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Tag:

プロダクトデザイン

プロダクトデザイン

プロダクトデザインとは?10製品の事例とともに

by twistdesign 2021年4月5日

プロダクトデザインとは?

家電製品、業務用製品、自動車、文房具や食器といった生活用品など、身の回りにある製品のデザインのことを指します。
プロダクトデザインは美しい・オシャレ・カッコイイなど見た目めの良さはもちろんですが、それと同時に使用者の立場になって考えた製品の使いやすさにも目を向け、機能や形状、素材などをどうするかプロダクトデザイナーを中心に、メーカーの商品企画者、設計担当者、技術者、営業担当者達が話し合い、試行錯誤して生み出されます。

インダストリアルデザインとの違いは?

インダストリアルデザインという言葉も耳にすることがありますが、プロダクトデザインとインダストリアルデザインでは何が違うのか、疑問を抱いている人もいるでしょう。インダストリアルデザインとは、工業部品、機械部品、医療機器など工業的な部品や機器のデザインのことを指します。それに比べてプロダクトデザインは工業的な部門も含め、その他生活用品・雑貨・電化製品など広範囲の生産品(プロダクト)のデザインのことを指しているのです。
では、実際プロダクトデザインの商品とはどの様な商品があるのか、ご紹介していきます。

 

プロダクトデザイン事例①:雑貨 お香 

株式会社孔官堂 孔官堂香房「彩風」 


出典:MOFUCO.

明治創業の老舗である孔官堂のお香を、若い女性をターゲットに開発した製品です。パッケージの可愛さはもちろんですが、もう一つの魅力はお香を初めて使うという人のために、香皿と香立てを別で購入しなくてもこの製品一つで賄えるというところです。缶の蓋が香皿になり、磁石になっている小さな香立てをくっつけて、お香を立てることができるようになっています。使い切った缶は小物入れとして使うこともできます。

歴史のあるお香の良さを生かし、現代風のデザインと使いやすさをプラスし、現代の若者にも受け入れられるようになった事例です。パッケージデザインは昔使われていたお香の巻紙を元にデザインされています。歴史を残しつつも、現代にマッチしたプロダクトデザインといえるでしょう。

 

 

プロダクトデザイン事例②:工具 スチールメジャー 

大成建設株式会社 新潟精機株式会社 「スパイラルメジャー 」


出典:楽天市場

建設用の測量工具は大型であったり、小型でも重たい物が多く、持ち運びや扱いに不便を感じていたことから、小型で軽量、そして様々な用途で使えるようなメジャーを大成建設株式会社と新潟精機株式会社が共同で開発しました。

軽量化を考えてできたメジャーが、収納ケースを取り払った、今まで見たことのない軽くてスッキリとしたデザインのスチールメジャー。スライダー部分がスケルトンになっており、7色のカラフルな色の展開になっていて、見た目もオシャレ。また、目盛りは見やすい快段状(段差になっている目盛)を両面に採用されており、スライダーで伸長固定して使用するようになっています。マグネットで測定する物に取り付けることもできます。

軽量・小型化と利便性を追求したデザインによって、建設業だけでなく製造業や一般の工作などにも、子供から大人まで使いやすい製品へと生まれ変わりました。

 

 

プロダクトデザイン事例③:キッチン用品 おろし金 

株式会社ツボエ 「ツボエの極上おろし金箱-hako-」


出典:楽天市場

無駄のないシンプルなデザインですが、おろし金、容器、水切りザル、シリコン蓋の4つのパーツで構成されており、親切な機能が詰まっています。

おろし金はツボエ独自開発のクワトロ刃でストレスなくスムーズにおろすことができ、口当たりがよくキメの細かいおろしになります。容器は傾斜がついておろしやすく、淵がカールしていないので汚れが溜まらずお手入れが楽になるようにデザインされています。水切りザルは容器の中にピッタリ収めることができ、ザルの底が水切れをよくするために厚底になっています。水切りができるため、素材本来のうまみが凝縮されたおろしが出来上がります。シリコン蓋はおろす時に容器の下に敷いて滑り止めとして使用でき、また食材を保存する蓋としても使用したり、収納時のカバーにもなります。

