    • デザイン家具
  • 生活/Life
    • インテリアデザイン
    • オフィスデザイン
  • 社会/Society
    • ユニバーサルデザイン
    • ソーシャルデザイン
  • 世界/World
    • 北欧デザイン
    • ミッドセンチュリー
    • アールヌーボー
  • 当サイトについて
TWIST/ツイスト
世の中の素敵なモノ・コトをもう“ひとひねり”して、アップグレード 
Tag:

名作

デザイン家具

デンマーク名作家具10選!特徴や歴史とともにご紹介

by twistdesign 2020年10月12日

【デンマーク家具の特徴と歴史】

一般にデンマーク家具と聞いて思い浮かべる家具は、1940年代から60年代の約30年という限られた期間にデザインされたものがほとんどです。特徴としては、「シンプル」「モダン」「ナチュラル」「機能的」「実用的」などがあげられます。デンマークでは1900年代以前はオリジナルと言える家具デザインは存在していませんでした。1900年代初頭から工業的な大量生産を前提としたバウハウスに影響を受け、それが独自の進化を遂げ、木材の材質を重視し、伝統的なクラフトマンシップを維持しながら、一般市民にも手が届きやすく使いやすい家具を作ることにいたりました。

日本で紹介される北欧家具で、代表的なものはデンマークのデザイナーによるものです。デンマークの家具デザインで一番重視されていることは機能性や実用性。十分な機能や性能があることが確認されてから美しさを追求します。昔から引き継がれている高い技術と感性が、今でも世界中から高い評価を受けている理由でしょう。現代でも、その技術やデザインを受け継ぐデザイナーが輩出されています。

【デンマークの名作家具】

そんなデンマークで巨匠と呼ばれるデザイナー達によってデザインされ、今もなお愛され続けている名作家具があります。シンプルなデザインで、機能性があり、実用的な名作家具10選をデザイナーと共にご紹介させていただきます。

デンマークの名作家具10選①②
アントチェア&エッグテーブル/アルネ・ヤコブセン

出典:Pinterest

アルネ・ヤコブセンがデザインした、ミッドセンチュリーの象徴的なデンマークのチーク材を使用した、アントチェアとエッグテーブル。

アントチェアは、1951年にデンマークのノボノルディスク社の社員食堂用の椅子としてデザインされた世界初の量産型椅子です。座面、背板を1枚の3次元成型合板という高度な技術で作られた椅子は、当時の木製家具の世界に新しい風を吹き込んだデンマークの名作家具です。そのフォルムが蟻を連想させることから、「アント(蟻)チェア」の愛称を持ち、日本ではアリンコチェアとも呼ばれています。

アリンコチェアに合わせて、天板が卵形のエッグテーブルもデザインされました。このテーブルは小ぶりながらも大胆なデザインで、アリンコチェアとマッチするように3本脚です。フリッツ・ハンセン社より発売され、1952年から1960年までの8年間だけ製造されました。現在はリプロダクト版がお手頃な値段で販売されています。

デンマークの名作家具10選③
セブンチェア/アルネ・ヤコブセン

出典:Pinterest

アルネ・ヤコブセンがデザインしたアントチェアの後継として1955年に発表されて以来、現在までに全世界で700万台以上販売されており、また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」。日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているデンマークの名作家具です。

デンマークの名作家具10選④
スワンチェア

出典:Pinterest

スワンチェアは、1958年にデンマーク、コペンハーゲンにあるSASロイヤルのロビーおよびレセプションエリアのために、エッグチェアと共にアルネ・ヤコブセンによってデザインされました。スワン(白鳥)が羽を広げようとするイメージで、直線がなく、曲線のみの貝殻形状は圧迫感がない優しいデザインの名作家具です。

アルネ・ヤコブセン (Arne Emil Jacobsen) 1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。また、上記で紹介した「アントチェア」「エッグテーブル」「セブンチェア」「スワンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で、デザインも美しい、北欧を代表する家具を生み出したデザイナーです。

