最近、インテリア雑誌やSNSなどでよく耳にする「ブルックリンインテリア」。おしゃれなカフェやショップなどでも取り入れているところが多いですよね。
「男前インテリア」とも呼ばれるかっこいいインテリアですが、女性の間でも人気沸騰中なんです。そんなブルックリンインテリアを自宅でも気軽にチャレンジしてみたい人も多いのではないでしょうか?
今回はブルックリンインテリアとはどんなものなのかを解説しながら、初心者の人でも失敗しない「マストアイテム」を紹介します。
●ブルックリンインテリアの誕生
ブルックリンは、アメリカのニューヨークにある5つの行政区のひとつです。もともと工場や倉庫が建ち並ぶ物価の安い工業地区でした。そこに1990年代に入って、家賃の高騰が続いていたマンハッタンから移民や労働者、進出気鋭のアーティストたちが移り住んできたのです。そして使われなくなった倉庫や工場、古いアパートなどをリノベーションして暮らし始めました。
そうしてブルックリンにはコンクリートやレンガが剥き出しの壁、装飾や仕切りのない広い空間といった、工業的な雰囲気が漂うカフェやアパートメントなどが増えていったのです。
2000年代になると、ブルックリンは独特な雰囲気を持つおしゃれな街として注目を浴びるようになりました。そして2012年頃にそのインテリアスタイルがインテリア系SNS内で流行だし、「ブルックリンスタイル」と呼ばれるようになったのです。
続々と話題のレストランやアートショップがオープンしていくブルックリンは、流行の最先端を担う街でありながら、”古い物を活かして楽しむ”という考え方をインテリアに取り入れています。現在では、日本のインテリア雑誌でもたびたび特集が組まれるほど、大人気のインテリアスタイルとなりました。
ブルックリンインテリアとは?①:レンガやコンクリートの壁
ニューヨークには古いレンガ造りのアパートメントが多く、ブルックリンインテリアにも必ずと言っていいほど、アンティーク感のあるレンガが使われています。またコンクリートの壁や有孔ボードも工場や倉庫のようなかっこ良さを演出してくれます。レンガなどは本物を使えれば一番良いですが、手軽に壁紙でも再現できるのでチャレンジしてみてください。
マストアイテム:レンガの壁紙
出典:RoomClip
ヴィンテージ感が漂うレンガ調の壁紙を貼ると一気にブルックリンの雰囲気になります。ただしレンガの壁紙は、部屋全体に貼ってしまうと圧迫感がでて、部屋が狭く見えてしまいがちです。写真のようにポイントとなる壁だけにはると、部屋の印象が引き締まり、おしゃれな部屋に。
マストアイテム:コンクリートの壁紙
出典:Instagram
あたたかみのあるレンガとはまた違い、コンクリートの壁にするとクールな雰囲気に。ブルックリンインテリアはモノトーンやダークカラーが基本なので、とてもマッチします。部屋全体の明度が下がることで重厚感が増しますね。
ブルックリンインテリアとは?②:アイアン素材
アイアン素材は、もともと工場や倉庫が建ち並んでいたブルックリンのインダストリアルな雰囲気を演出してくれるアイテムです。ブルックリンインテリアでは家具や照明、小物にアイアン素材を多用します。
マストアイテム:アイアン家具
出典:Pinterest
こちらの写真では、アイアンとウッドを組み合わせた家具で統一しています。無骨なブラックアイアンにウッドのナチュラルさがあたたかみをプラスしてくれて、ほどよい重量感に。シンプルでスタイリッシュな家具で”かっこいい部屋”をめざしましょう。
マストアイテム:配管インテリア
出典:RoomClip
工場や倉庫をリノベーションしたブルックリンインテリアでは、配管がむき出しになっていることも多いです。わざと配管やダストを見せてインダストリアルな空間にすれば、リアルなブルックリンインテリアが叶います。
それが無理な時は、配管を使ったインテリアがおすすめです。写真は配管を使った棚ですが、アイアンの質感がとてもかっこいいですね。配管を使った家具や小物は販売もされていますが、DIYで作ることも流行中です。ネットでさまざまな作り方が紹介されているので、チャレンジしてみるのもよいかもしれません。
ブルックリンインテリアとは?マストアイテム③:ヴィンテージ家具