どんなキッチンにでも馴染むシンプルで美しいデザインであり、機能性と耐久性、手入れのしやすさを兼ね備えている製品となっています。

 

 

プロダクトデザイン事例④:自転車 電動アシスト自転車

パナソニック株式会社 「Jコンセプト」


出典:楽天市場

Jコンセプトは「大人の好奇心と上質なライフスタイルをアシストする自転車」をテーマに開発された自転車となっています。電動アシスト自転車は足腰が弱くなった高齢者の方が使用するイメージが強い面がありましたが、そのイメージを一新させ、年齢を超えてあらゆる世代の大人達が自転車で街乗りを楽しみたくなるような、街中にオシャレに溶け込むスタイリッシュなデザインを追求した電動アシスト自転車を目指しました。

ハンドル、ペダル、ランプなどのパーツにもこだわり、どのアングルから見ても美しく、インテリアのように飾っておきたくなるようなデザイン。パナソニックの電動自転車で最軽量であり、強度と乗りやすさを考慮した使用者に寄り添った設計。製品カラーも「日本の街に映えるカラー」を選び抜いたと言うこだわりようです。

プロダクトデザインによって、日本人が自転車を移動手段の道具として捉えがちな概念を取り払い、自転車に乗ることを楽しめるようなライフスタイルを提供する製品となっています。

 

 

プロダクトデザイン事例⑤:自動車 電気自動車

本田技研工業株式会社「Honda e(ホンダ イー)」


出典:pinterest

高度な機能が装備されているにも関わらず、親しみやすく愛着がわくようなフォルムのデザインによって、車が毎日ともにするパートナーのような存在に変わります。

運転席、助手席には5つのスクリーンが横一列に配置された見やすいワイドビジョンインストルメントパネルが広がり、これによって様々な設定やサービスがスムーズになり、人と車の新しいつながりが生まれます。室内はリビングルームをイメージし、落ち着いた色合いで、シートなどもソファーのような肌触りのよい布を使用しており、居心地のよい空間になっています。荷室も便利な装備が充実しており、車内にも多くの収納フォルダーやポケット、ボックスが配置されていて、運転手だけでなく、一緒に乗車する人も快適で利用しやすいよう設計されています。

現代の都会生活の中で求められるものを満たしたデザイン、常時インターネトに接続されたスムーズなサービスや設定、安全性や機能性に優れた快適な走行によって、今までにない価値を生み出しています。

 

 

プロダクトデザイン事例⑥:生活家電 ミシン 

株式会社アックスヤマザキ「子育てにちょうどいいミシン」


出典:AXE YAMAZAKI

ミシンといえば、難しいし、収納に幅をとるし、しまい込んで出すのも面倒、気軽に買える値段でもない・・・という印象を持たれがちです。

「子育てにちょうどいいミシン」は、初めての人でもスマホで使い方と作り方をわかりやすくしたレシピ動画を見ながら簡単に操作できるようになっています。そして、幅をとらない本棚にしまえるぐらいのコンパクトなサイズで、コードレスでの使用も可能のため、いつでもどこでも使える手軽さを実現しました。また使わない時は押し入れにしまい込むのではなく、インテリアとして部屋に飾っておきたくなるようなデザインで「しまわないミシン」であるのが今までのミシンのイメージを変えました。価格のほうも初心者でも買いやすい価格になっています。

子育ての中で初めてミシンを使ってみようと思っている人に簡単でいつでもどこでも使え、しまわなくてもよい、まさに子育てママに優しい機能とデザインと価格がちょうどよいミシンですね。

 

 

プロダクトデザイン事例⑦:家具 テーブル 

日本コパック株式会社 「ポップアップテーブル TX02」


出典:SHOP COPACK

おしゃれな店舗什器の専門店であるSHOP COPACK(ショップコパック)の「TX」シリーズ・ポップアップテーブルです。構造用ラーチ合板(別名針葉樹合板で、一般的には下地材として使用される)とスチール製の脚の組み合わせでできています。