デンマークの名作家具10選⑤
Yチェア/ハンス・J・ウェグナー

出典:Pinterest

ハンス・J・ウェグナーによる名作Yチェア。1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷されていて、数多くあるウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子です。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。

デンマークの名作家具10選⑥
CH339 ダイニングテーブル/ハンス・J・ウェグナー

出典:Pinterest

1962年にデザインされたハンス J. ウェグナーの代表作の一つ、ダイニングテーブルCH339。天板に伸長板を挿入することで、伸長することもできる実用的なテーブルです。楕円の曲線美とシンプルな構造が、これぞデンマーク家具というデザインです。デザイン性だけではなく機能性、耐久性にも大変優れていて、長年同じコンディションのまま使い続けることができるデンマークの名作家具です。

ハンス・J・ウェグナー (Hans Jørgensen Wegner) 1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時デンマークのコペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

デンマークの名作家具10選⑦
J39 シェーカーチェア/ボーエ・モーエンセン

出典:Pinterest

デンマークで「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンによる、素材を生かしたシンプルなデザインが特徴の「J39 シェーカーチェア」。モーエンセンは、人々の住宅事情や消費意識などに合わせた家具を追求し、一般庶民が購入できる価格でありながら、質の高い家具を創ることを使命としていました。「J39 シェーカーチェア」の背もたれには、大きく湾曲させた幅広の板を使い、すっきりしたデザインの上、生産性の高い椅子です。デンマークでは「庶民の椅子」と呼ばれ、現在でも国民的な椅子として親しまれている名作家具です。

デンマークの名作家具10選⑧
C18 シェーカーダイニングテーブル/ボーエ・モーエンセン

出典:Pinterest

1947年、ボーエ・モーエンセンがFDBモブラーの家具部門責任者だったころにデザインしたC18ダイニングテーブル。伝統的なシェーカー様式のテーブルから着想を得たH型の脚で、 脚が角に無いので、どの位置にも椅子を置くことができ、大人数で囲むのに適しています。 また椅子に座る際に脚が邪魔にならないため出入りがしやすく、車椅子の納まりも良いため、ユニバーサルデザイン性の高さにも注目が集まっているデンマークの名作家具です。

ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)1914~1972

デンマークで「庶民のデザイナー」として知られるボーエ・モーエンセンは、16歳で木工職人に弟子入りし、20歳で木工マイスターの資格を得ました。22歳でコペンハーゲン美術工芸学校に入学し、本格的に家具デザインを学びます。その頃学校で仲が良くなり長年交流を持つのが次に紹介するハンスJ.ウェグナーです。また、美術工芸学校を卒後したのち進学した、デンマーク王立アカデミー家具科では、コーア・クリントに師事し、様々な家具の応用や数学的アプローチに基づく家具デザインの方法論を学びます。1942年には、28歳にしてFDBモブラー家具デザイン室の責任者に抜擢されました。

デンマークの名作家具10選⑨
パントンチェア/ヴェルナー・パントン

出典:Pinterest

現在ではミッドセンチュリーデザインの象徴ともいわれるヴェルナー・パントンによる名作パントンチェア。 パントン自身の名を冠したパントンチェアの、 安く生産できるパリエステル樹脂の一体成型という画期的なアイデアと、可塑性の素材でなければ成しえない、流れるような究極のフォルムは、発表されるやいなや世界中で大絶賛を受けました。そして、その時代ごとに、最も優れた素材を用いるという彼のアイデアのもと、今でも新しい素材をもって生まれ変わり続けているデンマークの名作家具です。

ヴェルナー・パントン(Verner Panton) 1926~1998

デンマーク近代家具デザインの「異端児」ヴェルナー・パントン。独特の色彩構成と近未来的な空間形成は1960~1970年代のデザイン界に大きな影響を与えました。21歳からコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミー建築を専攻した後、当時の北欧デザイン界のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働き腕を磨きます。2年で退所した後は、3年間ほどヨーロッパ各地を放浪し、その後、1955年に若干29歳という若さで自身の建築デザイン事務所を設立します。パントンは家具の概念を覆す斬新な家具やインテリアを次々と発表しました。