古びた建物を元にしたインテリアに合うのは、やはりヴィンテージ。本物でなくてもヴィンテージ風の家具でまとめれば、重厚感のあるブルックリンスタイルの部屋になるでしょう。
マストアイテム:レザーソファ
出典:Pinterest
ブラックやダークカラーのレザーソファは、ブルックリンインテリアによく登場します。ソファは部屋の中でも全体の印象を決める重要アイテム。ヴィンテージ感のあるものを撰ぶと、よりブルックリン感が高まります。
ブルックリンインテリアとは?④:英字アイテム
ブルックリンインテリアでよく使われるのが、英字がプリントされた小物です。家具にステンシルなどで英字を描き、”ブルックリン風”にする人も。特にモノクロのものが多く、部屋をスタイリッシュにまとめてくれます。
マストアイテム:バスロール
出典:Pinterest
バスロールとは、1960~1980年ぐらいまでアメリカやイギリスのバスで使用されていたバスサインです。ロール状のものを回転させ、行き先を表示していました。それをおしゃれなカフェがインテリアとして飾ったところ大人気に。
今ではブルックリンスタイルやカフェ風のインテリアなどで取り入られています。バスロールをモチーフにした小物はたくさん販売されているので、お気に入りを探してみて下さい。
マストアイテム:ウォールシール
出典:Pinterest
英字のウォールシールも手軽にブルックリンインテリアを叶えてくれるのでおすすめです。壁だけでなく、窓に貼ればおしゃれなカフェ風に。家具やミラーに貼ってもすてきです。
ブルックリンインテリアとは?⑤:観葉植物
部屋に植物を飾るのはニューヨークスタイルの基本ですが、ブルックリンインテリアでは切り花ではなく、観葉植物を飾ります。クールな印象の部屋にあたたかみを加えてくれる観葉植物は、ブルックリンインテリアのマストアイテムです。
マストアイテム:観葉植物
出典:RoomClip
男前なインテリアに合う観葉植物は、緑が濃くて葉が大きいもの。またはシャープな細い葉など、かっこいい印象のものが似合います。サイズも大中小とリズミカルにたくさん配置すると、いつまでもいたくなるような癒しの空間に。
マストアイテム:フェイク多肉植物
出典:RoomClip
忙しくて植物の世話ができない人にはフェイクがおすすめ。今では100円均一でもハイクオリティな物がたくさん売っているので気軽にチャレンジしてみてください。プランツカバーも英字プリントされたものや、ヴィンテージ感のあるものを使うと、部屋の雰囲気を深めてくれますよ。
ブルックリンインテリアとは?⑥:インダストリアルな照明
マストアイテム:シーリングライト
出典:Pinterest
部屋のインテリアの中でも主役級の存在感を放つのがシーリングライトです。部屋の印象を決める重要アイテムにインダストリアルな雰囲気ものを撰べばそれだけでリアル感がでます。
マストアイテム:ウォールライト
出典:Pinterest
日本の部屋でウォールライトを使うことはなかなか少ないですが、海外インテリアでは間接照明が基本です。ウォールライトを上手に取り入れて優しい光で部屋を演出してみましょう。ウォールライトの下にポスターなどをかけると、アートギャラリーのようなすてきな雰囲気に。
ブルックリンインテリアとは?⑦:ウッドアイテム
無骨でクールな雰囲気にウッドを加えると雰囲気が柔らかくなり、女性にもぴったりなブルックリンスタイルに。
マストアイテム:ウッドブラインド
出典:RoomClip
カーテンよりもシャープな印象を与えてくれるブラインドは、ブルックリンインテリアにとてもおすすめです。直線的なデザインが部屋を広く見せてくれます。そのブラインドをウッドにすることで、女性の部屋にもぴったりな優しさが生まれます。よりダークなカラーを撰ぶとブルックリンインテリアには良いでしょう。
マストアイテム:ウッドパネル
出典:Pinterest
壁の一部などにウッドパネルを貼るとナチュラル・ブルックリンスタイルにすることができます。写真ではカウンターの下にウッドパネルを貼りつけ、ブラックで統一したクールなインテリアにぬくもりをプラスし、重厚な雰囲気を和らげています。
最後に
今回はブルックリンインテリアについて紹介しました。特徴とともにマストアイテムをまとめたので、これからブルックリンインテリアを試してみる方は参考にしてみてください。