機能的で、オシャレなデザインであるこのテーブルは展示会やポップアップショップ用のテーブルとしてはもちろん、一般家庭でもデザイン家具としての役目を果たしてくれます。工具なしで簡単に組み立てることができ、分解できるので持ち運びや保管がしやすいのが魅力です。また、テーブルの高さを4段階に変えることができるので、ディスプレイ用のハイテーブル・ローテーブルから食卓テーブル、ワークデスク、ベンチまで様々な用途で使用できるのもこのテーブルのこだわりの機能です。

デザイン性に優れ、多機能な要素をもったあらゆるシーンや用途で使える便利なテーブルです。

 

 

プロダクトデザイン事例⑧:社会基盤システム 自律分散型水循環システム  

WOTA株式会社 「WOTA BOX」


出典:pinterest

自然災害が起きた時に衛生的な避難所生活を送るために必要になってくるのは「水」です。そんな避難生活の中、大勢のひとが簡単にシャワーを利用することを可能にしたのがWOTA株式会社が開発した「WOTA BOX」です。

WOTA BOXは「持ち運びができる水再生処理プラント」で、運搬性に優れ、誰でも簡単に設営(約15分)・使用することが出来る様にデザインされています。そして最先端のAI水処理技術によって生活排水を98%以上再利用することができます。つまり、通常2人が使用するシャワーの水量がWOTA BOXを使用すると100人がシャワーを使用することができるようになるというわけです。(シャワーを利用するにはWOTA BOXに屋外シャワーキットが必要になります)

WOTA BOXを通じてデザインとテクノロジーが災害時の避難生活を支える役割を果たしてくれます。

 

 

プロダクトデザイン事例⑨:医療機器 動作計測プラットフォーム  

株式会社システムフレンド 「鑑AKIRA」


出典:まいぷれ

「鑑AKIRA」とはリハビリの効果を測定する医療機器です。病院でのリハビリで使用していたものですが、病院だけではなくフィットネスクラブなど病院以外での使用も取りいれていくため、そのような場所でも対応できるような洗練された雰囲気でありながら、使用する人が医療機器であると身構えて緊張することがなくリラックスして使えるようなデザインにチェンジしました。

鑑AKIRAの前に立てば、すぐに計測が開始され、動作計測をスムーズに行うことができるなどの使いやすい機能と、一般家庭のリビングに置かれているテレビなどのようなインテリア要素を取り入れた親しみやすいデザインで、医療現場以外でも人体の動作計測を必要とする様々な現場で活用できる機器へと生まれ変わりました。

 

 

プロダクトデザイン事例⑩:家族型ロボット  

GROOVE X株式会社 「LOVOT(らぼっと)」


出典:pinterest

LOVOTは、愛(LOVE)を育む次世代の家庭型ロボットです。2つの球体を重ねたシンプルで誰からも愛されるフォルム、抱いた時に心地よい柔らかい肌、6層のレイヤーで構成される様々な表情を作り出す瞳、計算されたタイミングで見せる自然な動きなどは、人間の手助けをするのではなく、「家族」として存在し、いるだけで心が安らぐようにデザインされたロボットなのです。そして、ここでのテクノロジーも人にとっての便利さではなく、人に癒しを与えることを追求されています。

人にとって使い勝手がよく便利さを求めるデザインやテクノロジーだけなく、心を豊かにしてくれるようなデザインやテクノロジーもある、そんなことを教えてくれる事例です。

 

まとめ

プロダクトデザインの実例10製品をともに、プロダクトデザインについてご紹介させていただきました。

プロダクトデザインはデザイン性と機能性の両方がバランスのとれている製品を作ることを求められます。 機能的に優れているでけではなく、なぜデザインまでもが必要とされるのか・・・。デザインは人の心を豊かにしてくれる効果があります。デザイン1つで人に安心感を与えたり、活力を与えたり、幸福感を与えたりすることができます。使いやすく機能的であり、人の心を豊かにしてくれるモノこそが、今、人々の求める製品であるからです。

 

2021年4月5日
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PickUP TREND特集記事プロダクトデザイン