デンマークの名作家具10選⑩
ダイニングテーブルPK54/ポール・ケアホルム

出典:Pinterest

円形のダイニングテーブルPK54は、ポール・ケアホルムの代表的なダイニングテーブルです。ケアホルム夫人であるハンナ・ケアホルムが自邸のダイニングで使うためにデザインしたダイニングチェアのPK9と合わせて1963年に作られました。天板は正円、脚は4つの正方形を組み合わせたもので、とてもシンプルな構造です。また、天板は石、ベースはスチールで、対照的な形と素材が組み合わさり、現代的な印象を与えます。さらに、このテーブルの大きな特徴として、テーブルの大きさを拡張させる木製のパーツがあります。大理石と木の組み合わせは、新しい表情を生み、大人数で使用することを可能にします。

ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)1929~1980

シャープで直線的な作品で知られるポール・ケアホルムは、家具職人としての修業した後、コペンハーゲン工芸学校で家具デザインを学びました。ケアホルムは、当時から建築素材に強い関心を持っており、家具の素材としてはまだ一般的ではなかったスチール素材も、木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えていました。卒業後はフリッツ・ハンセン社に約1年間勤め、その間に重要な椅子のプロトタイプを数多くデザインしました。1955年より家具メーカーのアイヴィン・コル・クリステンセン社との共働し、その協力は1980年にケアホルムが51歳の若さで亡くなるまで続きました。

【おわりに】

ご紹介した椅子やテーブル以外にも、まだ数多くの名作家具があります。もし「デンマークの名作家具」に興味を持っていただけましたなら、是非ともご自分でさらに調べてみてください。ご自分が好きな、シンプルかつ美しいデンマークの名作家具がきっと見つかることでしょう。

2020年10月12日
0 FacebookTwitterPinterestEmail
デザイン家具北欧デザイン

北欧家具椅子の名作を知っていますか?有名デザイナーの製品の魅力に迫る

by twistdesign 2020年8月13日

【北欧家具の名作椅子】

インテリアスタイルで、定番の地位を確立している「北欧スタイル」。世界中に北欧インテリアや雑貨を紹介するインスタグラマーやブロガーいて、その人気は衰えるところを知りません。北欧スタイルインテリアに欠かせないのが、北欧の椅子。北欧ならではのナチュラルで暖かみのある雰囲気が漂う木製チェア、機能性にとことんこだわったチェア、ミッドセンチュリーを彷彿とさせるデザインのチェアなど、長年使える素晴らしいデザインの名作椅子がたくさんあります。北欧は家具デザインの巨匠と呼ばれる偉大なデザイナーを数多く輩出してきました。そんな巨匠たちがデザインし、長い時を経てなお愛される北欧デンマーク、フィンランド、スウェーデンの名作椅子を国とデザイナーごとにご紹介します。

 

【デンマーク】

日本で紹介される北欧家具で、代表的なものはデンマークのデザイナーによるものです。デンマークのインテリアデザインで一番重視されていることは機能や実用性。十分な機能や性能があることが確認されてから美しさを追求します。昔から引き継がれている高い技術と感性が、今でも世界中から高い評価を受けている理由でしょう。現代でも、その技術やデザインを受け継ぐデザイナーが輩出されています。

アルネ・ヤコブセンによる名作椅子

Arne Emil Jacobsen 1902〜1971

世界で最も有名な北欧デザイナーと言っても過言ではないアルネ・ヤコブセン。ヤコブセンは、北欧デンマークのモダニズムをリードした建築家兼家具デザイナーです。1920年代から70年代にかけて多くの有名建築をデザインしました。さらには「アントチェア」「スワンチェア」「セブンチェア」など、今でも人々に愛される機能的で座りやすく、デザインも美しい、北欧インテリアデザインを代表する椅子を生み出したデザイナーです。

