・家具の王道デンマークより
北欧家具の中でも、スウェーデンと並んで王道なデンマーク。ナチュラルでのどかながら、どこか古風で厳粛なデザインが、生活に知的な刺激を与えてくれそうな感じがします。デンマークといえば、シェークスピアの四大悲劇のひとつである『ハムレット』の舞台。かの傑作の王宮の中にあるような典雅で、孤高な雰囲気のものもあります。
一言でいえば、デンマーク家具には独特の深さがあります。今回はそんなデンマークに国をしぼって、テーブルを10点ばかり紹介させていただきます。これからインテリアを変えたいと思っている人には、デンマーク家具という選択肢はとてもいいものだと納得できるはずです。それでは、確かな品質と高度な思索性を感じるデンマークのテーブルの世界へ。
・10万以下の商品
デンマークのテーブル①:アルネ・ヤコブセン氏デザイン エッグテーブル
出典:楽天市場
アルネ・ヤコブセン氏によってデザインされたテーブル。卵形で、その丸みが非常に優しい感じを演出しています。コンパクトであるので持ち運びにも便利。ウォールナットの雰囲気が大人っぽくて高級感があるが、値段はそれほど高くはないので、デンマークテーブルを試してみたい方におすすめです。
デンマークのテーブル②:カールハンセン&サン CH337
ハンス・J・ウェグナー氏によりデザインされたダイニングテーブル。かなり北欧っぽい一品。オーク材の細かな質感が、静かに空間に浸透していきます。丸みがあり、2人くらいの少ない人数から8人程度の人数まで、使用しても無理のない万能なテーブル。このテーブルで、おしゃれで大人っぽいディナーを演出してみるのもなかなかいいかもしれません。
出典:楽天市場
デンマークのテーブル③: ダブルデイ デニッシュコーヒーテーブル
出典:楽天市場
クラシックで中世風なコーヒーテーブル。ジャズ喫茶やアングラなバーなんかにも使えそうなどこか孤独なテイストもただよっています。ソファの前にこの机を置いて、少しビートニクスな書物をゆっくりと読書するのもいいかもしれません。
デンマークのテーブル④: HAY コペンハーグ ラウンドテーブル
出典:楽天市場
シンプルかつ研ぎ澄まされた存在感をほこるHAYのラウンドテーブル。一人暮らしにもおすすめですし、4人~6人くらいの家族でしたら、共同生活用のテーブルとしても十分に機能します。オーク材のナチュラルな雰囲気が、コーヒーや紅茶の風味をより甘美に感じさせてくれそうですね。コペンハーグシリーズのテーブルはほかにもあり、どれもみなシンプルで感性が豊かです。
・10万以上の商品
デンマークのテーブルまとめ⑤:ダブルデイ タイルトップテーブル
出典:楽天市場
アンティークな空気がじっとりとにじみ出ている深みのあるテーブル。タイルの雰囲気が、まさしくハムレットのいた時代を連想させます。写真のように植物を活けておくのも、なかなか趣がありおすすめです。伝統と文化を秘めながらも、そこにいてくれるテーブル。
デンマークのテーブルまとめ⑥:ダブルデイ デニッシュドレッシングテーブル
出典:楽天市場
デンマーク製のドレッサー。上品で古風、少し貴族的な空気が漂ってます。化粧台の前に長く座る女性の方におすすめ。サイズもコンパクトで使い勝手がいいです。木材の知的な雰囲気、深みのある孤高な感じ、なんだかエレガントな人間になれそうですね。
デンマークのテーブルまとめ⑦: HAY CPH30 ダイニングテーブル
出典:楽天市場
新進気鋭のデザイナーであるロナン&エルワン・ブルレック兄弟によって作られたテーブル。こちらはアジア用の比較的コンパクトなサイズであり、われわれ日本人の住居や部屋などのあまり面積が広くない空間に置いても、ゆったりとスペースが確保できます。リノリウムのトップがどこか冷静でスマートな印象を与えてくれます。
デンマークのテーブルまとめ⑧:カールハンセン&サン エクステンションテーブル CH002
出典:楽天市場
両端の部分が折りたたみ可能になっていて、テーブルの大きさを変えることができる特色のあるテーブル。また、その折りたたみ部分自体が非常におしゃれであり、スマートな印象を与えてくれます。ビーチやオーク材など、テーブル自体のバリエーションも豊富であり、自分らしい選択ができます。
デンマークのテーブルまとめ⑨:スパイス ダイニングテーブル
出典:楽天市場
コペンハーゲンのレストランやカフェなどで置かれているような雰囲気の、素朴でシックなデザインのテーブル。チーク材の温かい感覚が、スローライフな人生を現前させてくれそうです。ナチュラルで静寂な、暖色の生活を作ってくれそうですね。
デンマークのテーブルまとめ⑩:カールハンセン&サン ハンティングテーブル BW1160
出典:楽天市場
高名なデザイナーであるハンス・J・ウェグナー氏によるデザインである、マスターピースのひとつ。調和的な曲線が、気配りや優しさを伝えてくれます。値段は高いですが、丹念に計算されたデザイン、品質など、確かな価値がそこにはあります。
・デンマーク家具の世界は、どうでしたか?
確かな品質と個の感性の光るデザイン、しかし調和を意識した穏やかな理性。それゆえに値段もそこそこしますが、それだけの価値はあります。
デンマーク家具の中からあふれ出ている深み、思索性の高さは、もしかしたらデンマークという土壌と密接につながっているのかもしれません。家具も無論ひとつの芸術作品であり、詩や音楽のように、その場所特有の空気、情感、思考といったものを持っています。そういえば、かの哲学者キルケゴールはデンマークの哲学者でした。彼の中にある内向的な深み、完結性、徹底性というものも、上記の家具たちに感じられるポイントでもあります。
自分の内面に深く入りこみ新しい世界を発見したい人には、デンマークテーブルを部屋にそっと置いておくと、いつもと違う世界が待っているかもしれません。