アートで社会に問い、デザインで社会と共有する。
インダストリアルデザイナーで、NPO法人「まもるをまもる」
代表理事の大浦イッセイさん

by twistdesign 2021年4月2日

本日は、SUNSTARの空間除菌脱臭機「QAIS」のプロダクトデザインを手掛けられた大浦イッセイさんの事務所に伺いお話を伺ってきました。大浦さんは、健康・医療関連のデザインをメインにインダストリアルデザイナーとしての活動をされている一方、NPO法人「まもるをまもる」の代表理事を務められています。大浦イッセイさんのこれまでの仕事のご経歴や、健康・医療関連のデザインに注力されるようになったいきさつ、SUNSTARのデザイン性の高いユニークな空間除菌脱臭機として、現在多くのユーザーから支持を集めている「QAIS」のデザイン秘話、これからのライフスタイルへの考え方など、様々なお話をいただきました。

 

―はじめに、大浦さんの簡単なご経歴と、今どんなお仕事に取り組まれているのかお聞かせいただけるでしょうか?

家業がグラフィック関係の仕事で、幼い頃から強制的にグラフィックや文字のデザインを学んでいましたが、20歳の時に金属アートの世界に飛び込み、26歳の時に金属で巨大な作品を造る金属彫刻家として独立しました。当時からコンピュータCADを使って金属作品の設計や、店舗の設計を行っていましたので、プロダクトデザインの仕事もその範疇にありました。今から思えば金属を使って自分を表現していた頃は、こんな加工や細工は誰にもできないだろう!自分が創った美しい造形はどうだ!といった、社会に対しての自慢や社会への問いで、誰に届けるというものではなく、自分は何者だというアピールをしていたように思います。一方で、店舗設計やプロダクトデザインの仕事は、誰に届けるのか、誰に喜んでもらうのかが決まっていて、そのユーザーと共有できることを考えなければ仕事にならないということで自分のやりたいことが通らないという葛藤がありました。今は、価値を決めて相手を決めてその相手と共有することが「デザイン」、自分が何者で、自分はこんなことができるけど、こんなことがしたいんだけど、みんなはどう思う?といった見えない相手、社会への問いが「アート」であると言語化し、アートとデザインの役割をしっかりと分けています。

アートとデザインを融合した代表作としては、2010年に立ち上げたパーソナルブランドのGreenJacket-Sportsというサングラスブランドがあります。私がサングラスに関わり始めたのは1999年で、サングラスでGood design賞を何度も獲得させていただいたり、日本インダストリアルデザイナー協会の会員になったのも、幅広い分野の方々との出会いもサングラスがきっかけで、今私がこうして活動しているのはサングラスに出会えたおかげだと感謝しています。健康・医療と結びつく仕事を始めるようになったきっかけは、メディカル・ヘルスケアのデザインコンペの審査をさせていただき、医療現場の中にたくさんの課題があることを知った時でした。その時に、医療現場の課題に対して「デザイン」で解決できることがたくさんあると感じました。それからは、どっぷりと「健康・医療×デザイン」というテーマにすっかりハマりましたね。最初に医療現場の課題に取り組んだのがアイガードでした。曇って視界が悪くなること、着け心地が悪いことを素材と形状のデザイン提案を行い製品化しました。医療現場にデザインが関わることでより多くの命が救えたり、命を救う側をまもることができると想い、医療・健康関連のデザインを中心に活動しています。

 

―お仕事を進める上で、特に力を入れているポイントはなんですか?

 

先にもお話ししたように、私が仕事をする上で、デザインとアートの関係は常に意識しています。「社会に問うこと」をアートだと言いましたが、問題かどうかも気づいていない、言語化すらできない、されていない段階でそれらを何かの素材や技法を使って表現することもアートであり、一方で、「可視化された価値を誰と共有するか」をデザインとしていますので、実際のビジネスを進める時には、バリュープロポジションキャンバス(VPC)(※)というフレームワークを使ってゲインとなるところをアートで、ビジネスモデルキャンバス(BMC)(※)というフレームワークを使って可視化し共有するところはデザインとして仕事を進めるようにしています。医療機器の場合は、「使う人(医療従事者)」「使われる人(患者)」「買う人(経営者)」「売る人(ディーラー)」これらの4者がBMCの「誰に」にあたるため、それぞれを満足させるのは難しく、どうしても「使う人」と「買う人」の満足度が優先されて「使われる人(患者)」にとっての満足度が軽視されがちで、「患者中心のデザイン」という医療機器として本来あるべき姿から離れてしまっているのが現状で、そういったことからも、ゲインをしっかりと言語化し、構造の改革も含めたデザインを常に目指しています。

※:VPC:自社の製品やサービスと顧客のニーズとのあいだのずれを解消するためのフレームワーク

※:BMC:顧客に選ばれる、自社で実現が可能な強いビジネスモデルを組み立てていくためのフレームワーク

 

―QAISのデザイン発想の原点について教えていただけますか?