北欧家具の名作椅子①:アントチェア


出典:楽天市場
1951年にヤコブセンがデンマークのノボノルディスク社の社員食堂用の椅子としてデザインした世界初の量産型椅子です。座面、背板を1枚の3次元成型合板という高度な技術で作られたチェア。そのフォルムが蟻を連想させることから、「The Ant(蟻)」の愛称を持ち、日本ではアリンコチェアとも呼ばれています。オリジナルは3本脚ですが、現在は70年代に登場した4本脚が主流です。1つ1つの美しさもさることながら、広い空間に沢山並べた時は完成された美しさを感じます。

北欧家具の名作椅子②:セブンチェア


出典:楽天市場
アントチェアの後継として1955年に発表されて以来、現在までに全世界で700万台以上販売されており、また、世界で一番売れているスタッキングチェアとして知られる「セブンチェア」。日本にでも、オフィス、図書館や美術館などの公共施設などでもよく使われているので、目にしたことがある人は多いでしょう。

北欧家具の名作椅子③:スワンチェア


出典:楽天市場
スワンチェアは、1958年にコペンハーゲンにあるSASロイヤルのロビーおよびレセプションエリアのために、エッグチェアと共にヤコブセンによってデザインされました。スワン(白鳥)が羽を広げようとするイメージで、直線がなく、曲線のみの貝殻形状は圧迫感がない優しいデザインです。ラウンジや待合室、ご自宅、どこで使ってもしっくりきて素敵です。

ハンス・J・ウェグナーによる名作椅子

Hans Jørgensen Wegner 1914〜2007

ハンス・J・ウェグナーは、13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時には指物師のマイスターの資格を取得しました。20歳のまで家具職人の下で修行しながら、国立産業研究所で木材についての研究もしていたという努力家。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を学びました。妥協のない品質へのこだわり溢れる多くの家具を創り出したウェグナーは、生涯で500種類以上ものチェアをデザインした20世紀の北欧を代表するデザイナーの一人です。彼のデザインした家具は今でも生産され、日本でも多くの人々に愛され続けています。

北欧家具の名作椅子④:Yチェア


出典:楽天市場
1950年の発表以来、これまでに世界中で70万脚以上が出荷されていて、数多くあるウェグナーの椅子の中で最も売れたと言われる椅子です。ゆったりとした奥行きのある座面と背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴で、ダイニングでもくつろげるチェアとして愛され続けています。中国の明朝時代の椅子をヒントにデザインされ、細部を更に突き詰めることで誕生したチェアで、機械生産がしやすい形状のため、工業デザインとしても優れています。背板の合板がY字型なので、Yチェアと呼ばれています。

北欧家具の名作椅子⑤:PP701


出典:楽天市場
1965年にウェグナーが自宅のためにデザインしたダイニングチェア。ウェグナーの妻、インガ夫人一番の最も気に入っていると答えた椅子です。ウェグナーの作品の中でも数少ないスチール脚のチェア。注目すべきは笠木で、4つの無垢材を2枚の薄い木材で寄せ木にし、さらに十字型の「千切り」で結んだものが丁寧に削り出されています。革の座面は座り心地が良く、丈夫なため4脚まで重ねることが可能です。

 

【フィンランド】

北欧家具に関しては、ウェグナーとヤコブセンの2大巨匠を排出したデンマークが有名ですが、フィンランドにももちろん優れたデザインの家具があります。中でも、創業80年以上の家具ブランドArtek(アルテック)は日本でも大変人気があります。

アルヴァ・アアルトによる名作椅子

Alvar Aalto 1898〜1976

北欧デザイン界が生んだ巨匠アルヴァ・アアルトは、20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。彼の活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐にわたる。ヘルシンキ工科大学卒業後、1923年に建築設計事務所を開設。1920年代から「パイミオのサナトリウム」「ヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)」「フィンランディア・ホール」など数多くの著名の建築物を国内外に残しています。

北欧家具の名作椅子⑥:パイミオ・チェア


出典:楽天市場

1930年から1931年にかけてフィンランドのパイミオにあるサナトリウム(結核療養所)のために設計されたアームチェア。アアルトは、このサナトリウムで使われる家具を含めすべてをデザインし、一躍世界的な名声を得ました。パイミオは合板を使った椅子の先駆けであり、軽やかで革新的なデザインは木製椅子のイメージを一新し、その後の椅子のデザインに多くの影響を与えました。

北欧家具の名作椅子⑦:スツール 60


出典:楽天市場
アアルトが設計したヴィープリ図書館で使用するために1933年に作られた代表作。L字型の椅子の脚は、ムクのバーチ材を曲げるための工夫と、座面とのシンプルな接合で、特許を取得しています。使い込むほどに味わい深くなるバーチ材の温もりと、無駄のないシンプルなフォルム、3本脚の美しさが特徴の名作椅子です。

エーロ・アールニオによる名作椅子

Eero Aarnio 1932~

1960年代に新しくユニークで印象的な家具をデザインしたことで知られる、近代デザインの革命児エーロ・アールニオ。彼の生み出す作品は、インテリアデザインから、プロダクトデザイン、グラフィックアート、映像作品まで、多岐に渡ります。彼の作品は、フィンランドデザインが国際的に認知され、高く評価されるきっかけとなりました。

北欧家具の名作椅子⑧:ボールチェア


出典:楽天市場
1963年にデザインされたエーロ・アールニオの一番代表的な椅子、ボールチェア。映画『2001年宇宙の旅』にも登場し、ケネディーエアポートのバージン航空・ファーストクラスのロビーにも採用されています。70%ほど周りの騒音を遮断し、座るだけで一人の時間が過ごせる空間を作り上げてくれます。鮮やかな色のプラスチック素材を用いて有機的なフォルムのポップアートのような椅子は、今も様々な場所や、コマーシャル、映画のシーンなどで使われています。

 

【スウェーデン】

日本ではスウェーデン家具といえばIKEAというイメージが強いですが、伝統的にモダンな北欧家具を作ってきた国です。スウェーデンの家具は、北欧家具の中でもちょっと独特の雰囲気があり、シンプルかつ遊び心のあるデザインが魅力的です。

カール・マルムステンによる名作椅子

Carl Malmsten 1888〜1972

家具デザイナーで建築家、さらに教育者でもあるカール・マルムステンは「スウェーデン家具の父」と呼ばれる近代家具デザインの礎を築いた巨匠です。スウェーデン文化に根ざした家具デザイン、制作を行い、北欧伝統の素材や構造から生れるシンプルな機能美を表現した「北欧インテリアデザイン黄金期」の最初の中心人物です。また、木工やテキスタイル等を学ぶ私塾(カペラゴーデン)を創立し、教育者として多くの教え子を輩出しました。

北欧家具の名作椅子⑨:リッラ・オーランドチェア


出典:楽天市場
彼がオーランド島の教会を訪れた際に教会の椅子からインスピレーションを受けデザインされた椅子「リッラ・オーランドチェア」は、80年経った今でもスウェーデン国内の多くのレストランなどで愛用されているデザインです。座面の緩やかなカーブと、当たりの良い背もたれのスポークで、板座の椅子としては良い掛け心地です。

エリック・グンナール・アスプルンドによる名作椅子

Erik Gunnar Asplund 1885~1940

エリック・グンナール・アスプルンドは、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトやデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンら北欧の20世紀の建築家たちに多大な影響を与え、北欧近代建築の礎を築きました。しかし55歳で世を去り、作品はほぼスウェーデン国内に限られています。アスプルンドは、ヨーロッパにおいてすらも、その存在が忘れられつつありましたが、近年は日本でも展覧会が開催されるなど、再評価され始めています。

北欧家具の名作椅子⑩:ヨーテボリ

【ポイント 10倍】【中古】【展示超美品】Cassina(カッシーナ) 501 GOTEBORG,1 CAHIR ERIK GUNNAR ASPLUND / ヨーテボリ, 1 チェア/白X革/ウォールナット材 エリック・グンナール・アスプルンド/ 受注輸入
出典:楽天市場
ヨーテボリ庁舎の裁判所を増築した時にデザインされた椅子。緩やかに描くアーチ状になった背もたれの曲線と流れるような後脚のラインが大変美しく、洗練されたモダンなフォルムです。座面と背もたれの色を合わせたデザインは、一体感があり、北欧のモダン家具デザインに多大な影響を与えました。現在オリジナルは手に入れることが難しいですが、カッシーナ社で復刻され「ヨーテボリ1」と名づけられた椅子が生産されています。