デザインの最初に行う仕事が共感で、これがデザインでは最も重要な原点になります。そのためにまず医療現場の中で悪臭で困っていること、それをどう解決しているのかを医療従事者の方々に集まっていただき、ワークショップを行いました。この情報をもとに、どのような価値を誰と共有するのかを仮説を立てて決めています。QAIS -air -01は、医療・介護の施設での使用用途を考えてデザインしていますので、床に置くのではなく、壁や天井に常設することを想定したデザインとしました。一方で、常設ができない施設や、空間を除菌脱臭したいそれぞれの場所に移動できる移動式も需要があり、別モデルでQAIS -air -02をデザインしています。また、QAIS -air -03に関しては、生活空間での使用用途を考えてデザインしていますので、生活に必要な照明であったり、時計機能であったりを搭載したデザインを提案させていただきました。また、フォルムのデザインについては、サンスター技研さんの背景が高精度な金属加工ですので、筐体をプラスチックではなくハイクオリティな金属製というところに拘っています。QAIS- air -01のデザインであれば、通常はコストの問題で金属板を曲げて筒を作るのですが、QAIS- air -01の筐体は、アルミの大きな押し出し材を別注で成型し、その筒の外径を旋盤加工で切削して造っていただいています。これが、サンスター技研さんのコアバリューを最大に生かした「普通の家電」の類には属さない、造形としての価値を持った商品となっているところで、サンスター技研さんの技術力を広く社会に知ってもらいたいという私の想いが、QAISのフォルムのデザイン発想の原点となっています。

 

―QAISの1番のウリはなんですか?

やはり「カラダがよろこぶ空気」と言えるところですね。金属製であるが故の造形の美しさと、金属製だからこそ菌やウイルスが付着しても、メンテナンスすれば完全に除去できるというところも含め、他社の製品では語れないワードであり、サンスター技研さん独自の光触媒技術と相まって、カラダがよろこぶ空気に菌やウイルスが含まれているわけないでしょ!という私の個人的な想いも含め、「カラダがよろこぶ空気」が1番のウリだと考えています。おそらく、この美しい造形をオール金属に拘って造っている除菌脱臭機は、世の中にSUNSTARさんのこの「QAIS」だけだと思います。他に類をみないこの価値はインテリアとしての価値も高く、機能面からも造形面からも「カラダがよろこぶ」に相応しい製品に仕上がっています。

 

―大浦イッセイさんの今後のライフスタイルへの考え方をお聞かせください。

とにかくこれからも、これまでの失敗や成功の経験を活かして、社会のためになること、次世代のためになることができればと想っています。それが今の生業となっている健康・医療のデザインであったり、守ってくれている人を守るというコンセプトで2018年に法人化したNPO法人の「まもるをまもる」の活動でもあります。今年は、「地域で命を守ってくれている人たちを地域で守ろう!」と言うコンセプトで立ち上げたプロジェクトに取り組んでいます。このように、構造化できていないことを社会に問いかけることも一つのアート活動であり、これからの人生も、社会でまだ構造化されてないことを可視化して問いながら、次時代の構造を構築する一員として、ライフワークとして活動し続けることができればと想っています。

 

大浦イッセイ:

1987年に金属彫刻家、表現家として独立。金属モニュメント、金属オブジェ、空間デザインなどを手がけ、
2002年からはインダストリアルデザインに関わり、現在は、健康・医療関連のデザインを主に手がける。2015年からは、「いのちのためにデザインができること」をソーシャルデザイン活動のドメインとし、医療従事者を守るためのNPOを立ち上げるなど、健康・医療に関わる社会的な活動に尽力している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/大浦イッセイ

 

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2021年4月2日
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