 

【おわりに】

近年永らく人気の衰えない北欧家具、インテリア、雑貨。その中でも椅子は個性をアピールするのにぴったりのアイテムです。デザインや素材だけでなく座り心地や使い勝手が考慮された北欧家具の椅子。北欧デザインの椅子は木の温もりを感じながら使用できるものが多く、くつろぎやすい快適な空間を演出します。ご紹介した北欧の巨匠たちによるあなた好みの椅子を探してみてください。

2020年8月13日
0 FacebookTwitterPinterestEmail

最近の投稿

  • 愛らしさ満点のマイクロピッグとの生活
  • デザインと機能性を兼ね備えたデザイン家電:今年のベスト季節家電15選
  • 愛犬と一緒に:ペットフレンドリーなカフェ巡り15選
  • マイクロブタの成長と大きさ、そして気になるニオイについて
  • 自分からにおう猫のニオイを撃退せよ!15の効果的な対策方法

おすすめ記事

  • 機能性やデザインで選ぶ、おすすめの業務用空気清浄機

    2020年3月31日

人気の記事

  • 1

    まちなかのユニバーサルデザイン15例!こんなにも身近にあった!?

    2020年10月13日
  • 2

    身近なユニバーサルデザインの文房具15選!あの消しゴムや鉛筆も?!

    2020年6月19日
  • 3

    ユニバーサルデザインの生活用品31例!意外なあの身近な商品も!?

    2020年9月23日
  • 4

    ユニバーサルデザイン商品のまとめ!30選 各商品の特徴を詳しくご紹介

    2020年8月14日
  • 5

    ユニバーサルデザインとは?7原則と代表的な例を紹介

    2020年1月9日

カテゴリー

  • ペット (18)
  • 未分類 (2)
  • 特集記事 (15)
    • QAISインタビュー (2)
    • PickUP TREND (3)
  • デザイン家電 (60)
  • デザイン家具 (52)
  • プロダクトデザイン (16)
  • インテリアデザイン (89)
  • オフィスデザイン (11)
  • 店舗デザイン (1)
  • ユニバーサルデザイン (24)
  • ソーシャルデザイン (4)
  • 環境デザイン (7)
    • ブルータリズム (1)
  • 北欧デザイン (118)
  • ミッドセンチュリー (15)
  • アールヌーボー (7)

TWIST/ツイストについて

TWIST/ツイストについて

『TWIST/ツイスト』は、世の中にあるモノやコトを、もう“ひとひねり”することで、新しい視点を生み出すことの価値を考えるWEBマガジンです。

私たちの身の回りにあるデザイン性の高いモノやコトなどを紹介しながら、同時に「デザイン」の持つ意味や、その可能性の広がりを考えていきます。

人気の記事

  • 1

    まちなかのユニバーサルデザイン15例!こんなにも身近にあった!?

    2020年10月13日
  • 2

    身近なユニバーサルデザインの文房具15選!あの消しゴムや鉛筆も?!

    2020年6月19日
  • 3

    ユニバーサルデザインの生活用品31例!意外なあの身近な商品も!?

    2020年9月23日

おすすめ記事

  • 機能性やデザインで選ぶ、おすすめの業務用空気清浄機

    2020年3月31日

カテゴリー

  • QAISインタビュー (2)
  • PickUP TREND (3)
  • ブルータリズム (1)
  • ペット (18)
  • 未分類 (2)
  • 特集記事 (13)
  • デザイン家電 (60)
  • デザイン家具 (52)
  • プロダクトデザイン (16)
  • インテリアデザイン (89)
  • オフィスデザイン (11)
  • 店舗デザイン (1)
  • ユニバーサルデザイン (24)
  • ソーシャルデザイン (4)
  • 環境デザイン (7)
  • 北欧デザイン (118)
  • ミッドセンチュリー (15)
  • アールヌーボー (7)

© TWIST.,All Rights Reserved.